グローバリズムについて
考察していきます。
=地球を1つの市場にすること
ヒトモノカネの移動を自由にし、
最終的には商売の阻害となるあらゆる障壁をなくす
グローバリズムの歴史
グローバリズムという
名称が用いられるようになったのは、
1990年代の冷戦後。
しかしそれ以前も
世界の市場を統一しようとする
(グローバリズム的な)動きはあった。
イギリスが覇権国
1815年 ナポレオン戦争から
1914年 第一次世界大戦勃発まで
第二次グローバリズム
アメリカが覇権国
1945年 第二次世界大戦以降
【1】大交易時代(1400~)
15世紀より、大航海時代が開始、
欧州が世界へ向け航海を始めたことを嚆矢とし
アジア・アフリカ・アメリカ・欧州が貿易により結びついた。
大航海時代:ヨーロッパ視点
大交易時代:グローバル視点(アジアでは10世紀ごろから貿易が行われていた)
この段階では18世紀以降の資本主義、さらに19世紀末からの帝国主義段階のような直接的植民地支配を目指したものではなく、「経済的勢力圏」を拡張する動きであったが、次第に領土的支配を強めてゆき、上記諸国は激しく争うこととなり、次の段階で植民地支配をめざすこととなる。
引用:大航海時代
次の段階、とは帝国主義
【2】産業革命(1760~)
産業革命にて、生産能力、
移動能力(貿易)が著しく向上
グローバル化を加速させる要因となった
グローバリゼーション以前の世界は、距離という制約により、世界経済はいわば地域単位の経済のかたまりであった。(中略)産業革命は移動手段を変革するものであった。19世紀には蒸気船や鉄道を主役とする輸送革命が起こり、輸送時間を短縮し、輸送量を増加させ、貨物を効率的に運び、国境をまたいで生産と消費を分離させることが可能となった。この裁定取引が商品について当てはめられる場合、「貿易」と呼ばれる。
引用:経済産業省
産業革命は、これ以後も起こり続ける
【3】金本位制度開始(1816~)
1816年イギリスが金本位制度を採用
それに倣い世界各国も採用
これにより、為替レートが安定し、
貿易と投資が促進
この設定は資本主義にそぐわないので大不況や戦争のたびに無視された。

