お金は租税に裏付けられた、負債である

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貨幣とは負債の一形式であり、経済において交換手段として受け入れられた特殊な負債である。

引用:奇跡の経済教室p87




【問題】お金とは?

時間差で取引がされる時、
その取引の記録を示したもの

この時に記録として使われる
租税解消手段」になっているもの



誰もが受け取る理由」になるわけです。




時間差のある取引では
信用」と「負債」が発生する。
(でなければ、時間差のある取引が成り立たないから)

この、

信用」と「負債」を
解りやすくするために記録したもの
お金

となる。

よって、

お金は
貸し借りが起きた時に生まれる、
貸し借りの記録

信用と負債、債務と債権、貸し借り、など言い方は様々ある。

「それ(貸し借りの記録)」には、
国家が暴力によって
租税手段としたものが選ばれる。
(でなければ、多くの人に受け取ってもらえないから)


なぜ円は通貨として適格なのに、ゴールドやビットコインは通貨として不適格なのか?


現代、管理通貨制度下の日本において
日本円通貨となっています。
ですが、
ゴールドやビットコイン
通貨になっていません。
ていうか、なれません。

その理由は、

日本政府が、円でを取っているから

です。



もし日本政府がゴールドやビットコインで
税金を取ることにすれば、
それらが通貨になります。



ただ、もし日本政府が
ゴールドビットコイン
通貨にしたとしても
ゴールドやビットコイン
円よりも通貨としての性能が劣ります。
(ビットコインは実質、デジタル版ゴールド)

理由は、
最大量が決まっているから。


需要に応じて、発行(供給)できない
ンですね。

だから、
需要を満たせない場合が多く起きるし、
需要不足のデフレを脱却できません。

金、銀、ビットコインなどは最大量が決まってます。
それが価値を担保しているのですが、
逆にここが致命的な欠陥です。

どうして金本位制度
つまり金(ゴールド)が
通貨だった社会がダメ
だったのか?







金の最大量までしか
我々の生産ができないからです。
ビットコインも全く同じです。


最大量を増やせないことが、
我々が生きる社会で使う通貨に於いては
致命的な欠点なのです。







前も似たようなことを書いたのですが

例えばスマホを開発するのに3000億円必要だったとします。開発者に報酬として渡すのが3000億です。3000億くらい貰わないと開発者たちはやる気が出ません。しかし金の最大量(世界に在る量)が1000億だったとしたら? スマホは永遠に開発できません。つまり、通貨は(需要を満たす)供給に併せて増やせるものでなければならないのです(それが人間社会(人々の欲求)に適合した通貨の形です)。



だから、ゴールド(金本位制)
では需要を満たせないのです。

「スマホが欲しい」とかもそうだけど、悪い場合「戦争が起きた!」とかなっても、発行数が決められているので、需要に応えられません(戦争が起きたら戦費がごっさかかりますよね)。戦闘機100機作るのに1兆かかるとすると、1兆円ぶんのゴールドが掘り起こされるまで戦闘機は作れません。その間、敵国に攻められ放題です。作れる能力(供給)はあるのに、お金がないという理由だけで、作ることができないです。




また、最大量が決まっているということは、段々と(需要増加(人類の進化)に伴い)お金の希少価値が高くなります。多くの人が、モノやサービス(供給)よりも、お金を欲しがるようになります(結果、消費が減少し、デフレになる)。でもお金だけあっても……ねぇ?^^;ビットコインなんてただのデータだし、ゴールドは綺麗な物質でしかないです。

預金通帳に1000万あったら、ニッコリしますよね? でもこれは、1000万分の価値(供給)と交換できるから、ニッコリするワケです。この価値(供給)がなければ、10000000という数字は無価値です(500円あればラーメンが1杯食べられますが、価値の本質は500円ではなく、ラーメン(ラーメンの材料と職人)の方にあるという事)。


そして総需要の不足であるデフレにも対応(解消)できません(インフレは供給不足)。不況で皆にお金がない状態なので、みんなあまりお金を使いません。結果不況(デフレ)を脱出できません。ここで(解りやすく言えば)政府がお金を作って配ることがデフレの解決方法ですが、ゴールドやビットコインが通貨になっていたら、双方とも最大量が決まっているので政府が貨幣創造できないわけです。

文明の進化
超鈍足になるってことですね。
*金本位制でも価値はゴールドにはなく、供給に在ります。ゴールドとかどこまでいっても単なる金色の物質でしかないし、戦争とかでどうしても貨幣が必要になれば形式上の借金をしてお金を作ってます。金本位制度は最初から形骸化している意味不明なものです。


