ブラック企業に半年間勤めたった結果wwwwww

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今回はですね、
私がね。

世間一般から見ても、
これは明らかにブラック企業だろうと。

言われる会社に、
半年間勤めていた時の話をします。





え? 

半年間?





そう、
半年間しかいなかった。







うん、
逃げ出したんだ。




ここに勤める少し前。

ええ、この企業↓に勤めていたときに。



まぁ色々とありまして。

それまでの、死んでも働く
っていうスタンスを止めたんですね。







なので、まあ、



分かりやすく言うと。

すぐさま
デッドラインがやってきた。




たった半年




ソッコーできた。




DEADLINE



ここは、
運送会社で。

日々の残業時間が、通常時で5時間強(残業代は一部支給される)。しかも業務中は、トイレ(しっこですね)に行く暇すらないくらいに忙しかったんです。

また最も残業が多い人たち8~10時間残業が日常(配達ルートによって、残業や忙しさが異なる)でした。




いえ、
労働時間が10時間じゃないです。



残業時間が10時間なんです。




つまり、毎日朝8時くらいから仕事が始まり、遅ければ終わりが夜中の2時とか3時になるわけですね。残業の少ない日でも、100%に近い確率で、午前様。確実に日付は変わる(月の残業時間毎月200時間超えてたんじゃないのかな、あの人ら)。



もはや
スーパーマンっていうか、
ターミネーターだな。

いや、この手のすごい(?)人って
現代社会にいくらでもいるんですよ。
みなさん、社会人経験ある方は(嫌でも)知っていると思うんですが。

馬車馬の如く。
ロボット(機械人)の如く。
働き続ける人たちが、
当たり前のように蠢いてます
よね。

マスター社畜と呼ばれる人たちですね。

ええ、
マスター社畜




あと、怒鳴り散らすタイプの典型的なパワハラ上司(課長でした)も、いるっちゃいた。
半ヤクザみたいな口調の奴で。思考クズだし。性格クズだし。

ただ私はそいつと同乗したのが4,5回だけで(それでも終始怒鳴られ続けた地獄のような4,5回だったけど)基本、一緒にいなかったので、まだマシだったんですが。ずっとそのパワハラ課長とペア組んで相乗りしてた人なんて、ずーっと怒鳴られてたと思います(集配場にいるあいだもずっと怒鳴られてたので、まず間違いなく)。

どういうことで怒鳴られるのかっていうと、例えばトラックの切り返し。が、1回で切り返せるところを(あ、ちょっとぶつかるかもしれないな、と思って)2回切り返しちゃったり。


すると、

怒号。










で。
この壮絶な職場環境故に








自らいの……。








ええ。



まぁ、色々と
アウトな職場でした。







闇が深すぎた。







私が出会った中で、
最恐の職場。

それが、
このブラック運送でした。




アンドレ運輸からブラック運送へ


夏にね。
私は、前職のアンドレ運輸をクビになったわけなんですけど。




無職でい続けられるわけもなく。




すぐさま、
再び、

【正社員】
【定年まで働けそうな職場】
を探し始めました。



職種はまた運送業に絞っていましたね。
前回同様の理由から、
正社員しばりで私が出来そうな業務内容となると、どうしても運送業になってしまうんですよ(工場も考えたのですが、小中学校時代の図工や技術が壊滅的に苦手で。機械をいじったり物を作ったりする系もワロスなレベルでできないんですよね。詳しくはここに書いているので、暇な人は見て下さい^^;)。


運送業だと。

基本、運ぶだけの仕事なので。

私のような
マスターばかでもできる。

なにせ、以前のアンドレ運輸でも、仕事は出来ていたのです(事故ってたけど)。

ならば、人間関係さえ上手くいけば、なんとかなるんじゃないかという希望がありました。



そして、ブラック運送の面接を受け、
無事入社。

致しました。


週休1日で毎日10時間残業するマスター社畜たち


このブラック運送はですね。

アンドレ運輸同様、一般的な運送会社で、主に2t、3t、4t辺りのトラックを使って配達を行っていました。ただ4t以上に乗る長距離の配達員もいて、会社は24時間稼働してました。規模はアンドレ運輸より大きいです。


雇用形態正社員
給与20万程度
有休はあるけど、一切取れない
ボーナスは年換算で1ヶ月の給与分
残業1日平均5時間くらい(私は)。
残業代は、一部付くんですが、すべては付きません(要するに、サビ残もあるってことですね)。

残業代に関してですが、何故こんなことになってるかというと、定時後の休憩時間制度っていうのがあって、この休憩時間として設定されているあいだも働いているんですけど、休憩時間なので残業代は出ないんです。また1日に付く残業代に上限があって。休憩時間経過後、ようやく残業代が付き始めるんですが、その残業代が付く時間も限定されていて、割かし早く終わっちゃうので、それ以降は実質サビ残。大体どれだけ残業しても実質的には2時間分くらいの残業代しか出なかったんですね(なので、上記の毎日10時間残業していた人たちは、8時間くらいサビ残^^;)。

