経済基礎知識③【金本位制度】

本ページはプロモーションが含まれています






今回は、
金本位制度について語ります。
現代の管理通貨制度の対比として
先に知っておかなければならない知識です。

このとは、
ゴールド金地金金貨)のことです。





脳内金本位制国家・日本


実は非常に重要な話で、
今の世の中は金本位制度ではないんですが、
世の中の(他の国は知らんけど少なくとも
日本国民の)大多数(99.9%)は

未だに世の中が金本位制度だと
本能的には思っています。

思考回路金本位制度のままです。

金本位制の人は、銀行の地下金庫にこういうの(インゴットや札束)がいっぱい積んであるイメージがあるはずwルパンみたく。


金本位制度とは何か?
今は何制度なのか?
金本位制度歴史(いつ始まりいつ終わったのか?)は?
なぜ金本位制度ダメだったのか?
を、書いていきます。


金本位制度とは?


金本位制時代のお金は
①ゴールドと交換できる
②税を払える

2つの存在意義
ありました(現代は②のみ)

金本位制とは、金をお金の価値の基準とする制度です。 政府の銀行が、発行した紙幣と同額の金を保管しておき、いつでも金と紙幣を交換することができる制度で、19世紀から20世紀のはじめにかけて、世界各国で取り入れられていました。

引用:NHK
中央銀行に、発行された紙幣(兌換紙幣)同額の金(ゴールド)が存在しないといけないんですね、飽くまで体裁上は。いつでも換えようと思ったら金に換えられなければならないのですから。まさに、銀行の地下倉庫に大量のゴールドがあるイメージでしょう。


(↑金本位制度だった頃の名残で、残ってるだけ)




しかし、金本位制度では経済の構造に対応しきれなくなり(←ここが超重要!)、現在の管理通貨制度に移行した、と書かれていますね。紙幣は金と交換できるもの、でしたが、管理通貨制度以降、紙幣は国の信用(国力=供給能力)で価値を持つようになりました。

金本位制度は明らかな欠陥制度なのだ。
その理由は、説明すれば、誰でも解る。






現在は何制度なのか?


現在は、管理通貨制度です。
管理通貨制度は、
国の信用通貨価値通貨量が決まります。


この、信用、とは何でしょうか? 

非常にあいまいな言葉ですよね。この信用とは、国家の供給能力を指します。(資源を元にした)価値の生産力と言ってもいいでしょう。短期的な通貨価値の変動は、為替・金利の問題もありますが、大きな変動は供給能力で決まります。
供給能力は、つまりは国力です(軍事力もこれに含まれます)。

↑これは私の考えですが、まず間違いなくあっていると思います。

変動為替相場制=管理通貨制度=今の世の中
固定為替相場制=金本位制など=昔の世の中


金本位制度の歴史

1816年 イギリスで金本位制度が始まる。
    イングランド銀行が金1オンス=3ポンドに設定。
1900年 これより少し前には金本位制度は国際水準となった(当時世界最大国家であったイギリスがこれを行っていたため)。
1914年 第一次世界大戦時が始まり、世界各国は金本位制度を中止。管理通貨制度へと移行(戦争では武器を大量輸入・生産しなきゃいけないのに、金の最大量までしか通貨発行できないという縛りがあるとやってられないよね)。
1919年 再びアメリカに端を発し、世界は金本位制度に戻る。
1929年 世界恐慌が起き、また経済に対応しきれなくなり、管理通貨制度に移行し始める。
1931年 イギリスが金本位制度を離脱。
1933年 アメリカが金本位制度を離脱。
1937年 フランスが金本位制度を離脱。

アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)議長を経験したベン・バーナンキは、「金本位制から早く離脱した国ほど経済パフォーマンスが良いことの証明だ」と述べた

↑そりゃ、そうなりますよね(金の最大量という縛りが経済発展を妨げるので)。
1945年 第二次世界大戦後、世界最大の国家となったアメリカが保有する大量の金を元に、ブレトン・ウッズ協定をさだめる(アメリカのドルを基軸通貨とした固定為替相場制(日本の円で1ドル=360円))にて金1オンス=35ドルにて、実質金本位制度が始まる(ブレトンウッズ体制))。
1971年 ニクソン・ショックで米ドルと金との効果が停止。固定相場制から変動相場制に変わり、(日本円も1ドル=360円から段階的に1ドル80~130円程度になった)世界のあらゆる国で金本位制度が終わって、管理通貨制度へ移行する。

