新世界秩序にNO!と言おうを読んでの感想【前編】

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はじめに


ニューワールドオーダー
新世界秩序にNO!と言おう
金融王たちの最終目標

という書籍を新品で購入しました。
3000円です。


ゲイリーアレンというかたが著者で、その方は1986年に亡くなっています。著書は1980年代の本です。これを、菊川征司さんというかたが、訳・解説しています。

著者ゲイリー・アレン氏は保守系の作家であり、愛国者であり、人生を賭けて支配層と戦い、著書を自身の集大成として命懸けで書かれたそうで、著書は彼が長く苦しい闘病生活の末、この世を去る2,3週間前に完成しました。死の直前まで彼はペンを持ち続けたと書かれています(1986年没です)。




著者(ゲイリーアレン氏)は文中で「この本をあなたの友達に見せて下さい」と書いてあります。人間社会は数のゲームなので、多くの人が知らないと変わっていかないので、著者からしたら本書の内容を多くの人に知ってもらいたいのでしょう。しかし私が物理的にこの本を他人に渡す、とするとその範囲は極めて狭い(友人でもこの本を渡すのは抵抗があるというか、渡せない^^;)。なので、こうして(著書を紹介した上で)ブログ記事として書くことで、その目的はある程度達成されると考えます。
また、私は著書を通読しただけ(一回しか読んだだけ)なので、著書の真意が正確に汲み取れていない場合があるかもしれません。ご了承ください。また、私見も入っており、この記事の内容=著者の意向(そのまま)、ではありません(私自身と著書はそこそこ違う考え方をしています)。


著書の主張を超ざっくり言うと

・世界は国際金融資本家に支配されつつあるが、まだ完全支配はされていない
・彼らは世界征服の為に様々な手法を用い、最終的には社会主義状態の世界を創ることを目指す

です。


解説部分を除く、ゲイリーアレンさんが執筆した著書本来の部分は1980年代に執筆されたと書かれています。
1980年代と言えば今から40年前。40年前の世界観と知識をもとに、著書は書かれている(解説者はそれを解説している立場)となれば、本の内容は40年以上前のもの、となります。しかし、本質的に変わってないと思えることも多く、学べる部分も多々ありました(もちろん著書の見解と私のそれとが異なり、同意できない部分もありました)。

著書には共感できる部分、理解できる部分があります。例えば、著書のメインの訴えかけである、市場原理はあくまで過程であり、彼らの最終目標は社会主義世界、です。確かに市場原理は最終的に社会主義になるでしょう(国家がなくなり、市場の勝者が国家の代わり(社会の管理者、つまり王様)になるから)。勝者は自分に不都合なルール(規制)を失くしていき(グローバリズム)、最後は自分に都合のいいルールを作る(社会主義)のです。

究極までいった市場原理主義(グローバリズム)と社会主義は同じ姿をしています。


(著書より)
金融寡頭権力の実態を暴いた先駆的な書「誰もそれを陰謀とは呼ばない」の著者のもう一つの名所をテキストに、まさに今進行中(コロナの事)のただならぬ事態について詳細な解説を施した、とあります。実際、著書に書かれてあることが事実かどうかは分かりませんが、そこは地道に自分で解釈・考察を重ねていくしかありません。500ページの本です。いわゆる陰謀論的な本とされ、私はこの手の本は今回(2024年)初めて購入しました。もう少しライトな本だと、

世界中の人間は、たった6000人のスーパーエリートに支配されている。

これです。あとはこれに沿ったことをメガフォーマー(巨大グローバル製薬企業)が行っている、という本も3冊読みました。

製薬会社は【研究者】ではなく、生粋の【商売人】である。
病気は作れる。性格や生活習慣、ライフスタイルを病気にしてしまうのだ。金の為に。

そして、著書が新世界秩序の代表人物(金融王に当たる人物)としている、デイヴィッド・ロックフェラー氏の自伝も(そっちを先に)読みました。

異世界転生を地で行く。
グローバリストの鏡。

表紙より
「豚は太らせて食え
意図的な金融崩壊の裏で着々と進行する
国際金融資本家たちの積年の夢の実態
それはコロナ過でますます加速する
ニューワールドオーダーという名の
通貨・資源・食料の独占による
人類の完全支配(=人間牧場)である」


冒頭にて著書の翻訳をした菊川征司さんは、大統領選挙は表面だけで、実質的には外交問題評議会CFR)で椅子の取り合いをしている、と述べる。ブッシュ、オバマ、バイデンも背後にCFRがいる(当選を逃したヒラリーも)。このCFRは以前読んだ、ロックフェラー回顧録に出てきた組織だ。名誉会長のデイヴィッドロックフェラーが長年主導してきたCFRは新世界秩序を目的としていたが、トランプはCFRのメンバーではない。
(ちなみにこの記事を執筆しているのは2024.7です。現時点での米大統領は、バイデンです。)

その人物が大統領選で選ばれてしまったため、CFRは全力で大統領権を奪回してきた。自分たちのコミュニティの人間ではない為、気にくわなかったのだと思われる。

アメリカは世界一の経済大国ですが、アメリカ国民全体が裕福だとはとても言えませんよね(大きな格差問題があり、国民皆保険もないなど、社会福祉面も良いとは言えない。そして貧困者も非常に多い)。なぜか? その理由は、アメリカ政府が国民全員の為の政治をしていないからだと考えます(日本のように緊縮志向でない分、経済成長面で日本より遥かにマシだが)。アメリカには、アメリカ国民全員にそれなりの生活水準を与える供給は、十分あります(なにせ、世界一の経済大国です)。しかし、富(資源を元にした供給のこと)の分配が極端に偏っているため、上層の人々しか潤わない(金を持っている人たちだけが楽園状態な)のです。