次、週休について。
週休は基本2日でしたが、大体2回に1回は、休日出勤を要請される(頼みやすい人(私とか)が頼まれる)。ただし、賃金は時給換算でちゃんと支払われます。なので、実質月、6,7日でしたね。休日数は。
GW、盆、正月はそれぞれ3、4日くらい連休がありました。



仕事内容は、基本、積んで運んで下ろして積んで運ぶ、なのですが、とにかく配達ルートごとの密度の差が酷くて。

最初の頃は私、色んな人の横乗りをして色んなルートを体験したんですが、

ルートによって、仕事量が全然違うんですよ。


途中1時間トラックを停めて眠れるようなルートもあれば。私が担当になったルートのように、しっこに行く暇すらまともにないくらい忙しいルートもあって。

労働時間は、
少ない人で残業0~2時間
大抵の人が4~7時間
最も労働時間の長いルートの数人は、上記のように8~10時間



集荷の時間が決まっているので、21時集荷の集配先とかあるんですよ。もっと遅いところもある。


はい。

なんと驚き。
8~10時間残業してる人たちがいたんです。

早い日で、夜中の12時に仕事が終わって。遅ければ深夜の2時、3時(一回、5時とか言ってた時もありました)。

しかも、週休1日

いえ、一応会社は週休2日なんですが、この人たちは優先的に出勤するので、週休1日なんですよね。少なくとも私がいた半年間はずっと週休1日でやってました(月に休みは4回とか。言ってました)。


残業代もまともに出ず。
給与だって総支給で30万にも届かない。

でも、
これだけ働いている。


見返り? そんなものは、私が聞きたいくらいです。






この人たち、
いつもせめて9時(21時)には
仕事を終えたい。

って言ってて。

私、これを入社して3日目くらいに聞かされて

この会社超ブラックだよ。
って言われて。


いや、
もういいよこういうのは。


って嘆きたくなった。








あの人たちは






社畜の中の社畜。




マスター社畜だった。

この国の社畜自慢ほど不毛な争いはない。なぜなら、どんなに凄まじい社畜になろうとも、それでもまだ上がいるからだ。世の中には想像を絶するレベルの社畜たちが履いて捨てるほど蠢いている。考えられない程度のレベルなら、当たり前のように、そこかしこにいる。日本社会で、社畜のトップを取ろうと思ったら、発狂も死も乗り超えていくくらいの覚悟がないと、ダメだ。そこまでやってようやく、真の奴隷になれる。この骨の髄までマゾ精神に満ちた狂気の世界、マスター社畜選手権を、私は全力で拒否したい。



っていう感じで、
もうむちゃくちゃでした。


ルートによってはまともな労働量と労働時間の人もいる(1,2人ほどですが、毎日定時(17:00)上がりの人もいた)けど。



そうじゃない人も結構いる。



運行管理はどうなってるの、って感じだった。

このまともなルートは早い者勝ちだったり、職場内の力関係(配達員同士での)で決まっているので、ウマいルート(残業1,2時間で終わり、配達中にも休憩が取れるようなルート)は固定した人が独占しています。つまり、ウマいルートはもう残っていない。

集荷時間が決められた配達先があるので、自分のペースでの配達というものができない。17時に集荷。21時に集荷。とかがあるので、その時間までは仕事が存在してしまう。早く終わらせて帰るとかできない)

無論、本来なら会社が全体のルートが均等な労働量になるようにするべきなんですが、それは、されてない^^;

不満? もあるっちゃあるんですが、それよりもみんな、「こういうもんだ」って思考状態になっているので、あんまり不満とかは少ない(楽なルートの人を妬んだりしない笑)。



飯も食えない、トイレにも行けない



で、私が担当したルートは、
超高密度のルートでした。



残業時間自体は、5時間程度ですが(これでも多いよな…)、振り分けられた範囲がとにかく広くて。



間違いなく、
全ルート中1位の忙しさ
を誇っていた(主観ではなく、私を指導してくれた先任のパイセン含め、多くの人がこの事実を認めていた)。



全力で車を飛ばす、車から降りたら全力で走る、は当たり前で、更にしっこもなかなかできず、昼飯も食えない。



つう。




まさに、


鬼ルート。

あの圧倒的な忙しさを誇っていた郵便配達の労働量を、超えてました。1日1日の労働量が、圧倒的な密度を誇っていた。





この忙しさの理由
どこにあったかというと。。。


個人宅個人企業への
イレギュラーな集荷があって


しかもこれが、配達中に。
事務から下手したら
30分置き位に電話がかかってきて

「ここに~時~分に集荷行ってください」とか言われるんですよ。


で。
またその大半が、

一度も行ったことのない集荷先なんだ。
何年もやってると、きっと何度か行くことにはなるんだろうけど。

イレギュラーを含めた配達先の
絶対数がアホみたいに多い

ので。

とにかく、
行ったことのない集荷先がバンバン来る。

だから、
いちいち地図で調べて行かなきゃならない。

  
すでにギリギリくらいのタイムで、
例えば

10時00分に配達先A
10時15分に配達先B
10時30分に配達先C

って感じにルート組んでたとして。

ここに、まったくこのルートを意識してくれない
配達先Dの仕事が入ってくる
んですね。

「10時20分にD社に集荷へ行ってください」って。

こうなると、その時その時で頭の中で最適なルートに書き換えながら配達しなきゃいけなくなって。しかもそのDの場所が解らないから、地図で調べなきゃいけないし。





地図は、
ほぼ運転しながら見てました(危ない!)車を停めて地図を見るような時間などあるはずもないので(指導しているパイセンも、怒りません)。

このイレギュラーの集荷先がガンガン入ってくるシステムがとにかく、大変すぎた。常にトップスピードを維持しつつ、頭を高速回転させて次々に入ってくる配達先を既存の配達先と組み合わせて最短のルートを作れる人、しか務まらない仕事、だった。