現代日本は管理通貨制度のはずですが、国民の脳内は金本位制度のままです。(←日本の問題は、要はコレ)





お金は負債(借用証書)


借用証書
または負債です。

貨幣は、
物々交換から発生したものではありません。


一般的に言われる……

昔は【魚】=【肉】などで
物々交換していた。
しかし物はかさばるなどの理由で
代わりに
金・銀が交換手段として用いられた。
最終的にそれが【国が価値を決めた】
お金になった。

・・・というのは間違いです。





お金は、
時間差のある取引の際に必要となる、
信用負債から
発生したものです。
【このとき、
信用と負債を記録する必要がある。
この記録こそが……お金

貨幣は、物々交換ではなく、信用と負債の関係から生まれている。

貨幣とは
第三者にも譲渡することができる、
負債なのです。

貨幣は“資産|負債の取引の記録”であり、誰かが誰かから借金をしたときに新しく生まれます。つまり、貨幣の根源的な本質は「私には返すべき “借り”があります。」と宣誓した借用書

引用:金融資産と金融負債


貨幣を創造するということは、
負債を発生させるということ。
(市中)銀行は、銀行預金という預金通貨を貸し付けによって創造する。これは、(市中)銀行の負債であり、私たち(企業・家計)の資産となる(この預金通貨を我々が銀行に返済すると、預金通貨は消滅する)。

貨幣とは負債の一形式であり、
経済において交換手段として
受け入れられた、特殊な負債である】


この考え方を「信用貨幣論」といい、
従来の
お金自体に価値がある、
金(ゴールド)等との
交換価値がある理論
を、
商品貨幣論」といいます。


そしてイングランド銀行
信用貨幣論」で貨幣を説明しています。
イングランド銀行の季刊誌より







時間差のある取引で、信用と負債が生まれる



お金は負債
借用証書


取引に時間差があると、
お互いの「信用」がないと
成り立たちません。

時間差のある取引が成された時、片方は信用、もう片方は負債を持ちます。この信用負債記録が、貨幣です。


時間差のある取引とは?( இωஇ )

具体例を書いて説明します。

漁師のAさん
農家のBさんがいて

Aさんがを採り、
Bさんのと交換するとします。

A(魚)



B(米)


通常なら魚=米、で物々交換されますが、

魚も米も、
時期によって取れなかったりしますよね。

なので、
【春】にAさんがBさんにを渡し
【秋】にBさんがAさんにを渡す。
という必要が出てきます(時間差の取引が発生!)。

その時に、お金が生まれます。





【春】、Aさんはを渡し、
Bさんのお金(魚の代金)を受け取ります。
(貨幣創造)

Aさんが手にしたお金は、
「秋になったらBが米を渡しますよ」
という借用証書(負債)です。
(つまり、約束。魚をもらった「借り」があるので、その「借り」を返しますよ、っていう約束)

この【春】の時点で、

AさんにはBさんに対する
信用」が、
BさんはAさんに対する
負債」が生じています。

A「Bは魚の借りを(米で)返してくれるはず(信用)」
B「Aに魚の借りを(米で)返さなければいけない(負債)」


【Aさんが持つ「秋になったら米を渡しますよ」は、Aさんからしたら資産です】





【秋】、Aさんは
お金(魚の代金)を渡し、
Bさんはを渡します。

【秋】になって
借用証書と交換でを渡した時に、
負債消滅します。
借用証書は役目を終え、
ビリビリって破かれます。
(貨幣消滅)
(お金は借金によって生まれ返済によって消滅する)

【春】にABが取引した時点で
信用負債が生まれる。
(貨幣創造)
【秋】にABの取引が終了した時点で
負債は消滅する。
(貨幣消滅)

この信用負債
記録(用紙)がお金である。

重要なのは、AとBの取引が、同時(物々交換)ではなく、【春】と【秋】という時間差で行われているところです。物々交換の場合は取引が一瞬で成立するため、信用負債お金は存在しません。しかし、これに時間差があると、信用負債が生まれ、それを解りやすく記録するためのお金が生まれるのです。(信用と負債の記録=お金)。




A=漁師(魚を作れる)
B=農家(米を作れる)

【春】
A魚  B
A   B魚
Aお金 B魚 (貨幣創造)

【秋】
Aお金 B米
A米  Bお金
A米  B  (貨幣消滅)

こうですね。



そしてここに!