外交問題評議会
【ロックフェラー回顧録よりCFRを簡単に説明】
1921年設立の、外交問題・世界情勢を分析・研究する非営利の会員制組織。会員には世界のトップクラスの面々が名を連ねてきた。元々は、米国からみた国際問題についての会議、を行うために設立された。議会では、米国だけでなく、世界各国の情勢を知る必要がある(これが米国民に影響を及ぼすため)。米国の為に(米国上層部の為に、と悪読みすることも可能だろう)世界情勢を知悉し、それについて議論し、意見(要請や仲介などを)する。




新世界秩序、世界の支配層、つまり今の地球で最も権力を持っている人々が目指しているものは、世界市場の支配、つまり世界支配世界征服、地球の統一化、世界政府の樹立です。世界を完全にグローバル化し、国境をなくし、国家をなくし、そこに【自分たちの支配下にある】政府を敷き、金融によって地球人をコントロールすることが最終目的です(最終的には社会主義国家、じゃなくて社会主義地球になるのです)。この2つ(グローバル化と社会主義化)は同時進行で行われる面もあります。

世界征服というと漫画の世界みたいですが、歴史を見れば世界征服(小規模的には全国制覇)を目指した偉人はたくさんいるし、もしそれが可能な立ち位置にいる(生れ落ちる)、またはそこまでのし上ってくれば、それを実行したくなる、というのが欲望を持つ人間の、ある意味正しい姿ではないでしょうか?(特に市場競争(企業など)や権力闘争(政治家など)に勝ち抜いて支配層の地位を得た人物なんて、そう考えるのがむしろ自然じゃないでしょうか)

市場原理主義を生きる私たち(そして新自由主義に思考が染まった私たち)はマネーさえ持てば世界征服も可能だと思いがちですが(お金が万能のアイテムだと思い込んでいるため)、そもそもマネーは単なる紙とデータなので(暴力(供給)の裏付けにより初めて価値を持つ)、共産国のようにマネーの価値自体を拒否すれば、そこで止まってしまいます(し、自国通貨は主権国が任意で発行できます)。
なので、共産圏をグローバリゼーション市場原理主義国家(これは過程で最後は社会主義)にするか、もしくは武力で叩き潰すか、のいずれかが必要になります(恐らく両方の圧力をアメリカは共産圏にかけ続けていると思います)。よって戦争はその過程において起こる確率が高いと考えます。実際起こってます。

武力は核兵器の存在がある為、これを無力化できる段階まで(核兵器が世界からなくなるか、完全に迎撃できるか、とか)過激な行為は出来ないと思われます。私たちの世界は、暴力がより強ければ、基本的になんでもアリです。



1ドル札に、目玉ピラミッドの絵、そしてNovus ordo seclorumと書かれています。「時代の新秩序」を意味する言葉です(自己主張し過ぎじゃね?w)。
目的である世界政府を達成するため、先進国から低開発国という順で地域ベースで支配を拡大していく。
市場原理は「過程」に於いて存在する(支配の手段として存在する)だけで、世界統一後は、社会主義体制を敷く。市場原理のままだと対抗勢力や反乱分子が生まれる(競争が自由だから)。そのため(世界政府(自分たち)が絶対権力者になる)社会主義世界で地球を治める。



ニューワールドオーダー


「彼ら」がいう、国際平和、戦争と飢餓のない世界を目指す、というのは見せかけの言葉である。偶発的にそうした結果をもたらしてるケースも確かにある。が、そもそも元来の目的はそれではない。本当の目的は、ただひとつ。世界征服なのだ。
「彼ら」はグローバル化の重要性を説く知識人(言論人・今でいうインフルエンサー)を重用し、彼らに大きな報酬(地位や金銭)を渡す。

初耳の見解なのですが(俄かには信じがたいのですが)、著書では、共産国家(ソ連など)が支配者側(国際金融資本)に作られた敵だ、と述べています。理由は戦争でお金儲け(ビジネス)をするため、と書かれています。共産国を成り立たせ、それらの国と戦争を起こすことで利益を得る。2001年にはソ連の弱体化により、ソ連がもう敵国に設定できなくなったため、新たな敵国として中東を作り出しました。この仮説で行くと、今の敵は中国、次にロシアになり、自分たちサイドの(前線)国(例えばウクライナ)を支援することで、アメリカ(アメリカの支配層)は金儲けをしている。と(書かれています)。ただし、育ちすぎた(名ばかり)共産圏(C国)には手を焼いている模様。


新世界秩序は、世界統一社会主義の別称である、としています。これは理屈として理解出来ます。結局グローバルな自由市場で世界を完全に支配すると、社会主義になるわけです。自由市場ではあるけど、その自由市場に敵がいない(し敵を作らせない(生まれてこない)仕組みにする)から(自分たちが優位を保つために)、その市場を独占した一部の者たちによる(管理社会での)支配がはじまるので、それは国家が全てを管理する社会主義と同じことになるわけです(誰がボスになるかが違うだけ)。

国家があれば、独占禁止法など市場独占を規制する機能がありますが、自由主義者の最終目的は必ず世界征服なので、その規制も(自分が有利になる方向に)改革・破壊します。となると、世界は世界のトップ企業(とかそれに似たような連中)に牛耳られてしまうわけです。AMA○ON帝国とか、そういうのが実現するわけですね。他の企業(というか人間)は全部傘下に入ってしまうから。そして、既存の国家(規制)は存在していないから。