1日のスケジュールを書くと、ですね。

8:00 会社に着く。仕事開始。
9:00 トラックに荷積み、伝票整理など終わり、出発。
    配達ルートが毎日異なるので、荷積みをしながら配達ルートを組み立てる。走行中は可能な限り飛ばす(如何に1秒も無駄にせず法定速度に達し、それを維持するかが勝負)。配達先では走れるところはすべて全力でダッシュする(配達先のうちで、時たま来る4階の配達先があったんですがその階段も全力ダッシュ)昼飯は、ほぼ食えないか、高速道路を走る場合があるので、ここで食う。運転しながら。もしくは信号待ちで、少しづつ食う。この、運転しながら食える時が、時間的に余裕がある日(2週間に1回あるかどうか)、です。
12:30 後半の積み荷を積むため会社に戻る(一回で全部は積めないので)
13:00 後半部分の積み荷をして出発。会社内でも全力ダッシュしかしない。
21:00 配達終了。会社に戻ってくる。(定時は17:00だよ)
22:00 事後処理などを終え、会社を出る。


で、コレ↑の何が狂っているかというと。

これ、私がやってたスケジュールじゃないんですよ^-^;


私に配達を教えてくれていた、
バリバリ配達が速いこのルートの配達歴5年のパイセンのスケジュールがこれ。



そう、

そのパワフルパイセンですら、これ。

このパワフルパイセンは、かつての郵便局で言えば、ナンバー1の配達速度を誇っていた人と同等の速さ
しかもここの仕事内容は郵便局よりはるかに複雑。デバイス操作もずっと複雑、新規の配達先が(配達中でもどんどん)入ってくるからそれにあわせてルートを変更し続けないといけない。総合的な難易度は郵便局より、ずっとこちらが上。
っていう仕事を5年こなしてきたパイセンですら、






高速道路の運転中に運転しながら飯が食える日が、比較的配達量の少ない楽な日……!







うんこなんて絶対できません。小便は会社を出る前に済ませておくことは当然として、
小便にかかる1分程度のロス(トイレまでの行き帰り合わせて)ですら痛いので、あらかじめションベンがしやすい(トイレが搬入場所の間近にある)ションベンポイントをパイセンから教授される私ッッ。

そこでションベンをすれば15秒ほどのタイムロスで、ションベンが可能ッ。
とか教えられる。

ションベンポイントの一例として。
ある企業に入って、玄関口の電話で荷物を受け取る事務の女の子を呼び出すところがあって。で、呼び出してからその女の子がやってくるまでに、大体1分くらい余裕があるんですよ。3階くらいに受取人の女の子がいるので。なのでその女の子が3階から1階に降りてくる1分のあいだに、エントランスの脇に備え付けられている便所で、用を足す。そこは、1分の空白時間が存在する貴重な配達先だから。




歴5年のパイセンですら
このレベルの忙しさ。




このパイセンは、
すごかったよ。


めっちゃくちゃ早かった。




風のようなパイセンだった。





ていうかもう







風パイだった。










年齢はもう30後半なのに、
エネルギッシュで。

風のように走ってた。











そして、
お察しの通り


私、この会社で
独り立ちできなかった
んです^^;

恥ずかしながら。


この会社には
半年くらい勤めてた
んですけど。





一人で配達するまで、
いかなかった^-^:




一応、このパイセンが言ってたんですけど。

このルート(私が教えられていたルート)をこなせるのは、うちの会社でも俺以外に3,4人くらいだ、って。

それくらい、最強の密度を誇るルートだった。

できるわけねーじゃん。








とにかくこの会社には
すげーパイセンたちがいた。

毎日10時間残業で週休1日で働くマスター社畜パイセンとか(何人かいました)、私に配達指導をしてくれたパワフルパイセンとかね。

で、5年やってたパワフルパイセンがこの最悪なルートを止めてもっとマシなルートにいきたい、ってことで私が入社したんですよね。さすがのパワフルパイセンもこのルートはきつかったみたいで。長い間、ルートの変更を上司にお願いし続けていたという話でした。



でも、私には、
無理だった。

ちなみに私の前に入った人(私と同じ最悪のルートを教えられていた人)も独り立ちすることなく、数カ月で辞めてます。




給与? 