驚くことにたった50年前までアメリカは金本位制(今とは別の貨幣観)だったヾ(。・o・。`)ノそして未だに(2023年の今ですら)我々日本人の頭の中は、金本位制度なのだ(笑)つまり我々の多くは、紙幣発行にはよくわからんけど上限があると思っている。


ジョン・メイナード・ケインズは1923年の著書『貨幣改革論』で金本位制を「未開社会の遺物」と喝破し、金(ゴールド)の足かせから自由な管理通貨制度への移行を説いていた。

引用:Wikipedia
さすがケインズ






第二次世界大戦までは、すべての通貨が金を裏付けとして紙幣が発行される、正真正銘の金本位制度だった。戦争や恐慌で維持できなくなり、管理通貨制度に移行するも、またすぐ金本位制度に戻る(なんでやねん)。
第二次世界大戦後は、米ドルだけが金と交換できる金本位制。戦勝国にして世界最大の国家となったアメリカが、自国のドルを基軸通貨とし、1オンス=35ドルにて金を裏付けとする固定相場制を布いた(なんでやねん)。

そして、1971年、
ニクソンショックが起こる。
なんで必死に何度も金本位制に戻そうとしてるんでしょうね?






ニクソンショック(1971年)とは?


金を裏付けとした固定相場制から、
信用が裏付けとなる
変動相場制に移行するきっかけになった出来事。
(それまでの歴史を見れば、金本位制度限界なのは十分伝わってきてますけどね……)


そもそも
金本位制度
米ドルのみ金本位制度も、
無理ゲー(経済成長に非対応の欠陥制度)。
①も②も本質的に同じもの

経済発展や(主にベトナム)戦争などで、大量のお金が必要になる。(1945年以降)金と交換できるのはドルのみなので、大量のドルが必要となる。そのドルはアメリカが保有する金の量を超えられない(交換できなくなるから)。しかし、ドルの量が増えたのと、ドルの信用下落からアメリカの金が海外に兌換で渡ったことにより(みんなドルが信頼できないから、ドルを金に換える)、もう米ドルと金の交換が不可能になってきた。




1971年、アメリカのニクソン大統領が、米ドルと金(ゴールド)の交換を中止
1945年より続いてきた、基軸通貨米ドルが金と交換できる、固定相場制が終わり、ドルの価値が定まらない変動相場制になった。

ニクソンショックまでは1ドル360円固定でした。そこから変動相場制になり、それぞれの国の国力がそのまま為替に影響し始めました。アメリカの米ドルと日本円の動きです。変動相場に突入した後、急激に円高になっています(適正な為替(国力)評価を受けた)。





この適正な国力の評価、で何となく思ったこと(私の感想)があります。既得権益を握った者って適正が嫌いですよね?(既得権益=優位を守りたいので)


なぜ金本位制度ではダメだったのか?


経済の成長に、
対応しきれなかったからです。
戦争多大な出費を迫られたり(こっちは半ば強制ですね)、
経済成長で同じく出費しようとした際……

金本位制だと、通貨は保有する金の最大量までしか発行できません。それだと、金の保有量が出費(供給)の限界値になってしまうのです。割と早い段階で頭打ちになるでしょうね。金本位制が廃止されて以降の我々人類の成長度は目覚ましいものがあります。


それはなぜか?

答えは、
金(ゴールド)の量に縛られず
通貨を発行できたから

です。





解りやすく説明すると、例えばスマートフォンが開発できそうだったとします(またこの話か)。しかし、それにはお金(開発に掛かるお金=つまり開発に携わる人の動機付けとなる給料)が5000億(←適当ですw)必要でした。しかし、金本位制だと、現在、国家の金の保有量が3000億分(←適当ですw)しかありません。3000億が発行の上限値です。これでは、スマホ開発に取り掛かれません。外国から借金するしかなくなりますし、その外国だって金の保有量上限までしか貸し出せません。地道に金が採掘されるのを待ってたら何十年先になるか解りません。それまでスマホ開発は出来ません。
しかし、これが管理通貨制度になったことで、通貨発行の上限が撤廃されました。理論上は通貨を無限に発行できます(実際は供給能力の上限(インフレ上限)まで)。なので、5000億を用意し(お金を創り出し)、スマホを開発できるようになったのです。




租税解消価値により裏付けられた)
貨幣が、供給の動機づけの役割を持った。

このスマホ開発のために作られた5000億は、開発者たちの給料として支払われ、開発者たちはそのお金を色々なところで使います(何より税金を払うため(投獄されないため)に、自国通貨は必須です)。そこでまた、その使われた先の人たちが供給をする動機づけに、なります。後は延々とこれが繰り返され、供給と交換されつつお金が世の中を巡り続けて、私たちの棲む世の中が構成されていきます(私たちの棲む社会はお金ではなく、供給で出来ています)。



金本位制度でなくなったのに、なぜ今でも金に価値があるの?