金融王ジョン・ピアポント・モルガンJPモルガン創始者で、外交問題評議会設立にも関与する。著書ではデイヴィッドロックフェラーが長年会長を務めた同議会は米国内政と外交に深く関与していると書かれているが、ロックフェラー回顧録ではデイヴィッド自身がそれを否定している。


新世界秩序が望むものは、国民主権の放棄、独立国家の放棄、憲法の放棄、そのうえで、国際裁判所を設立、世界共通の税制度を導入、国際軍隊の創設、です。これらが成されれば、世界平和が実現されると説きますが、それ(世界平和)は建前の話。実際にこれらが実現されれば、世界征服されます。

我々は世界政府の軍隊の暴力に抑えつけられた状態で(世界政府軍以外は武力を奪われ反旗を翻せない状態になる)、国際裁判所に(支配層に)都合よく裁かれ、世界税制度によって(世界政府軍の暴力に裏付けられた)通貨の支配を受けます。この世界になると、世界を牛耳る者にとって理想の世界となります。

ちなみに、世界政府が世界の住人にとって理想世界となるためには、その支配者(世界政府の管理者)たちが子々孫々、神のように公平な精神を持ち続けなければなりません。……そんなことはまずあり得ないし、そんなあやふやなものに期待してはいけません(絶対王政の世界版だと思えば解りやすいかと)。

これは陰謀論や絵空事ではなく、グローバル化の最終形態そのものです。グローバル化が進んでいくと最終的には↑コレにほぼ必ず行き着くと考えられます。現在の市場原理の支配者たちが、世界政府を作り、地球人を統制します。
道徳心や公共性に目覚める?……「それ」が、支配者の気持ち一つで左右される状態が、そもそも終わってませんか。これの緩いバージョンなら、日本社会でももう起きています。お金持ちが当人の気持ち次第でお金を配って人を助けたり、当人の気持ち次第で生物を(価値あるものとないもので)選別する思想を語ったり)


新世界秩序が目指す最終的な世界では、薬品によって人の人格や思考を矯正することも行われる、と書いています。例えば反社会的な人に、人格を失くすような投薬を行う。社会に従順な、というか支配層に都合の良い、つまりは労働奴隷のような人間(人形)に作り変える(薬なんか使わなくても、もう大方今の段階で出来てる気もするけど^^;)これは人道や法律に反しているが、やろうと思えば今でも可能である。また、脳を手術するロボトミーのような行為も行われかねないと書いてある。

権力奪取さえしてしまえば、この辺りは実際に可能である。著書のいうようなことまでを新世界秩序が考えているかどうかは定かではないが。

世界権力を手中に収めているのに、こういった人格矯正を行う必要があるのか? だが、それはあると思う。単に暴力で抑えつけただけでは、人々は反旗を翻すからだ。武力を自分たちだけで独占しようとしても、それも100%ではない。暴力のみで支配の持続が困難な事は、歴史を見ればわかる。もちろん暴力は必ず必要で、すべての基礎となる。その上で、人々を恒久的に支配する+aの要素を取り入れていく(その方が支配が盤石になる)。その+aの1つが薬品での精神操作、であろう。とにかく、世界支配の為に出来ることは全部やる、見上げた姿勢だ。



新世界秩序の計画

・世界的な税システム
・国際裁判所
・国際軍隊
・世界統一通貨を発行する世界銀行
・世界的な福祉
・強制力を持つ経済計画
・個人の武器を没収
・人口抑制
・教育コントロール


世界統制を狙うなら、どれも普通に行われるでしょう。
そのために、世界資源、金融システム、製造業、貿易、エネルギー、ロジスティクスを支配する。労働階級(庶民)には最低限度の福祉(生涯働き続ければ何とかギリギリの生活できる程度の水準→これが上記の世界的な福祉)を与え、彼らが生み出した富(供給)を世界政府が集中管理する。

単に世界一の金持ちになったところで、世界征服はできません(それならもうとっくに征服されてる)。なぜなら、金はただの数字だからです(お金の裏側には暴力(供給)があります)。そこから如何に暴力を牛耳り、更に如何に上手く世界の大衆を統制するか。支配層ですら、一筋縄ではいかない道のりです。


では、
新世界秩序の計画を1つずつ解説していきます。

世界的な税システム
世界税導入を目的としています。下の世界通貨と世界銀行があれば、税によって世界民を動かすことが可能となります(暴力の上に成り立つ通貨システム)。また、国家の力が事実上なくなります(国家が徴税(租税)できなくなるから)。

国際裁判所
国家や個人を裁くことが可能(反体制的な人間(支配層に背く者)を自由に処罰できる)

国際軍隊
そもそも私たちの世界は、暴力によって支配されています。今もそうです。世界征服の為に必ず必要になるのが、世界最強の暴力の保持です。国連軍としてこれを保持し、その指揮を執る立場になれば世界最強です。

例えば(事実上日本を支配下に置いている)アメリカが地球上から消え去り、日本が全ての武力を捨てたら、次に何が起こるか? ほぼ確実に他国に武力によって支配下にされます。この時、暴力より倫理や道徳、情などが優先される可能性はほとんどないと考えてよいです。

世界統一通貨を発行する世界銀行(ユーロの世界規模版みたいな)
これも上の世界税導入に近く、自国通貨を発行できないようにすれば、世界通貨の発行者(世界の支配層)が通貨を管理できます。通貨が管理されると、財政面での自由が失われ、国家は独自で何かをすることが不可能になります(本当の意味で、財源に縛られるようになる)。EUの一国家みたいになるわけです(EUは新世界秩序のモデルケースと書かれています。ざっくりいうと、彼らはEUの全世界バージョンを目指しているわけです)。国際的な統一通貨がなければ、新世界秩序は実現できません。