みんなただの配達員だから20万台だよ^^;
30とかまずもらってない。



で、この労働量





さすがはパイセンたち。

人間じゃねェ……。








世の中、労働厨って。


ものすごい奴らが居すぎるよ。

自分の好きなことを仕事にしてるとか
自分が会社を興しているとか
それ相応の給料をもらえてるとかなら分かるけど






月給20万代とかでさ


奴ら、あそこまで働くんだぜ?






はっきりって
別の生き物にしか見えねー。





数値化すると、
こんな感じでした……。

『郵便局』
仕事の難しさ:1
仕事の忙しさ:5
いる人の糞度:3

『アンドレ運輸』
仕事の難しさ:2
仕事の忙しさ:2
いる人の糞度:5

『ブラック運送』
仕事の難しさ:4
仕事の忙しさ:5
いる人の糞度:3






消えつき症候群




さて、ブラック運送
入社した私なんですけれども。

この時既にですね。

これまでの
郵便局とか、アンドレ運輸の労働によって。

心身共に疲弊しきってて、

燃え尽き症候群どころか、
消え尽き症候群状態になっていたんですよね。

つまり、頑張ろうと思っても、
頑張る気力が湧いてこない。




なんか常に眠くて。
寝てるのに眠くて。

苦しみや辛さ自体がもう、
ダルくって。

なんかもう、あらゆることが終焉を迎えた後、みたいな精神状態になってやがったんですよね。


ほぼ鬱の状態にあったといっても過言ではないはず。

連日パワフルパイセンに怒鳴られまくる




パワフルパイセンはね。

スーパー配達マンみたいな人で。
しかも、結構、体育会系だったんですね。

年齢は当時30代後半
18で社会に出て、
これまで10社近く会社を変わってきたそうです。変わりすぎですが、その中で仕事をちゃんと覚える前に辞めたのは、たった1社だけで、あとは仕事の腕前としてはほぼトップだったとか(実際に頭の回転がそれなりに良く、機動力も凄まじかったので、あながち嘘ではないと思う)。それでも転職しまくった理由は、色々な仕事に挑戦したかったから、みたいです。








なんだ、
色々挑戦って^-^







おれ、
ひとつもしたくねぇ^-^







で、私は聞いたのですよ。
この仕事のやりがいは?と。
したら彼はこう答えました。
「このルートの配達ができりゃ、身体を動かす系の仕事はどこいっても大抵できる」
と。





それやりがいじゃなくね?





わたしはね。
仕事マスターになんかなりたくないんですよね。



ぼちぼちがいいんです(仕事なんて、私にとっては単なる金を稼ぐ手段以外のなにものでもないから)。 神経擦り減らしてまでやりたいことじゃないんですよ。


自分の中の7、8割で働きたいんです(ビンキョクもアンドレもここも、17割くらいです)。

給料も手取り10万でもういいんです。
一生それでいいんです。
仕事がきつくなければ。

仕事は一生続けられて、
廃人にならないようなのがベスト
なんです。






で、もう想像の通り。

仕事の覚えが著しく悪く、ミスも頻発する私は朝から晩まで、パワフルパイセンに怒鳴られまくりました。



一挙手一投足に
怒鳴られる。




車内、すっごい空気重い。


鉛のようなクソ重苦しい空気のなか、朝から晩までパワフルパイセンと2人っきり^-^



デッドノアラヴでも始まりそうな勢いでしたよ。


やはりね、
当意即妙な動きが必要になってくるわけです。


どんどん新しい集荷依頼が事務から入ってくるから。

どんどん自分の中で配達ルートの最適化をしていかなきゃならない。



なので、全速力で動きながら、頭もフル回転できる人間じゃないと、この仕事は務まらなかった。


私は、初日でこの仕事無理だと思った。

もうね。
パワフルパイセン自身、
ギリギリで飛ばしてなんとか日々の配達をクリアしてる感じだから
ほぼ私に教える余裕もないんですよ。

もう、彼、ずっと鬼のような面ですから。
終始、忙しすぎて。


それを見ながら……
これ、絶対無理だ、と思った。


この時↑よりはるかに無理だと痛感したにも関わらず



にも関わらず、
辞めなかったんですね。


すぐさま辞職、なんて社会人としてあり得ない行為をしてはいけないと思っていたので。



パワフルパイセンも、最初の一週間ほどは比較的優しめ(つうか忙しくて私のこたーほったらかし)だったものの、そのうち、私が運転席に乗るようになるとあまりにも仕事ができないその事態に段々とキレ始め



一か月が経つ頃には
もう、
一日中怒鳴られていました。

↑私から見た、パワフルパイセンのイメージ

そのころには、
パワフルパイセンは助手席に乗って、
飽くまで私が配達をして
パワフルパイセンはその指導をする、という形だったのですが。


上記のような
機知縦横っぷりを私が発揮できるわけもなく……



30分置きくらいに事務からどんどん飛んでくる新しい集荷先を上手くルートに組み込むことができず。それ以前に地図見ながら運転してるのでそこまでの最短ルートすら築けず。