思い込みです。
名残りですね。

ちなみにネットにある
金(ゴールド)のコンテンツの多くは、
地金商証券会社などが作っているため、
金には不変の価値があると言いますが、
あれはウソです^^;
(そりゃあ商売柄ゴールドを売りたいからそう主張するでしょう。金(ゴールド)が無価値にでもなったら(まずならんだろうけど=歴史ある思い込み力が凄いから)あの人たち廃業しますからね)






実態はみんなの思い込みです。
(価値がある事に対する合理的な理由が何もないワケ。銀やプラチナと違い工業用途もほぼない。通貨(日本円)と違って、(日本)政府による徴税も納税もないので、あんなただの光ってる物質(ゴールドのこと)、持ってなくても現実何も困りません


今ではに絶対的な価値があると
取り決めている国家はない
です。
でも、金は現在(2023年時)、
1g=10000円程度の価値
があります。



これ、みんなの思い込み価格ですw

プラチナや銀は、工業用途があります(つまり実用的な価値がある)が、金(ゴールド)本当に綺麗なだけの物質ですからねw


わかりやすくゆーと
ダイヤと同じです。
金本位が終わり、ただの綺麗な物質でしかなくなった金ですが、過去の思い込みが続いていて、今でも金に価値がある(と思い込まれている)のですね。金(ゴールド)の価値はもちろん短期では上下はしますが、長期では(絶対じゃないけど高確率で)右肩上がりでしょうし(理由は、資本主義下における管理通貨制度の世の中では、文明の進化に応じて、世界のお金(資産|負債)の絶対量が増え続ける仕組みになっているから、その増えたお金の分金(ゴールド)が買われる(と思われる)。また、貨幣は増え続けるが、金(ゴールド)は地球上に在る最大量が決まっているため、金(ゴールド)の希少価値が上昇し続ける。よって金価格は上昇し続けると考えるのが最も合理的)、この先も金(ゴールド)の価値は無くならない(し長期では騰がり続ける)と思いますよ。






なぜ? 

そりゃ、みんな(世界中の人の)の
思い込みが強い
からですw
まさに、歴史ある思い込み、ですね。

ゴールドは安全資産だ、と言っている人に「どうしてゴールドは安全資産なの?」と聞いてみて下さい。多分こう答えるはずです。「安全資産とされているから」。
【とれる量が決まっていて、世界の最大量がそんなにないから】→金以外にも同条件の物質あります。

デジタルゴールドと言われているビットコインなどの主力仮想通貨も同じ仕組みです(ゴールドより幻想がはがれやすいでしょうけどねBCは)。


確かに金本位制度は解りやすい。
単純明快である。
私の祖母(84歳)ですら
金本位制度は理解できるだろう。
だが、今は金本位制度ではないし、金本位制度自体が経済が成長していく上でのデメリットが大きすぎるのだ。



稀に「金本位制」に世界を戻そうとか言ってる人がいます(ゴールド自体に価値があるという根本的に誤った思考を元に樹立された発想です)。金本位制は原始時代への回帰に近い行動です。考えてみればすぐわかるのですが、全体のパイ(富)が限定(金の最大量までで制限)された先に、(少なくとも大衆にとっての)豊かな生活など有り得るはずがないのです。あるのは、限りあるパイを弱肉強食で奪い合う世の中だけです。


18世紀後半から19世紀前半にかけて産業革命が起き、イギリスを中心とした世界の文明は飛躍的に進化しました。この背景には、銀行システムが存在したのです。需要に合わせた供給を行うための通貨を先に発行できたからこそ、供給が爆発的に伸びたのです。信用創造という銀行制度によって、人類は飛躍的進歩を遂げました。

かつて資本主義(マルクス)の記事を書いた時、私は生産された剰余資産が更に生産に回されるため、文明の成長速度が飛躍的になった、と書きましたが、あれよりもはるかに大きな理由がありました。銀行による信用創造により、文明は爆発的進化を遂げたのです。