を持つ
Cさん(狩人)を登場させましょう。

【春】の交換で、AさんはBさんの
「秋になったらBが米を渡しますよ」
という証明書(負債)

を持っています。
この
「秋になったら米を渡しますよ」
という証明書(負債)
を、Cさんが持っていると交換してもらえます。

A-B間の負債
A-C間でも使える
ってことです。

(だんだんお金っぽくなってきましたね)





現代の貨幣
このAさんBさんCさんの話が
大人数になり、
社会全体まで広がっただけの話
です。

さて、このとき、
魚米肉の価値が同等でなければ
取引が成立できません(同等でないと損する方が怒りますよね)。

なので、単位を設けるわけです。
これが通貨の単位・・・
例えば円やドルです。







しかし、これで話は終わりません。

なぜ、AさんもBさんもCさんも、
お金を信用することができたのでしょうか??
お金……つまり、
「秋になったら米を渡しますよ券」をね。
(ようは、Bさんが米を渡してくれる、という信用です)

この3人が身内なら
この3人の間では
信用されるかもしれませんが、
国家全体となると
「どっかの誰かの借用証書」なんて
信用されません。

では、もしそれが
「国がコレで税を取りますよ券」なら、
どうでしょうか?
それ、万人共通の借用証書になりませんか?







先に語った
ABCの住む村には、納税の制度があり
交換に使っているお金
それを支払わなければならない
決まりがあったのです。
破れば牢屋に入れられます。

暴力による、自由のはく奪)

お金をお金たらしめているのは、租税


租税】です。



信用の証が、
国家権力(警察の暴力)による
租税

納税】と【徴税】ですね。

ようは税金です。





日本でいる限り日本円税金を払います。
日本円でしか税金は払えません。
払えなければ脱税で捕まります。


仮に納税・徴税の話がなく、
通貨の信用力
つまり国力=社会の供給能力だけ
が裏付けなら

ぶっちゃけみんな
世界で最も強いとされている
米ドルを持てば良くないですか?


資産すべて米ドルに替えればいいし
なんなら給与も米ドルで払えばいいのです。


日本円より
強い(信用力=国力のある)通貨だから。

でも、そうはしません。

あくまで+aで
米ドルや米ドル資産を持つことはあっても
我々は基本日本円を一定額は、常に確保しています。

なぜ?

そうしないと
日本円でしか税金が払えないから

です。


日本円持ってないと、捕まるのです。

これが、租税です。

米ドルだと納税できません。
米ドルしか持ってなかったら
その人は必ず
脱税で捕まります






国家は徴税を徹底しますよね?
税務署や国税庁を設け、
我々国民が脱税出来ないよう徹底的に目を光らせています。


社会保障(失業保険など)はこちらから申請して審査してもらって、ようやく貰えるものが多いですが、税金は国が全力で取りに来ますよね?

なんであんなに必死なのか?
数年前まで私は国が財源確保に必死なんだろうと思ってましたがそれは違ったのです。

それは租税
円を通貨にしているからです。
徴税が曖昧な国の通貨は、
通貨ではなくなってしまう
のです。

国家が納税手段として法定したものは、すべて貨幣として使われる。


だから国は
必死に(円で)
税金を取ろうとしてくる
のです。
財源確保のためではなく、
円が通貨であるために(税務署や国税庁の職員がどう考えているかまでは知りません)。

通貨は租税という国家権力によって
その価値を裏付けされているのです。
(国家権力=警察という国内最強の【暴力】)




租税により、通貨は「国家に課せられた納税義務を解消することが出来る」という価値を持つ。「通貨の価値を裏付けるものは、租税を徴収する国家権力である」


租税が、貨幣価値を裏付ける

租税は貨幣価値の裏付けとして、絶対条件ではないが、十分条件ではある。実際に、租税以外の貨幣価値を裏付ける理由は、それこそみんなの漠然とした思い込み(ないも同然)なのだから。

ほとんどの人は、日本円に価値がある理由を「国が決めているから」だと思っています。しかし(罰則のない単なる)「決まり」だけだと、人間は(不都合なら)守りません。


国家とは暴力の独占によって生まれ、継続します(革命の時(日本では幕末とか)は国家権力をより強い暴力で倒してますよね)。解りやすく言えば警察です。拳銃持ってる警察と喧嘩して勝てる人っていませんよね(不意打ちなら勝てるかもしれませんが、それで倒せたとして1人です。警察全員と喧嘩して勝てるなら(悟空くらいの戦闘能力があれば)、究極、その人は法律を守らなくてもいいのです)。