「オイ! どこ走ってんだてめぇ!」



「誰がそんな風に教えたァ!」



「ここじゃないだろが! もう一つ先を曲がれって言っただろうがァ!」



などと、日がないちにち
怒鳴られ続け。




もうほんと
メンタルやばかった。



パワフルパイセンはもう相当苛立ってました。
私のあまりの出来の悪さに。


私も私で、
身がすくんでしまってて

「あの、パワフルパイセンさん…」

と恐る恐る何か質問しようものなら、

「ッハァン!?」

みたいな感じで対応されるので。
常にビクビクしてて。


そしてこの時みたく、ビクビクゆえに思考が停止し、更に仕事が出来なくなっていくという悪循環に陥り。。。

で、結局私が運転しながら道順組んで配達してるのでは、仕事が終わらないんですよ。パワフルパイセンが一人でやっても夜の8時、9時とかになるので。

私のスピードなら、
配達自体が今日中に終わらないレベル。
なので、毎日、ある程度の所でパワフルパイセンに見切りを付けられ

「もういい、変われ!」

と言われて……。





数か月が経つ頃には(まだ一人で配達し終えることができない)、

「もうおまえ、一人でやるようになったら毎日仕事終わらねぇぞこれ! 俺もう知らねぇからな!」

などと言われる始末。

↑当時の私

始めは仲良くしていた人が急に冷たくなる



毎日パワフルパイセンに怒鳴られながら超密度の配達仕事をこなして(こなせてないけど)いた私なんですが。

この頃から、更にそれに畳みかけるように悲しいことが加わりまして。


入社した直後、パワフルパイセンに付いて担当ルートの仕事を覚える前に、1,2か月ほどパワフルパイセンに限らず他の色んな人について配送を覚えていたんですね。

そこで、数々の先輩たちと、私はそれなりに仲良くなりました。
大人数になるとしゃべれない人間ですが、1:1のコミュニケーションなら、人並みとまではいかなくとも、それなりには取れる。

しかもその時の配達の仕事は、飽くまで補助(だから仕事が難しいわけでもなく、言われた単純な指示をこなしていればよかった)。


なので、そこそこ色んな人と仲良くなってたんですよね。









しかし。









し。






か。








し。












パワフルパイセンからの指導を本格的に受けるようになって、私のダメダメっぷり職場内に広まりまくり。


それで、私がまた補助で他ルートのトラックに乗ることがあったんですよ。


その人は前に
映画の話ですっごい盛り上がった人で。

なので、
その時の調子で
私は
「~の映画の続編、今度出ますよね!」
って運転するその人に話しかけたんです。









^-^












したら無視。










え……っ











てなって。


そのあと、あんなに気さくで明るかったその人に何かしらでじわじわ怒られ始めて


まるでダメ人間を叱りつけるかのように、細々とした動作をいちいち叱られて。

前と同じように仕事してるのに。




その人個人との間には、
何もないんですよ。





でも、その人に限らず、
同じようなケースが他にも多々あり……





周りの対応が、変わってしまった。










最初は
仲が良かったのに。









仕事ができないことが露見していくにつれ


みんなが冷たくなっていく。






前は仲良く話してたのに。
今は一日中トラックに相席してても、無言。




空気は最悪。








しかも最初から最悪ならまだしも



仲良くしてた過去があるぶん、余計に辛い。





怒られるか怒られないかの境目は、だいたい空気



11年間社会人やってきて
ほぼ確信的に解っている
ことがあるんですけど。


怒られるか怒られないかって

空気なんですよ。


2人なら2人の間にある空気
職場なら職場全体の空気

が。


そいつを怒っても「良い」のか
「悪い」のか



で、
怒られるか怒られないか
は決まる。



怒られるようなこと

したか、

してないか、

ではなく。




そういう空気


ある

ないか。



で。

もちろん
怒られるようなことをしていると、
そういう空気が出来てくる
ので。


怒られるようなことをしたから
怒られる


とも取れるんだけど。


別に『その時』にミスをやってなかったとしても


怒られる空気
その場に出来ちゃってたらもう



何でも怒られるしむしろ
何もしてなくても怒られたりする。



逆に【空気】のできてない奴は、怒られない。




パワハラするような頭がイカレた奴だって


この空気だけは、
意外と読む
んだ。





同じ部下でも、
こいつにはパワハラしやすい。
こいつにはパワハラしにくい。


ってのは絶対、ある。


私が今まで見てきた
パワハラーたち。
自動車学校の時のS教官
郵便局時代課長や局長
アンドレ運輸アンドレ
そしてここ、
ブラック運送にいたパワハラ課長代理
パワフルパイセンなんかも



全員、
人を見て怒ってた。





つまり、
同じことしても。

全然
怒られない人もいた。




私はこの空気を、
くそったれだと思ってます。

くそったれた空気。



イジメとよく似てるんですよ。
子供がするイジメとね。

あれも空気を読んでいって。
相手との力関係を読んでいって。


最初はいたずら


そしていじり


最後はいじめへと。


段階を踏んでエスカレートしていく。



余程奇特な例じゃないと。
入社初日からシバかれたとかないでしょ。

パワハラ連中
社内いじめする連中




コイツなら大丈夫そう。



コイツならやっても
やり返してこないし、
周りからの反感も買わないだろう。


って思ってから、


怒る。


会社のトイレで用を足している時だけ心が救われる


この辺りになると、
会社にすごく居づらくなってしまってて。

トイレの中だけが、安息の場所だったんですね。(注1)