世界的な福祉
これは一見良いことのように思われますが、世界政府では「その福祉の水準は一部の支配層によって決められ」ます。ごく一部の層には手厚い福祉、それ以下はほとんどなし、なんてこともありえます(恵まれている者をより恵まれるような設計にしたりとか)。現状ですら、世界一の先進国、アメリカになぜ福祉の基礎となる国民皆保険制度がないのでしょう? 供給能力としては十分可能なはず。グローバリストが世界を牛耳れば、日本の皆保険は無くなるか形骸化すると思われます(邪推とかではなく(グローバリストの力が極めて強い)現実(今の世界)から順当に答えを導けば、そうなる可能性のほうが高いと考えられます)。

強制力を持つ経済計画
ここは漠然としているので飛ばします。

個人の武器を没収
これも結構大事です。ようは、反乱の防止です。ライフルを持った人が2人いれば、素手の人間50人を制圧、支配することが可能です。これが素手の人間50人がそれぞれピストルを持っていれば、ライフル人間が20人は必要になるでしょう。武器を国際軍隊のみが保有する決まりになれば、反乱が起きなくなります(仮に起きても敵に武力がないため簡単に鎮圧できます)。

日本は法治国家ですが、これは道徳や倫理ではなく、警察と軍隊の圧倒的暴力によって保たれています。もし日本の警察と軍隊が銃火器や戦車などを捨て、警棒のみで武装したら、治安維持が極めて困難になるでしょう。例えば銃を海外から大量に持ち込んだアウトロー組織に暴力で勝てなくなってしまいます(アウトローが今より幅を利かす社会になります)。
私たち日本人は自己を防衛するとなったら、暴力ではなく資産(お金)で身を守りますよね。それは警察・軍隊が圧倒的暴力を保持している前提の社会です。公的な暴力がなくなれば、人々は必ず独自に武器を持ち、物理的な自衛をし始めます(ゾンビとかで警察が消滅した世界では、人々が集まって小規模なグループを作ってますよね。あれの大きい版が国家です)。

人口抑制
単純に人が多すぎると管理が大変になるからだと思われます。管理支配の成熟度によって人口は増やしていけると思います。人口を増やすことが支配者に有効と判断された場合ね。



教育コントロール
人間は暴力によって縛られる。これが基本ですが、もうひとつ縛れるものがあり、それが思想です。その思想をはぐくむのは教育です。反逆の意思が芽生えないように精神操作(構築)するのです。現代日本で体制有利な思想教育は既にそこそこなされていると考えます。現代日本でも既に私たちは資本家に都合の良い(労働)奴隷として社会に出荷されています。支配体制を継続したいのであれば教育のコントロールは重要なポイントです。


日本教育は大衆の幸福を考えて作られていません。支配者側の幸福を考えて作られています。

ロックフェラーと外交問題評議会CFR


新世界秩序のコアとなる組織が外交問題評議会CFR)です。

新世界秩序世界征服世界政府世界統一社会主義(支配者は自由主義を制した存在)

この会の実質的なトップは長年にわたって、かの有名なデイヴィッド・ロックフェラーでした。デイヴィッドの死後、後任となる有力者は今のところ確認できていないようです。デイヴィッドは、グローバリストそのもの、グローバリズムの申し子、といえる存在で、家柄、資産力、外交能力(コネクション)など、すべてが世界最高水準であり、まさに適格者だったのでしょう(彼の自伝で、自ら「私は誇り高き国際主義者だ」、と言っています)。

彼は自由市場の世界を目指しましたが、自由市場の行き着く最終地点は、市場原理の勝ち組による世界支配、ごくごく一部の有力者による共同世界支配、となります。規制は不要なものなので、すべて取っ払らわれていき、国境が消えるので外国からの侵略に備える軍隊は不要となり消え、反体制の武力蜂起と(支配者有利な)治安維持の身を鎮圧する世界警察のような武力が、支配層によって運営される(公のためには決して動かず、支配層の利益の為だけに動く)。という風なゴールがくるわけです。

外交問題評議会は、2008年時点で、次のような人員構成になっています。人数は概数

企業・銀行 1240人
大学教授・運営者 1060人
米国役人 450人
非営利団体 660人
メディア関係 400人
弁護士 300人
その他 200人

合計 約4300人程度
約2/3が米国在住


社会主義と共産主義の違い


まず、社会主義共産主義の違いを説明し、基礎的な理解を得ます。


こちらのサイトを参考

共産主義:財産の私有を否定。富をすべての人間で平等に分ける。
(生み出された富は、すべての人のもの)

社会主義:国家が富を管理し、国民に(理想的には平等に)分け与える。
(生み出された富は、国家のもの)


社会主義では管理者である国家が存在し、その管理者(共産党員)と一般人とは平等ではなくなる。
共産主義は、成り立たせるのが難しい。管理された社会でないと平等は生まれないが、管理者がいては平等ではなくなる。

社会主義は、資本主義の成長(というよりも、市場の自由化)により、規制がないから儲ける人間がどんどん儲けて、資本家と労働者のあいだに貧富の格差が生じ、それを是正する手段として生まれました。基本は、富を公平に分配することです。が、様々な折衷案が出現してきます。修正型では労働組合、労働運動、労使協調、労働者の福祉補償・公共事業の拡大などにより、資本家との格差を縮める穏健派が生まれました。

