女工哀史を読んでの感想②【解答編】

社会情勢
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前回の問題編に続き、
解決編を書きます。
 


 
この解決編は著者が提示した解決案
それを踏まえた
(100年後の文明社会を生きる)
私自身が提示する解決案
双方を書いていきます。

 
 

女工哀史に対し、著者が出した解決策

 
著者は
労働とは永遠に
苦痛嫌厭の連鎖である」
という。
労働苦痛
で、ありながら
生活のために必須な生産
ともいう。

著者が語る労働
苦痛
②生活に必須な生産

 
本文より重要部分を引用する

しからばこの労働を一体どうしたらいいのか?
それには唯だ一つの道として「義務労働」があるのみだ。
すなわち健康な一人前の人間にして「働かざるものは食うべからず、着るべからず」というモットーを許に、各人が義務服役をなすのである。
ここにおいて現在の工場組織は根本的な改造を施されて、当然「工場国有」が実現するであろう。そうして時の政府はこの衣服を作るための義務労働を一般結婚前の婦人に強制するのだ。いま我が日本において2500万の婦人が働くことになれば決して子もちや病弱者に酷役を課する必要もなく、十時間の十二時間のという恐ろしく長い労働を五年も十年も続けなくて済む。
ほんの血気ざかりな婦人が一日四時間か五時間ずつ、それも気分の勝れた日ばかり一カ年や二カ年も働けば、それで必要な生産は出来る訳だ。あるいは厳密に計算すればもっと少なくなるかも知れぬ。

引用:女工哀史 422~423ページ 一部読みやすく変換
(社会主義(共産主義)思想と見受けられる)
 
十時間の十二時間のという恐ろしく長い労働を五年も十年も続けなくて済む
ン? 現代は日8時間週5日40年以上人間合格ライン……(特別な理由がない限り、この水準を満たしてないと人間失格の扱いを受ける社会)
あ、まあいいやw

 
つまり、筆者の解決案をざっくり言えば、
苦しいこと(労働)をみんなで分担しよう、だ。
 
今(筆者が生きていた時代)は女工に労働負担が偏り過ぎており、世を見渡せば結婚前で女工よりも働いていない婦人が2500万人いるのだから、彼女たちを国家が強制的に労働に従事させることで、女工の労働負担を軽減できる。
生活のために必要な労働はそうやって、国民みんなで平等に分かち合うべきだ。
 
と、言ってるわけです。
2500万人って多くね?? 1925年当時の日本人口が約6000万人。なので生産年齢人口の女性が2500万人くらいいたのかもしれない(それにしても多い気がするけど)。男性はほぼ全員労働しているので数に入れていないのだと思う。
 

著書を読んでいて私は、
機械が進化すること
生産性向上の概念)、
筆者の頭の中に、ない
と感じました。

まぁ、私も2019年までなかっただけどwwwwww
 
これがないと、
今ある労働を需要を埋める為に
「誰かはやらないといけなくなり」
その労働を「どう配分するか?」
という方向にしか話が進みません。
なのでどーしても
国家が強制して平等に働かせる、
といった共産思想
行き着いちゃうワケです( இωஇ )


マルクっさん的になっちゃう。
 
 

女工哀史に対し、私が出す解決策

 
供給の進化、
つまり生産性向上です。
 
生活のために必須なのは
労働ではなく、生産(供給)


ならその生産(供給)
機械化で自動化されるに従い、
人力での労働は減らせます。
そうすれば、著者が問題視している
女工の労働負担を減らすことが可能
なわけです。
 
そもそも
機械の生産を補完する役割として、
紡績工(紡績工場の労働者)が生まれた、と
著者自身が書いています。私もそう考えます。
※既に生産性が爆発的に向上した事例、産業革命が起きていることがポイント。
産業革命を受けての女工労働者、の存在、だったハズ。
ということは……?

 
なのでこれは、
機械の進化で解決できる問題なのです。
 
人間社会の文明
時代とともに進化していきます。
著書の生きた明治と現代の令和では
生産能力は桁違いです。
 
当時、
衣類の需要を満たす供給量が
女工が12時間労働するか、
国家総動員で働けば4時間程度
満たせる、と筆者は書いていますが、
(えっ、この時代ですら必要供給量を満たすための労働時間、こんな程度でよかったの?@U@;)
 
 
機械の性能が向上すれば
例えば
衣類の需要を満たす供給量が
女工が4時間労働するか、
国家総動員で働けば1時間程度
 
こうなります。
最終的には機械がすべて担うようになれば
0時間になります。
 
生産性の向上により
文明を進化させていけば

労働時間が短縮される
著者が問題視している女工の過重労働を
緩和できる、最終的には無くせる

という道があるので。
敢えて社会主義路線に行く理由がない
と考えます。
※共産主義(その過程としての社会主義路線)にも欠点があり、主に①管理者となった国家の権力が増す(支配者になり好き勝手やり始める)、②計画経済になれば供給動機がなくなり(頑張っても頑張らなくても同じなので)生産性向上が起きにくくなる、などです。実例として、崩壊したソ連を見てもらえれば分かるかと。
 


 
 
 
とはいえ、著者の解決案も
考慮すべきと思います。
 
当時だけ見れば、有用。
なぜなら、
生産性向上(機械の進化)には
即効性がなく、時間がかかるから。
当時働いている女工の労働環境を、
即座に改善することは不可能
なので。
 
なので、著者の言う
女工に寄り過ぎている負担を、
もっと余裕のある者に振り分ける方法も
当座の解決方法としては有用だと思います。
 
 
また、現代社会においても
負担の分配
(↑生産性向上で総負担は減らせる)
富の再分配
いずれも不完全と見ます。
自由放任主義だった当時と比べても今なお格差は縮小しておらず、文明の恩恵を多くの人が享受できていない状態(一部の人間が富を占有している状態)にあります。


トマ・ピケティ氏のr>gなどで解明されているように、これは嫉妬云々の問題ではなく構造的な問題。私はグローバル企業や超富裕層には、直接メスを入れなければ是正されない段階まで格差は広がっていると思う。入りにくいだけどね、そのメス

 
 

生産性が向上した現代でもなお続く、労働地獄

 
この労働問題
女工哀史から100年文明の進んだ
2026年の現代でも
解決できていません。

 
100年以上文明が進んだのに
我々はいまだ
 
基本
日8時間以上
週5日以上
40年以上

の(人間による)労働をして、
労働に苦しんでいるのです。
 
そしてこれを、
大半の普通の人(労働者)が
おかしいと感じていない。

(多少不満に思っていても
常識的にそうなんだから
仕方ないもの、として
ほぼ無思考で受け入れている)

思想多数派になれば常識となる。


 
女工哀史を読んでの感想①【問題編】
人間は働くためにこの世に生まれてきたのだ。

 

 
労働に意味はない。供給さえあれば。
文明の進歩に社会システムが追い付いていない。

社会ありきのシステムであって、システムありきの社会ではない
労働は手段であって、目的ではない。

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