後はどこにいても
見えない刃だらけで。

血だらけになるんですよ。



でも、トイレの個室なんてせいぜい、
籠れて2分
それ以上は不審に思われるので。



その2分。



が。





唯一、会社で心が休まるとき。

(注1:補助や土曜出勤の日です)



またこの頃、私は色々アレになり、他の会社の面接を受けたりしてました(もがいてました)。


当時の日記当時の私の心境が描かれているので、記載してみます(この当時の日記は、何かと生々しいですが(人に見られる体で書いてないため)敢えて推敲などほぼせずに載せてます)。

当時の日記より

つい、

ぽつ、と親に言ってしまいました。
この間面接を受けた、と。

たぶん疲れていたんでしょう。
今日もまた上司から
今週土曜後3回出てくれとか言われましたし、
今、この仕事をずっとやっていくのか、という思いが渦巻いてますし。

言う必要のない事だったのに。

話してどうなるかわかっていたのに。
お互い最悪な気分が増すのは解っていたのに。

結局言い争いになりました。
親が言うのは、「苦しくても、続けろ」、
ということだけです。
そして「万一辞めるとしても向こうに迷惑がかかる辞め方はするな」ということです。
そして、更にこうも言いました。
「人に迷惑をかけてはいけない。
それは絶対にしてはいけない、
社会人として最低のルールだ。」
と。
親はそういう人なのです。
ずっと、そういう人なのです。

しかし、私は、絶対、という言葉が嫌いです。
最低のルール、これも。

絶対なんてありませんし、
最低のルールなんてものもありません。

なので、
「絶対なんてことはない。
それはそうするべきことではあるかもしれないが、
絶対にしなくてはいけないことではない」
と、私は言ってしまいました。
親にとっては、信じられない言葉でしょう。
親の世界に、そういう考えはないのです。

私はわかっていたのに。
理解などしてもらえるはずがないことを。

それでも、言ってしまった。
昔から何度も(といっても本当にギリギリにならなければ
話し合い自体しませんが)話し合って、
結果、一度も理解しあえたという経験などないのに。

私と親は、合いません。
血は繋がってますが、全く合いません。
お互いがお互いを全く理解できません。
そりゃ、表面上は仲良いですよ。
でも、根本的な部分では全く噛み合いません。
噛み合わせるためには、
私をその分、殺すしかないのです。


私は守ってきましたよ。
社会人としての最低のルールとやらは、
過去一度も犯していません。
しかし、人間としては空っぽです。
最低です。

社会人としては正しいが、人間としては間違っている。
そんな人間を何人も見てきました。
しかし、そういうのは許される。
私にはそこが解らない。


親は私が理解しないと、決まってこう言います。

「もうおまえの勝手にしろ」と。


私もここで、じゃあ勝手にするさ、
と家を飛び出せばいいのですが、
結局今までそれが出来ませんでした。
つまり、私の中にも、実家にできれば居たい、
という甘く弱い部分があったのです。それは否定しません。

しかし、それと人の生き方とは別問題ではないでしょうか。
実家にいれば自分らしい生き方ができないのか?

そうではないと私は思うのですが、
収入は低くてもいいからゆったりできる仕事、
などと言っても親は理解しません。

なぜなら、親はまともな人生を歩んできた人間だから。
親にとって仕事とは、たとえ心が壊れても体が壊れても、
歯を食いしばって耐え抜くもの、なのです。
昼飯も食えないような仕事、があったとしても、
それでも耐え抜いてやり抜け、が親の考えであり、
親自身が歩んできた道なのです。
しかし、私は、そこまで過酷なことならば、
それを選ばないのも一つの選択ではないだろうか、と
思うわけです。

私は親の生き方も感じ方も、否定しません。
むしろ、私は全ての価値観を否定しません。
しかし、それを誰かに押しつける行為は、否定します。
人は人の数だけ考え方があり、
お互いを尊重し、お互いが快く過ごせる、そんな理想郷(笑)

私はもう言い合うのも憎しみ合うのも、
もう本当にこりごりです。
ですので、それ以上は言い合いませんでした。
親とは一生考え方を理解しあうことはないでしょう。
今日まで何度も何度も、
親のために、親のために、