私自身の考え方もこれに近く、基本は市場原理での競争は肯定するが、それよって生ずる格差は一定の範囲内までにとどまらせることを目指します。公正な競争により文明が発達し、その文明の恩恵を社会のすべての人が受けられる(底上げされる)、という思想が根幹にないといけません。そして、市場原理は国家が干渉せず放置すると、勝ったものが際限なく巨大化し続け、最後は巨大マネーでの独裁に至り(それを縛る規制は【緩和】→破壊)、(文明の発展・社会全体での幸福とは)趣旨が違ってきます。一定の決まりや、敗者の保護制度の上でしか、健全な市場競争(人類全体が恩恵を受ける)というものは存在しないと考えます。


著書では高度経済成長期の日本に言及しています。一億総中流の日本社会は世界で最も成功した社会主義国家(日本式社会主義)であった、と書かれています。もちろん、一部不幸な人はいましたが、今の日本のように国民全体の生活水準が低下する、などということはなかった。むしろその反対でありました。この時代の日本は地方何処へ行っても豊かで、与党である自民党は大企業などの有力者だけでなく地方の共同体まで満遍なく(格差はあるが社会全体が成長し)利益が生き渡る政策をしていました(社会全体のことを考えて政治をしていた、というより、普通に資本主義していた、のです)。




社会主義は、支配のための手段に過ぎない


支配層的には……
社会主義→支配のための手段
自由主義→それに至るまでの過程
で、要は目的の世界支配さえできれば、なんでもいい。

ロックフェラー財団は、自由主義の企業ではなく、非営利団体など社会主義的な団体に支援しています。デイヴィッドロックフェラーマキャベリズムの信奉者であったと言われます。デイヴィッドは事業だけでなく、公的機関とのコンタクトも綿密に行い、敵対勢力を封じ込める戦法を取ってきました。自由市場で闘うだけでなく、自由市場の規制を設ける公的機関にも介入していきました。この目的とは金儲け、などという俗人の規模のものではなく、市場独占からの最終的には世界征服(世界統治)でしょう。

筆者の言いたいことはつまり、こうです。資本主義、自由主義、社会主義といったものは建前の言葉に過ぎず、「如何にして世界征服を成すか?」という支配層の手段(過程)に過ぎない。現存する社会主義国家の背後には世界支配層がいて、社会主義圏の市場を独占してコントロールしている。

社会主義的な政府は、独占主義者が都合の良い条件で競争相手を吸収合併するための、合法の親会社として機能します。

引用:新世界秩序にNO!と言おう 99ページ

自伝にて、デイヴィッド・ロックフェラーは確かに、人生を賭すレベルで社会主義圏の市場に働きかけをしていました。

これらは、国民のため、世界平和のため、という名目で行われます。その理由は明らかで、特定の者(新世界秩序)の利益のため、という名目であれば、当然人々から反発を受け、目的が成就しにくくなるからです。

市場を独占する方法は、市場競争で勝ち抜き続けるのではなく(それは困難だし、恒久的でもない)、公的権力に介入して市場競争を「自分たちが支配した状態で」終わらせること、です。
市場原理での勝負では、国家が存在する以上、国家が目の上のタンコブとなり、規制が必ずありますし、また(国家がある上での規制された)市場原理なら競争相手に必ず勝てる、または長きにわたり勝ち続けられるとは限りません。逆を言えば、ずっと自分が勝ちたいのです。

しかし、国家に介入して独占市場を規制のもとに作れば、そこを永久的に支配することが可能となります。

市場競争を恒久的に制したければ、国家や政府に介入して自分有利な(というか自分が支配できる)戦場(=社会主義国家)を作るのがいちばんなのです。

超富裕層が世界平和の為に、とうそぶいて社会主義を利用するのは、実に理屈が通ることと私は感心しました。
社会主義と独占専売体制の間には何の矛盾もない。前者は後者を保障する手段である。


公の為、富を再配分すると見せかけ、富を管理し支配する(再配分される富は(人生労働に捧げて漸く)生きられる最低限度のもの)。こういうのは日本維新が提唱するベーシックインカムにも通ずるところがありますね。社会保障を撤廃して代わりに維新政権が月7万円とかを配れば、国民は首輪の付けられた犬状態になる、わけです(一応付け加えておきますが、これは本来のベーシックインカムではありません。私が提唱する(私が現役のあいだには多分実現しないだろうから、虚しくてあんまり言わないけどw)、恐らく本来の意味でのBIは、供給が自動化した割合に応じて貨幣を配っていこう、というものなので)。

ベーシックインカムに必要なものは【財源】ではなく、【供給力】である。
人はなぜ生きるのか?は難しい命題です。しかし、人はなぜ働くのか?は簡単で、もう既に完全解答できます。

そして、自由主義で弱者側となった人々は(表向きは平等に見える)社会主義に夢を見ますが、完成された社会主義は、その裏で一部の者たちが国家(或いは世界)ごと市場を支配するという残酷な絵図です。

自由主義社会主義最終形態まで進めば同じ有様になる、というのは前から聞きます。社会主義は一見平等ですが、必ず管理する国家側の人間がいて、それが支配者となります。また自由主義でも自由競争に勝ち抜いた最強の企業、及びそれに関連する者たちが、国家をも己の自由にし、国家は事実上なくなり、世界がその者たちによって統一管理されます(これは、実質的に社会主義と同じです)。

繰り返しになるんですが、この最終的に支配者は社会主義世界を目指す、は理屈通ってるんじゃないかなって。市場原理だけで(自分たちが子々孫々)勝ち続けるのは相当厳しい。日米、かつての大企業でトップクラスにいたけど時代と共に勢力を保てなくなった企業もたくさんありますよね。そのほとんどは競合他社や新興勢力に敗れています(2000年代まで市場原理のトップにいたのはエネルギー企業、あとは各セクタートップですが、これらはit企業群に抜かれています。そのit企業もかつてはIBMのほぼ独壇場でしたが、今ではIBMは第一線からは退いています。今トップクラスの企業だって20年後もトップにいるとは限らないし、いない確率の方が高いかもしれませんよね)。

