11年働いてきた人間がいきなり無職になったら、どういう心境に陥るのか

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去年(2016)の秋口に辞職し、以降ずっと無職の私ですが、その辞職は計画的なものではありませんでした。辞めたい、辞めたい、辞めよう、辞めよう、と毎日のように思ってはいたんですけど、実際に自分が会社を辞めて無職生活に突入することは想像していなかったんですよね。

つまり、限界がきて突如辞めることになったんです。なので少なくとも……ええ、去年の初夏の辺りではまだ、秋、そして冬と自分が会社を辞めて無職生活を送るということは、まったく想定していませんでした。






今死ぬか、後で死ぬか




はい。


これなんです。
辞職する直前の私の心理状態は、
まさにこれでした。

1000万、2000万、3000万くらい貯金がある方で、仕事がすごく嫌だから辞めたい。でもこの貯金額じゃ不安要素がありすぎてとても仕事は辞められない。だから我慢して嫌々仕事を続けている。そういう人って多いと思うんですよ。

でも私はそういったなんとか頑張れる的な心理状態は通り越していて、頭では当然こんな貯金額で仕事辞めたらまずいに決まっている。どう考えても労働から解放される金額じゃない。完全に詰みじゃん。ということは解っていたんですけど、もう自分やばいな、ホントやばいな、という段階まで来ていたんですね。




それで、思ったのが上の、




今死ぬか、後で死ぬか




っていう2択だったんです。
我慢して仕事を継続する、っていう選択を取ることはできた。一応、取るっていうこと自体はたぶん出来たんです。でもそれを取ったら次の日がもうやばいなって。そう自分自身で思ったんですね。なので、その時点で人生が終わってしまう確率が非常に高いにも関わらず仕事を続ける、という選択肢を私は取らなかったんです。



でもそれって結局
問題を先延ばしにしただけですよね?


いえ、先延ばしどころか……

後になるともっと問題は大きくなる。頑張る度合いも耐える度合いも、ずっと大きくなる。


加齢されたり、無職・非正規期間が延びたりすることで、言うまでもなくそうなりますよね。









でも。













でも、です。












でも、なんです。











今死ぬことなら、回避できる
んです。


















だから、
取りあえず、


今、生きよう。








これが、
当時極限状態にあった私が
導き出した答え
でした。




仕事を辞めた直後の心理状態はどんな感じだったのか


やっと本題です。
前置きが長くなってすみません。

11年社会人を続けてきた人間がいきなり無職になった時の心境をお話しようと思うんですが、ぶっちゃけいうと今もその(辞めた直後の)心理状態と変わってないです。何も状況が好転していないので(笑)←全然(笑)じゃねー(笑






結論から言いますとですね、
いきなり地図のない荒野に放り出された気分になります。





今まではですよ? 

どんなに嫌でも、ただ仕事の苦しみだけを我慢していれば、それで生きていられたわけなんです。
その仕事以外の部分がどれだけ適当だろうが、また何もせずにいようが、仕事にさえちゃんと行っていれば、それだけで周りからは人間合格の判子をもらえるし、生きていくことも可能だったんです。早い話、犯罪を犯したり、借金地獄に陥ったりさえしなければ、もう仕事さえしていたら残りの時間はすべて自由なんです。

何してもいいんです。















それだけの力がある。















定職に就いているということには。





この社会って、最初から正解の生き方を提示してくれているんですよね。


それは、

学校を卒業して、定年まで働くこと
です。


これをやっている限り、誰もその生き方が間違いだ、とあなたに言ってくる人はいないし、あなた自身その生き方に多少の疑問を持つことはあっても、間違いだと思うことはないんです。だって、これは、自分が住んでいる社会が用意してくれている人生の解答なんですから。


間違っているはずがありません。













で。


それが無くなるわけですよ?



もうこれ
ハンパじゃないんですね。

自分がしていたからがなくなるんです。



しかも、
いきなりです。




いきなり



そりゃ、地図のない荒野に放り出された気分にならないほうがおかしいですよね?




今までは社会が用意してくれている答えの通りに生きていれば良かったんです。何も自分で考える必要はない。考えろと言われたことだけ考えればよかった。正直、私もこんな感じで、本当の意味での思考を放棄した人間でした(今現在も余裕でそうなんですが)。好きでもなく、やりがいが感じられるわけでもなく、ただ生きるためだけに仕事にしがみついて、でもその仕事にしがみついていれば安心、っていうね。安心っていうか、他のことは考える必要性がなくなる、っていうね。






それがですよ?


その、
考えろ、と言ってくる存在が何もなくなる


そりゃあ不安になりますよ。不安になって当然ですよ。いわゆる社会的にまともな人ほどまともな精神状態ではいられなくなると思います。


だってこれからはもう、
まともに生きていけないんだから。


自分の精神状態を、自分で受け入れられない


その位置。

そういうまともじゃない位置にいる自分を、自分で受け入れられないんです。だってあれだけ精神的に傾倒していた仕事を辞めてしまったんですから。あれ、じゃあこれからオレ、どうすればいいんだろう? って本気でなる。


で、どうすればいいのか考えなくちゃならないんだけど、そのどうすればいいのかが何も思い浮かんでこなくなる



ずっと社畜をやってきたので、 20歳以降、私は私の精神を、 「苦しみや痛みを受けながら生活する」という状態に常に置き続けてきたわけなんですよね。つまり苦しみや痛みがあることが、日常であり普通。もちろん今までも短いときで1ヶ月、長いときなら3ヶ月ほど 無職の期間はあったんです。でもそれは単に、 仕事辞めてから次の仕事に就くまでの期間でしかなく、 辞めて一週間以内にはもうハロワに通い始めてました。当然精神状態も、すぐまた働き初めて苦しみや痛みを我慢する生活が始まるのは解っていますから、切り替えなんてしなかったし、むしろできなかったんですね。なので取り敢えず次の仕事を探さず当分(期限を定めず)休む、というのは、20歳で社会人になってから、今回が初めてのことなんです。








その初めてのこと、っていうのが、今まで私が身を置いてきた精神状態である、「苦しみや痛みを受けながら生活する」に当てはまっていないので、「受け入れられない」んですよね。













ちっとも。















 



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