産業革命は金融市場の発達により起こりました。金融市場の発達は、国債が大量発行されたことにより起こり、そして国債の大量発行は戦争によって(強制的に)起こったのです。

金本位制の社会でも、価値の本質は【供給】にあります。ゴールドはしょせん、キレイな物質でしかないので(人間社会=供給能力、です)。




金本位制度の時代でも、戦争とか起きると、金本位制ではやってられないので、国債発行してお金を作ってました。よってこの敢えてゴールドで通貨を縛る金本位制度はあってないようなもので意味不明なもの、なのです。






金本位制ですら、金(ゴールド)自体に価値があるわけではなかった


という主張があり、私はこれに賛同します。

政府や国家の多くが、「これ」を貨幣にしますよ、としたものが「たまたまその時は」ゴールドであっただけ(銀、米、など貨幣の形は古来より様々)で、ゴールド自体に本質的な価値はないということです。金本位制の時代ですら「貨幣は金(ゴールド)と交換できるから、価値がある」ではなかったのです。そりゃそうですよね。金色の綺麗な石なんて、実質的な価値は「見て楽しむ」しかないわけですから(それに喜びを得る度合いって人それぞれだし、多くの人は「現在の金価格(=供給分と交換できる)ほどの価値は見出さない」はず)。金本位制時代の、ゴールドと交換できていた通貨も、現在の通貨も、全く同じなのです。

人の世の本質的な価値は、常に↑ここ(供給)にあります。(これ(供給)が機械化されることも当然含まれます)。これ↑がある前提の社会で、政府や国家が「じゃあ貨幣はゴールドにしよ?^0^わら」みたいに決めて、ゴールドが「たまたま」貨幣になってただけです。

お・ま・け
ゴールド投資(長期での金投資)について
インデックス株式というほぼ上位互換の存在があるよ
ゴールド・金(金地金やコイン)での投資は、大きく増やすというよりも、資産保全やインフレ対策の意味合いが大きいです。株式へのインデックス長期投資と同じ感じに捉えてもらったら良いと思います。
つまり、これもインデックス長期投資と同じで、投資資産額(金の保有量)が全ての世界です。総資産500万円の人が50万円分ゴールド持ってても、あ~記念品に持ってるんだね^^;って言う程度の効果でしかないです。そんなに劇的に(短期間で)何倍もになる見込みは超薄いです(それやりたかったら仮想通貨とかFX,信用取引をやりましょうw))。ネットで金投資を絶賛してる人「金を買え!」とかいう本を出している人がいたらそれは99.999%ツルハシ売り(方法を売って稼ぐことを目的にしている人)です。しょせん巨大な資産を持っている人がその一部をゴールドにする、程度のものでしかありません。詳しくはこれを。私は金価格ってある程度上下しつつも、右肩上がりだと思います。

理由は、管理通貨制度の世界では、世の中のお金の量が(社会の成長度合いに応じてずっと)増え続けるから。まーインデックスの株式と同じで長期では上がり続ける見込みが非常に強いものですから、新卒で就職した時に給与の1割をゴールドで積み立てるのも私は良い方法だと思いますよ。30年後とかには凄くなってるはずです。それよりも株式を優先した方がいいでしょうけど(インデックス株式の方が(長期保有では)値上がり率高いと思います(多分ですよw))

本記事では絵的な見栄えのために、ゴールドの画像をアフィで張り付けていますが、もしゴールドを購入するなら、Amazonや楽天ではなく、地金商や証券会社から買うことを勧めます。





長期投資でやることは、アセットアロケーションを組み終われば9割方終わっている。

私は↑この記事で、日本円、株式以外に金融資産を持つなら(別に持たなくていいけど)次点でゴールドを推してます。でも上記の通りゴールドの正体は単なる綺麗な物質で、ゴールド価格は思い込み価格なワケですね。それでも3番目に持つべき資産として推している理由は(お金に余裕がある人の話ね)その思い込みのレベルがすンげーからです。ファラオの時代から資産価値があると思い込まれている物質ですからね。ぱねーですよ。ゴールドはね?









管理通貨制度について勉強します。
株式について勉強します。
債券について勉強します。
小学生でも解るレベルの話をしよう。







SNSフォローボタン

フォローする

シェアする




error: Content is protected !!