【4】帝国主義(1870~)
主に欧州諸国の
独占資本と国家権力が結び付き、
世界各国を植民地化、版図拡大を目指した
資本主義は、自由競争の時代から、少数の巨大企業が市場を支配する独占資本主義の時代に入っていった。そして1870年代半ばになると、武力で海外市場を維持・維持しようとする傾向が強まることとなる(帝国主義)
引用:帝国主義
産業資本+銀行=金融資本
自由放任主義では、市場の勝者が独占資本となり、政府・銀行と結託し、他国へ勢力を伸ばす……
という様が産業革命~帝国主義、によって描かれ、更にその先は帝国同士の決闘(戦争)に繋がる。
TOP5国
イギリス、フランス、ドイツ
ロシア、アメリカ
次点3国
イタリア、ベルギー、日本
【5】WW1、世界恐慌、ブロック経済、WW2(1914~1945)
新興国である
ドイツとアメリカが経済力を強め、
相対的にイギリスの国力が衰退し、
覇権国としての地位が揺らいだ。
やがてドイツがイギリスに挑戦してきて、
両国の対立が深まった。
その結果、第一次世界大戦となった。
参考:世界大戦とグローバリズムを考える より
イギリス、フランス、ソ連、
イタリア、アメリカ、日本
vs
ドイツ、オーストリア、
オスマン、ブルガリア
※この大戦後、覇権国はイギリスからアメリカへ
WW1の戦勝国であり
世界経済の中心となったアメリカ。
米経済は空前の好景気となる
(当時、自由放任主義に近い形の政策が取られていた)
しかし投資が投資を呼び、やがては
供給水準(実体経済)を大きく超えた投機となった
暴落前のダウは株ブームで、
6年かけて5倍になった
そして、バブルが崩壊
1929暗黒の木曜日
その衝撃は世界に伝播し、
世界恐慌に
時の大統領である
フーヴァーは事態を楽観視し、
そのまま市場任せの自由放任主義を慣行
が、民間では
不況を脱出できないため解決せず。
フーヴァーを破った
フランクリン・ローズヴェルトは
ニューディール政策を行う。
従来の自由放任主義の原則を改め、政府の積極的な経済介入によって、公共事業などを行って雇用を創設し、労働者保護や社会保障の充実によって弱者を救済して全体的な国内の購買力を回復(内需回復)して、恐慌を克服しようとするもの
世界恐慌→米・ニューディール政策
リーマンショック→各国の財政・金融政策
コロナショック→各国の財政・金融政策
国家はその気になれば自国の供給能力をフル稼働させることが可能な存在
一方、世界恐慌に対処すべく、
イギリスやフランスなどの帝国列強は
自国経済圏を保護する
ブロック経済を導入
※植民地や同じ通貨圏の国とだけ貿易を行う保護貿易の一種
このブロック経済により、
世界貿易が縮小
資源や植民地に乏しい日本や
WW1の敗戦国であるドイツは
経済的に追い詰められ、
侵略に動かざるを得なくなっていく。
そしてついに、
(ドイツのww1賠償金支払い拒否に起因し)
第二次世界大戦へ傾斜
(連合国)
イギリス、フランス、アメリカ、
ソ連、中国など
vs
(枢軸国)
ドイツ、イタリア、日本など
ドイツナチス政権は、
WW1の賠償金支払いを
「多すぎて無理p」と拒否。
ドイツの賠償金、イギリス・フランスの対米戦債はうやむやのうちに消滅した。
引用:ドイツ賠償問題
【6】アメリカのグローバル戦略(1945~)
第二次大戦後、
最も覇権国に近い存在である米国が主導し、
グローバリズム(地球を1つの市場にする)を推し進めた

グローバリストらが、先進国→発展途上国→社会主義国の順に市場の統一化を試みる
【7】金本位制度→管理通貨制度(1971)
1971年にニクソンショックが起こり、
世界は金本位制度から完全に脱却し
管理通貨制度へと移行したことで金融が発達
グローバリズムに拍車をかけた

【8】新自由主義(1980年代)
1980年代、アメリカとイギリスより
(恐らくは野心を伴い)台頭してきた
新自由主義の影響(規制緩和・自由貿易)も
グローバル化の追い風となる
【9】冷戦終結(1990~)
1991年、社会主義国の代表格だったソ連が崩壊
米ソ冷戦が終結し、
資本主義陣営(正確には自由主義陣営)が
勝ったという空気に世界が躍った
これにより、
現代のグローバリズム思想が台頭した
【10】IT技術の進化(1990~)
インターネットの進化が目覚ましく、
商売やコミュニティが発展(IT革命)
(ほぼ)グローバル化を果たす
2008年以降、問題視され始めるグローバリズム
2008年、
リーマンショック(投機バブルと崩壊)発生
2010年頃から
グローバリズムの負の部分が庶民に累を及ぼす域まで顕現化……移民問題、格差拡大(貧困)、更には2020年に起こったコロナウィルス流行で他国から輸入品が入らなくなるなどで(他国依存の危険性と自国生産の重要性が見直され)、アメリカ、欧州、日本、ともに反グローバリズム=ナショナリズムの風が吹き返している。
勉強してみての感想
=地球を1つの市場にすること
ヒトモノカネの移動を自由にし、
最終的には商売の阻害となるあらゆる障壁をなくす
→最終的に資本家が支配する社会主義状態の地球に行きつくのでは?

私は市場で得られた富が公正に民に分配されるシステムが在れば、別に世界市場(グローバリズム)でも構わない。
だがそのシステムは現状国家なわけだが、その国家はグローバリズムでは(区切り・障害とみなされ)無くされる方向にある。となると最終的には世界政府がその役割を担うわけだが、事実上(敵のいない)王様状態になっている世界政府が公正に機能するかは甚だ疑問である。


【参考資料】