また、自分の考えが甘く間違っている、と
そう今まで何度も自分に言い聞かせ、
そして、今、



この動く死体ができあがっています。



社会的に見れば、どうしようもないクソは
親ではなく私の方でしょう。
でも、私はもうそういう人間なのです。

この世界に絶対はない。
しかし、絶対と名前の付けられたそれに、
何人もの人間が、殺されている。

そんなものが絶対であってたまるものか。
と、私はそう思うのです。

私は、死のうとした自分自身のためにも、
親の考え方に自分を殺して流されるわけにはいきません。



そういう風にしか生きられないのだから。



当時の日記より

仕事をしている限り

平穏っぽいんですよねうちのカテーは
かりそめの平穏ですが

私色々体調悪いわけで、
それは仕事のせいなんですが、
どうも仕事のせいに思ってもらえないんです
うちの家族

腹が下げている
→夜中何か食べた

咳が止まらない
→風邪

頭痛がする
→PCのしすぎ

吐き気がする
→風邪

全部原因は仕事なんですけどね


当時の日記より


自殺掲示板

私は18歳高校生のころ、
興味本位でネットの自殺掲示板にいったことがありました。

そこで死にたいと書いている人たちに対して、
こういうメッセージを書き込んだのです。

「死にたいと思っている人たちへ
まだ、あなたが見ていない世界はありませんか?」

と。
世界には色々素晴らしいものがあるはず。
なのになぜ、そういうものに出会わず救われず、
この人たちは死にたいなんて壮絶なことを考えるのか。

当時の私にはまったく理解できませんでした。

理解できないくせに、書き込みをしたわけです。
なぜかというと、
自分がそれを理解できていないということさえ、
当時の私には理解できていなかった
のです。



そのメッセージはスルーされました。
今思えば当然です。

18歳の私は、私のために、
死にたい人たちへメッセージを送ったわけですから。





昼飯はある時から、完全に食えなくなった(時間がないのとストレスで)。

睡眠時間が1日2時間になる



積み重なってきたストレスで、1日の睡眠時間2時間程度になっていました。ブラック運送で働いていた最後の1カ月が、丸々こういった状態にあったのですが、この状態でよく毎日仕事をしていたものだと、今更ながらに思います。







あれ?

これ、限界超えて我慢してね??^^;







当時の日記より

来る日も来る日も怒られる私
それも1日中ずっと

結構きますよ精神的に

仕事が難しいからミスも結構でるわけで
ほら、朝の9時から夜の9時まで
ずっと2人きりじゃないですか
車の中で

で、この12時間がとにかく
しんどくってね

たとえば、目的地Aに向かうために、
2つの道筋があるじゃないですか。
で、どっちから行っても
5分変わるかどうかってとこなんですが、
実際この仕事で5分変わると大事なので、
5分遅い方を走ったら怒られますし
私は私で5分くらい、いいでしょ?な性格なので
どうも合わないですし

配達先は毎日毎日新しいとこが結構出てきて(個人宅もあるので)、そのたびに地図調べて行くんですが、1度でも行ったとこはそこまでの道順を覚えてないと怒られますし(地図見たらダメ)、んななもん私のような馬鹿が覚えてるわけねーだろとか言えませんし、もう常に怒られることを意識しながら12時間運転してるんで
精神的にもどっぷり疲れるわけで


指導してくださってる方も相当口が悪いので(私にだけです)、ちょっとしたことでも心に突き刺さります。
言い方が結構アレなので。
ずっと助手席で足組んでたばこ吸ってます
常に不機嫌で鬼のような表情なので
話しかけづらい。質問しづらい。でも、してますけどね。
でもできるだけしたくないって心理。

そんかわしもう仕事のこと以外は全く話しません。
12時間ですよ。
毎日。
その間、指導以外会話ないんですよ。
会話は私が怒られるだけ




すげー重苦しい空気の中毎日働いてて。



ほめてくれたこと……?
ないなぁ
アンドレにもなかったなぁ


まあ、でも
「おまえの人格が~」とか言われたりしないだけ
あの時に比べたらマシなのかな、とか今日思ってました。

いやマシとかどうでもいい





最近首をつることばかり考えて困ります







苦痛以外で痛む心がほしい







当時の日記より


ずっとせきがとまりません
もう何ヶ月も

仕事中も
ものすごくせき込んでいるんですが、
一緒にいる人は全くきにしてません

うちの家族も「風邪か?」とだけ。



何度も精神的ストレスでの咳だ、といっているのですが





夜眠れてません。

明日の仕事が不安すぎて
朝方まで起きているようになりました







わたしがここまで苦しんでいるのを知っているのはわたしだけだとおもうときがくるいそうです


朝、ベッドから起き上がれなくなる




そんなこんなで4カ月近く
パワフルパイセンからの激怒指導を受け続けていた
私なんですが。。。


ついに、独り立ちをすることになって
(実際独り立ちが出来るレベルには全く達していなかったが)

課長がね。
試験官として私の隣に乗り。

ちゃんとスムーズに配達が出来ているかを見たんですね。


これをクリアしないと新人は一人で配達を回ることができません。ちなみにこの試験は、午前の配達だけです。



で、まあ試験の結果は
予想通りぼろぼろだった。

なんとか終わらせたものの、
午前の配達終了が15時とかになって。

しかも配達量がそれほど多くもない日に当たったにもかかわらずそれで。


こりゃダメだということで
試験は落ち。











その日以降、
いい加減に出来るようになれと
今まで以上にパワフルパイセンがブチ切れまくって。
もともと修羅モードだったパワフルパイセン
阿修羅モードになり。


私は私で
限界突破し続け。












で。

その数日後の、朝。











月曜日だった。














朝、目覚めたとき、
ベッドから起き上がれなくなって。



いや、無理矢理引きはがそうと思えば出来たんだろうけど。もうその先が色んな意味でやばくって。

今日また12時間パワフルパイセンにボロクソ言われるあそこへ行くことがどうしてもできなくなって。


ここからすごい無様なんですけど。



出社の時間が来ても。


異変に気付いた
親が呼びに来ても。





私は布団から出なかった。







「行け!」

「やめるな!」

速射砲のような言葉を私に浴びせてきたけど







私は布団にくるまったまま








動かなかった。



私がこんな行動に出たのはガチで人生初めてだったので


親も異様に思ってそれ以上は何も言ってこなくて



私の精神状態はもうわけわからんくなってて






(なぜなら社会常識に反することをしてるので)