いくら「決まり」があったとしても、それを守らなかった場合、何の処罰もない、または処罰しに来る相手が自分より弱ければ、その「決まり」を守りますか? 不都合なら守りません。警察という圧倒的暴力を持った存在が処罰しに来るから、我々は「決まり」を守る(守らざるを得ない)のです。






人はより強い暴力によってのみ「決まり」を守ります(悲しい生き物だねェ)。事実、この暴力が脆弱な国(組織)は革命が起きやすいですよね。貧国に紛争が絶えないのも、警察や軍隊が弱いから、です(アレ?これもしかして、みんなで集まって武器持てば正規軍よりオレらのほーが強いんじゃね?ってなると革命が起きます)。悪の組織とかでナンバー2がナンバー1を銃で撃ち殺しただけでボスが交代する、あの感じです(笑)


要は権力が強制力を持たせた物なら、お金(の形)は何でも良いわけです。円でもドルでもゴールドでも銀でもプラチナでもビットコインでもよくわからん草コインでもその辺の石でもその辺の紙でも誰かのサインでも文字通り何も構いません。

ライアーゲームって漫画にリストラゲームというのが出てきます。そのゲーム内で、Mチケットというものが配られます。このMチケットはプレーヤー全員に配られたただの紙ですが、運営が「ゲーム終了後に1億円と交換しますよ」「このチケットでの交換を認め、その交換約束(信用)を破ったら罰しますよ」という権力を発動させているため、ゲーム内ではお金として機能し、食べ物や情報、その他様々なものを売り買いできてます(このMチケは特に面白く、1億以上の売買も可能なんです。将来的な約束で先に買ってるんですね)。
このMチケットの価値は、「ライアーゲームの運営と喧嘩したら勝てない=暴力」の上に成り立っています。







こちらのサイトにある例え
お父さんのサイン色紙」論が
更に解りやすいので、見てみて下さい。

他の家で、お父さんのサイン色紙は通用するの? という疑問は、他の国で日本円は通用するの? と同じです。お父さんの子供が1億人くらいいたら(笑)日本になります。

他にも

お金は負債であり、
お金は租税解消手段であり、
社会価値は供給にある。

をすべて一度で理解できる解説が


これです。

敵は多い。しかし、賢くはない。

社会の価値は、
私たちの供給にあります。
(お金じゃないです)



国家(政府)に対する、私の考え

政府はお金を好きなだけ作ることは出来ますが、お金で魔法のように一瞬で供給を増やすことはできません。できるのは今ある供給を得る、そして供給を多くするよう働きかける、ことです。



例えば、世の中のお金が100あって、供給が120あるとしたら20は消費されないまま余ります。ここで世の中のお金を120にすることで、すべての供給が使われます。またお金を140にすれば、残り20の需要を埋めようと働き手は頑張り、供給を120から140に伸ばす努力をします。

逆に世の中のお金を80にすると、40の供給があまります。企業は現金なもので、自然と無駄を排除しようとします(営利団体なので)。となるとこの40の生産力は削ります。それ(生産力)は人間だったり工場だったり店舗だったりします。マクロで見れば社会の供給力が落ちます。





政府国民の供給
国民に適正配布するためにあると思う

国全体で50の供給があればそれが
適正に国民にいき渡る様に配布し、
もう片方で
国家の
供給力50を供給力100にするよう努める
(貨幣を発行し、供給増加を促進する)




【結論】お金とは?

時間差で取引がされる時、
その取引の記録を示したもの

この時に記録として使われる
租税解消手段」になっているもの



負債
負債としてのお金は、誰でも発行できる。
が、それを国民に受け取ってもらうためには
租税が必要。







お金は、貸し出し(支出)によって作られる。
節約をした先には、更なる貧困が待っている。
社会の本質は【お金】ではなく、【供給力】である。
バブル崩壊後、日本はデフレに突入したが、日本政府は今日までずっとデフレ対策ではなく、インフレ対策の政策を行ってきた。
日本社会の不幸の正体は、デフレ。日本社会に足りてないものは、需要。

「財布の中のお金が自分の生活を支えている」という誤解。
「逮捕されない券」いっぱいほしい。





本記事ですが、マジで大変だった、書くの……( இωஇ )もうマヂ無理。しんどぃ。




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