つまり、国家の規制のもとに行われる
市場原理で勝ち続けるのは難しいのです。

となると、市場原理で勝ち抜いてきた存在は「今の勝ち(位置)を持続(拡大)できるよう、国家の規制の方にも働きかけて行こう」という風に、考えるはずです(実行されてるし)。

今の勝利の独壇場を保ち続けるためには、国家・政府と結びつき、自社優位の……というのは知ってましたし、ここまでは既に行われている。しかし、社会主義にしてしまうというのは(著書を読むまで)初耳でしたが、これも理屈で理解できました。自分が市場を独占した「後で」社会主義にすれば、もう後から敵が出てきませんから、恒久的な支配が可能となるわけです。と、いうよりもそう「なる」のではないでしょうか。市場に敵がいない→政府もコントロール可能→政府は解体して、自分の世界王国(自分たちに都合の良い政府)をつくる。



著書によると……
国際金融資本家の代表格(リーダー的立場)であるロックフェラーは、過去60年間(大体戦後から)に渡って米政府をコントロールしている。ビジネスにおける優遇措置を取るために政府を利用し、私企業を特権企業としている。資産保全と資産拡大のために、米国の外交政策を操作し、ロシアや中国とも交流を持ちます。

米国の権力中枢には、国際金融資本家がおり、彼らの主要組織の1つが、デイヴィッド・ロックフェラーが長く議長を務めていた外交問題評議会CFR)です。CFRは権力恒久維持に世界政府が必要と考えたJPモルガンら国際金融資本家によって1921年に創設され、世界の問題を解決するため、という名目で米国の支配力を世界に波及させました(デイヴィッドも自伝で、アメリカは世界警察であるべきだ、と語っている(これは【過程】である)。トランプ以外の大統領も同様だ。

これ(米国は世界の警察)は、人道的な意味によってなされているのではなく、支配権を得る(最終目標は世界政府。米国が世界的な支配権を握っていくほど、米国政府は自動的に世界政府に近づいていくというわけ)ために成されているのだ(私も人道的な意味によって成されていると思いたいけど、アメリカを見ている限りそうじゃなく見えてしまう。アメリカは国益のためなら、ほぼ何でもやる。もちろんその国益、というのは米国民全員、ではない。米国の一部の権力者(資本家、政治家、官僚など)の為の利益(国益というか私益)だ)。

私は、アメリカにしても中国にしても、一般国民と国家の首脳陣(支配層)は別物だと考えている。著書でも、例えばチェース銀行を国際金融資本としているが、それはデイヴィッド・ロックフェラーほかチェース上層部の人間だけを指すのであって、一般の行員は我々一般人と同じ立場にある、と書かれている。

デイヴィッド・ロックフェラーは世界の支配者(最も力を持つ者たち)のうちの一人で、元CFR議長三極委員会創立者、元チェースマンハッタン銀行(現在、米国最大の金融機関であるJPモルガン・チェース銀行)頭取として、に多方に多大な影響力を持つ。
CFRは錚々たるメンバーが名を連ねており、米大統領でも、ルーズベルト、トールマン、アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソン(金本位制度からの(世界の)完全脱却を行った人物)、カーター、ブッシュ、オバマなど米国の二大政党である民主党と共和党、双方にメンバーがいるためどちらが政権を取ろうが国際金融資本家からすれば関係ない。デイヴィッドの兄で副大統領まで上り詰めたネルソン・ロックフェラーもCFRメンバーである。


また、著者以外の著名人もCFRについて言及しています。
ジャーナリストのアンソニールーカスは「CFRは国際外交社交クラブだ。米国の外交政策の大部分はCFRの手に握られている」と言い、自由主義者でありCFRメンバーでもあるジョセフクラフトは「CFRは政府の政策決定機関であり、政府高官を採用する場でもある」と語っています。

このような情報は、情報統制があるゆえ、極まれにしか世には出ない、と著者は書いています。
一方で、デイヴィッドロックフェラー氏は回顧録にて、CFRを【ただの外交の橋渡し組織】、と書いていたが、果たして事実はどちら(寄り)なのだろうか???

新自由主義などの自由競争は、彼らが目的とする世界統治による世界政府(社会主義)と矛盾しているように思えるが、実は矛盾はしていない。新自由主義は飽くまで「過程」で、他の組織(国家や共同体)を駆逐し、市場競争によって世界を支配した後、その勝利者たちによる世界政府体制へと移行する。

デイヴィッドロックフェラーは、1949年にCFRの理事(幹部)となり、1970年から1985年まで議長(ボス)を務めました。
一方で1946年、叔父(ウィンスロップ)が経営するチェース銀行に役員として入行し、1960年に頭取になりました。そして1981年までCEOを務めました。チェースマンハッタン銀行は、2000年より、JPモルガンチェース銀行(米国最大の銀行)となっています。チェース銀行は発展途上国支援を目的として設立されている世界銀行とも深いつながりがあります。世界銀行や国際通貨基金は表向きは貧国支援などを掲げますが、実態は他国の企業を民営化させ、米資本を送り込む役割があります。


デイヴィッドロックフェラーの後任CFR議長はピーター

CFRは別に秘密組織でも何でもありません。割と公に米国を中心とする政治に強い影響力を行使しています。もちろん残酷な行為を隠そうとする動き(会員が情報を秘匿するルール)はありますが、最も大きな理由は、一般人の多くがそのことについてあまりにも無関心なため、公にならないのです(私などD・ロックフェラーの自伝を読むまでCFRの存在自体知りませんでしたw一般人(世界の人)の99%以上はCFRなんて知らないまま生涯を終えるでしょう)。