そのまま1時間くらい経って



さすがにまずいっていう意識が出てきて


会社に電話入れて、体調が悪いので今日は休みます、連絡遅れてすみません、ってだけ言って




そのまま布団名の中でその日を過ごし



でもどうしても明日が来るから



どうにかしなきゃいけなくって



で、覚悟を決めて


親に、






もう会社を辞める、





と告げた。





当時の日記より

『会社辞めました』

昨晩も全く眠れず、布団の中で時間の経過と戦っていた私。
微妙に眠れたのは、朝の6時過ぎから6時45分頃。
30分くらいです。

そのまま会社に行き、
何人もの人間が入り乱れる事務所で課長を見つけ、
「すみません、課長、お話があるのですが」
と言うと、すんなりと所長室へ案内してくれました。

私は、こうすんなりいくと思っておらず、
その場で聞きますといった具合の対応をされるのか、と
身構えていたんですが。
所長室に入って立つこと2分程度。
所長と課長が入ってきました。
この課長は、私が入社するとき、面接してくれた人でもあります。

「で、話というのは?」
所長が切り出しました。
「申し訳ありませんが、こちらをやめさせて頂こうと思います」
私は言いました。
「どうして?」
と、所長。
「もう仕事を続けていくことが限界で、
自分自身でも続けていく自信がなくなりました」
「もう少しで一人立ちできると聞いていたけど?」
「指導して下さっている方はそう言いますが、
私の中では、まだまだでした」
「なんとかしてがんばってみようという気にはなれないの?」
「申し訳ありません、昨日も眠れず、
先週も何日かねむれない日がありました。
そのような状態で業務を行っては、
事故などの重大被害を起こしかねないと私自身感じています」
「ストレスの原因は?
業務が難しいことだけ?」
「はい。最初一週間横乗りさせて頂いた時点で、
自分に無理そうなのは分かっていましたが、
それでも出来るだけ頑張ってみようと思ってしまいました。
しかし、今、もう限界に近いので、申し訳ないのですが」
「じゃあ他のもっと楽なルートならどう?
仕事だけでも続けていく気は?」
「すみません、ありません」
「そうか、じゃあ仕方ないね。
退職届用意して」
所長に言われ、課長が退職届を持ってくる。
「じゃあ、あとは指導してくれた人に挨拶だけしといて」
「はい」

私は休憩所へ向かった。
そこで、何人かの社員と一緒にいる私を指導してくれた人(パワフルパイセン)がいた。
「あの、パワフルパイセンさん」
私が声をかけると、パワフルパイセンは、
私を給湯室のほうへと誘ってくれた。
「申し訳ないのですが、私、やめます」
「いつでやめるの?」
「今日です」
「昨日は職安でも行ってたの?」
「いえ」
「そっか。わかった」
「申し訳ありません」

私は休憩所を横切り、そのまま車へと向かった。
この間20分程度のこと。



ちなみに、他の比較的楽なルートでの仕事を断った理由なんですが、もーこの時、限界も限界で。

更には楽なルートとはいえ、
この最悪の状態になった職場
仕事していくわけなので。


無理だった。


で、このときに言った……

『辞めます』
たった一言だったんだけど。

その
『辞めます』
言う瞬間まで、
自分はここを辞めずこれからもこの職場で働いていくと思っていたんだ。











は?











ってなるよね。
私も今、過去に書いていた日記みて、
なんじゃこれ??



ってなった。








けど、








よくよく考えてみたら、




この心境、わかる。


悪いことは、何もしていないのに



しかし。
やっぱりどうしても
納得がいかない部分
が私にもあって。


自分がシャカイテキニクズっていうのは
重々

そりゃも重々
分かっているんだけれど。










でも






なにか
犯罪をしたわけでもなく。






誰かを
傷つけ追い詰めたわけでもなく。






ましてや
人よりも大きな幸福を
得たいという強欲があるわけでもなく。











ただ








そう、
ただ普通に
生きようとしているだけ
なのに。











なんでここまで
苦しい思いをしなきゃいけないのか















っていう怒り
私の中に、あった。





誰かに取り返しのつかない傷を負わせたとか。

誰かの人生を大きく奪ってしまった、とか。





そんなことをしてしまったなら
生涯その十字架を負って




苦しんで生きろと言われても





それは
仕方ないのかもしれないけど











そんな大それたことを
しでかした
わけでもなく








私は





ただ生きようとしているだけなのに











なぜ?











なぜこんなに地獄?

































ふざけんな。




























 





このブログを書いているのは、こんな人↓です。




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