CFRは招待制で、招待された者しかなれない。CFRは新世界秩序=政治的国際主義を推奨し、世界政府の樹立を目指している(結局すべての目的はここに集約される)。メンバーの中枢の人物たちは、政治家(大統領クラス)、銀行家、大企業CEO・役員(主に金融企業)、省庁(財務、国防、国務)、CIAトップクラスなど様々な政財界の重要ポストを行き来している人物で、実質的にアメリカの政治に影響力を及ぼす力を十分に持ち得ていると解釈できる(この地位にいる者たちが(この面子で)政治をコントロールできなければ、逆にどんなメンバーならできるのか?というほど重要なポストに就いている者たちCFRメンバーである(笑))。

CFRは2008年時点で4000人を超えるメンバーがいる者の、会員内でも上下関係があり、CFRの中枢、理事や幹部のものたちは世界政府志向にあり、一般会員はこれらのいわゆる部下的な立場にあるうえ、会員になるメリットが名誉と利益であるゆえ、中枢メンバー(幹部)に反抗したりはしないのである。

国家の自主性をなくす戦略(新世界秩序)


1974年にCFR機関紙にて、次のような文章が掲載されました。
「当面の世界政府の役割を担う国連憲章国際裁判所を人々が受け入れない場合、どうするか? 新世界秩序への関心は上から押し付けるのではなく、一般民衆から生じさせる(マインドコントロール)必要が出てくる。国家の主体性を失くし、腐食させていく方向が上手くいくだろう」

これは、日本にも当て嵌まりませんか? 以前日本は、日本という独自の国家でした。しかしグローバル化が進み、新自由主義思想が大衆に浸透していった結果、この主張が強まり、国家主義共同体は形骸化していき、「世の中金」の拝金主義が日本人の多くの頭の中を占拠しています(一部の銭ゲバがこの思考とかではなく、その辺の普通の人が世の中金思考なのです(マインドコントロールがほぼ完了しているってこと)。私の祖母(80代)もお金という数字でしか物事(世の中)を見ていません)。

日本という国家は以前よりも遥かに希薄になっています。この希薄化した状態の方が支配しやすいのは言うまでもないでしょう。行き着く先には、最も勝ちを手にした者たち(国際金融資本)による、世界の統一、つまり社会主義世界があります。この国家の主体性希薄化は、他国だけではなく、アメリカも入ります。つまり彼らはアメリカ、を偉大な国にしたいのではなく、少数の支配者の為の地球、を造りたいのです(彼らは、アメリカの一般人のことなど豚程度にしか思っていません。というか、自分たち支配層以外は全員豚です)。

世界統一には、世界最強の武力、が必須ですが、これを世界政府軍、とし、その指揮権を支配層が持てば、地球は支配層のものになります。彼らは地球共同体を目指します。もちろんその共同体の管理者は自分たちです。


アメリカが世界の警察をやっている理由は、困っている国を助けたいとかそんなのではなく、支配権の拡大だ(他国に介入し、世界の統一を目指すひな形の国が米国である)。時には争いの火種を持ち込んだり、焚き付けたり、自ら争いを始めたりもする。CFRメンバーでなかったトランプは、米国第一主義を掲げ、世界の警察をやめようとしている。
【この記事を執筆したのは2024.7です】


国家自主性希薄化の具体的な方法

1.国際的な金融システムの改正
 IMFによる世界通貨の発行。金融システムのすべてを(支配層の管理下にある組織)IMFが牛耳る。これにより、各国は自分の国家の財政問題を自国(通貨の発行など)で解決できなくなる)まぁ、EUの世界版みたいな感じ?【著書に寄れば、IMFや国連は、世界政府の試作品のような組織であるようだ】

2.国際通商条約の改正
 国際的な監視を強め、管理体制のもとに置く。

3.自然資源の国際開発・技術開発の向上
 世界銀行の世界への影響力を高める。

4.地球環境保護目的の、世界規模・地域規模の新機構設立

5.人口増加解決のための国際運動
 管理しやすい人数までしか人口を増やさない。

6.食料供給についての新機構設立
 食料は私たちの命そのものなので、これを管理できれば、私たちの命を管理できる。食料を生産する農家の力を奪い、大企業の支配下に置くような流れを作る。これは日本の農家と米畜産業界との関連を見ればあながち間違いでもなさそうである。

7.世界の海洋統治する国際組織の設立

8.通信技術の統制のための機関と規則の設立
 インターネット空間における思想、言論の自由を排除・規制する

9.兵器の削減
 世界全体での軍縮を目指し、自分たちだけが武力(兵器)を有する状態にする

10.地域紛争抑止のための国連軍増強と国連軍への依存度増加

私が見る限り、効果が絶大なのは1ですね。これやられたら、国家の主権がなくなってしまう。

9に関しては、理屈が通っているように見えます。世界政府の下にいる世界政府軍は地球で唯一無二の暴力であり、それ以外の世界の人々は暴力(武器)の保持を許されません(銃すらも規制されて世界政府軍以外は武器を保有したら逮捕となる)。
そういえば日本では、銃はおろか刃物や、護身グッズすら明確な目的なく保有(携帯)すると違法になりますよね。これって犯罪防止という観点からみれば理想的ですが、国家権力の暴力がより顕著になる、ことでもあるのです。例えば悪政に不満を抱く人々が蜂起した際、そのレジスタンス全員が銃火器で武装しているのと、せいぜいナイフや棒くらいしか持っていないのとでは、鎮圧の難易度がまるで変わってきます。

著書を読むに、世界の支配層は既に世界を支配しているわけではなく、それはまだ道半ばにあり、彼らも世界支配には相当苦戦しているということである。確かに、フリーザみたいな戦闘力を持っていて、ザーボンやドドリア、ギニュー特戦隊を従えていたら余裕で、それこそ1日で世界征服もできるだろうが、世界支配層と言えど、ただの戦闘力5の人間でしかない。故に、80億以上いる地球人を支配する(それも永続的に)のは極めて困難であると考えられる。しかし、世界政府が樹立し、世界政府軍にのみ武力が集中し、その武力をもとに、金融システムや税制で地球人を管理する世界に入れば、もうほぼほぼ終わりである。その後に反旗を翻すことはほぼ不可能だ。究極の管理社会では、レジスタンスの芽は即座に摘み取られる。


米国憲法も、世界支配を目論む者たちの壁の一つとなっています。米国憲法は米国民全体のことを考えて作られている部分が強く、支配層からしてみれば打ち破るべき(改憲すべき)大きな壁です。



三極委員会


三極委員会という国際金融資本家の組織がある(2009年時、100人程度)。デイヴィッド・ロックフェラーにより設立された、CFRを先鋭化したような組織で、メンバーは生粋の新世界秩序活動家で構成される。多国籍企業CEO、政治家、資産家などが在籍する。日本の政治家、経団連のメンバーも在籍する。アメリカ人会員のほとんどはCFRのメンバーでもある。
主なメンバーは、デイヴィッド・ロックフェラー、ブッシュ、ビルクリントン、ディックチュ-ニー、ヘンリー・キッシンジャー、ズビグニューブレジンスキーなど。日本人では宮澤喜一(元首相)など政財界の歴代トップたち。現在のメンバーには、河野太郎や小泉進次郎がいる。著書では、日本の政財界のメンバーは新世界秩序の活動家の面(思想傾向)は見られないが、アメリカの主要メンバーに影響される側の立場(下の立場)にあると書いてある。



CRF三極会などは、国際金融資本家の団体であり(一部違うが本質的にはそう(会員全員がそうした思想を持っているわけではないが、中枢の幹部たちはそうである))、国連IMF世界銀行など世界的な有力機関と結託(というか(そこで理事や幹部やっている人が大体仲間同士)同化)し、世界征服を目指している。国際金融資本の大多数は、欧米の人間である。銀行家、大企業CEO・役員、政治家、官僚、IMFなど国際規模の団体のトップ、といった面々が大半を占める。

CFR三極会の他にビルダーバーグ会議(年1回行われる世界サミット)もあります。これらには、世界先進国の政財界トップが在籍しており、普通に考えて社会(政財界)への影響力は強い、と判断できると思います。

CFR、三極会の中心にいるのはロックフェラーであり、ビルダーバーグはロスチャイルドに支配されていると言う。彼らは「金融が世界を支配する」ことを念頭に、巨大資産グローバルな政治コネクションを武器にします。単にお金だけあってもお金で買えるものしか手に入れられず、自国の法律・憲法や他国の制度には太刀打ちできません。そこで政治コネクションを築き上げ、「自分たちに有利なルールを作ったり変更したりする」力を保有することが、真の意味での権力となるのです。今の世の中金、の世界観は、金で何でも買える、ようにルールが作り変えられてきた結果でしょう(グローバリズム、新自由主義思想が大きくなった現代世界では、他人の人生や命までもが金で事実上買えてしまう)。


ロックフェラー一族


ロックフェラー配下にある巨大組織はJPモルガンチェース銀行エクソンモービルです。エクソンモービルは初代のジョンロックフェラーが作り上げたエネルギー企業、スタンダードオイルの流れを汲んでいます。チェース銀行はロックフェラーのツテで入行したデイヴィッド・ロックフェラーがその人生を賭して巨大国際銀行へと成長させました。
アメリカの3大銀行、チェース、バンクオブアメリカ、シティバンク、のなかでリーマンショックの金融危機の影響が最も伝えられなかったのは、チェースだけとされる。

デイヴィッド・ロックフェラーは近年まで、こうした支配層の中心人物(世界を支配している者たちの一人)であった、と著書に書かれています。1980年の時点で、チェース銀行の最大株主であるデイヴィッドの個人金融資産は約9兆円(ロックフェラー家の資産ではなくデイヴィッド個人の資産)。しかし、彼は一般人とは異なる次元におり、こうしたお金(数字)の大小という枠組みの外にいると思われます。

結局のところ、お金自体はただの数字でしかありません。それを駆使して世界に対しての支配力(デイヴィッドの場合、世界中の金融業者、実業家、政治家など世界的有力者とのネットワーク)をどれだけ得ているか、が真実の意味での「力」なのです。デイヴィッドは表向きはただの銀行の重役から頭取になっただけの一般人ですが、実質共産圏を含めた当時の世界の支配層とコネクションを持っていました(中国・ロシア・中東の首脳陣も彼の友人である)。税関を通らず、パスポートなしで国境を超える超VIPです。

このように極めて強い権力を保有していたデイヴィッドですが、世界征服を完全に成すところまではまだまだ道半ばだったと言えます。そして彼は、2017年にこの世を去りました。さすがのデイヴィッドも晩年は高齢化により、かつての勢いが衰え、その支配力は(エリート界隈でも)次第に弱まっていったようです。





【後編】へ続きます。( இωஇ )

彼らが欲するものは、金では手に入らないものだ。

世界中の人間は、たった6000人のスーパーエリートに支配されている。

異世界転生を地で行く。
グローバリストの鏡。




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