今回は、累進課税はなぜ必要なのか?
について、私くろやぎの意見を書きます。
結論から言えば、資本主義だから。
は? ってなりましたよね?
いやいやいや逆だろそれは。
実力主義の資本主義なら
稼いだ人ほど損をする累進課税はおかしいだろ、って思いましたよね?
そうではなく(それ↑は短絡的な思考)。
重要なのは
資本主義の仕組みにあったんですね。
ここで重要なのは、富の再配分とは、お金の移動、ではないということ。金持ちから取って貧乏人に配る、必要はないのです。徴税や納税は、ただ我々のお金を取る「だけ」の行為。この話は本記事主張から逸れるので、割愛します。
Contents
累進課税って不公平じゃね?
そもそも、累進課税とは所得の多い人や遺産の多い人……贈与税なども累進性ですから資産の多い人……ほど税金が高くなるという制度です。
金持ちほど多く税金を払うのが累進課税。
え? でもたくさん稼いだり、たくさん資産を持っている人は、最初から金持ちは別としてもそれだけ優れていたり、努力してたりするから、不公平だよ。って思いますよね? 私もそう思います(そう思う部分もある)。
例として見ると、消費税は一律10%(2020年現在)で、所得税は累進課税ですよね? 消費税が公平だ! って思いますよね? 私もそう思ってたけど(以前は人権や倫理や道徳面でしかそう考えてなかった。つまり人間らしくみんなが生きられる社会の為に持っている者は持っていない者に施してくれてもいいだろ?的な思考しかなかった)、でも考えていくうちに、資本主義上、累進課税がある所得税の方が公平なんじゃないか、って思えてきたんです。
そう。。。
考えていくうちに、ああ、
これは違うなと。
違うと言うより
別の側面があるな、と。
絶対に見逃せない考慮すべき
別の側面がね。
それは、
資本主義は、
勝てば勝つほど勝ちやすく、
持てば持つほど持ちやすい、
仕組みの社会なんです。
資本主義は、
勝てば勝つほど
勝ちやすくなるゲームである。— くろやぎ (@semirita1000) January 30, 2020
こういう為虎傅翼の仕組みになってる。
お金を持っている人間ほど
難易度がどんどん下がっていくゲームなんですよこれ。
(感情なら嫉妬じゃね? とか思うけど、頭で考えてみたら私が言うことは事実でしかない)
資本主義は高所得者や高資産者ほど勝ちやすい仕組みになっている
という事実です。
もうこれリアルガチ事実。
まず、例1.
勝てば勝つほど有利な投資が可能
すごく単純な例ですね。
投資って
元手が大きい人ほど強い(有利)ですよね?
もちろん、種銭1億の人も、
種銭100万の人も
1回の勝負で勝つ確率は同じです。
ですが、
1億の人は
100万の勝負を100回できるんですね。
そして100万の人が2倍勝負で勝っても
200万にしかならないのに対し、
1億の人は2億になるんですよ。
これはもう、全然違う。
(その元手を築くための能力、の話なら例2を見て下さい↓)
次、例2.
勝てば勝つほど有利な商売が可能
今度は企業の商売で考えてみましょう。
A社の商品Aと、
B社の商品Bがあったとします。
商品自体はB社の
商品Bの方が性能が上です。
でも、A社はマーケティングを上手く仕掛けた。
上手に宣伝して多くの人に知ってもらった(割とここ起点だから、重要)。
結果どうなるか?
言うまでもなく、A社の商品の方が売れます。
(大衆ぶっちゃけ賢くないので、一部の人しか「この商品は本当にいい商品なのか?」みたいに吟味しません。マーケティングにヒャッハーで乗せられるのが大衆))
で、純利益で
商品Aが3000万、
商品Bが500万売り上げたとしますね。
ということは2500万分、
この時点でA社が資金で勝ってます。
で、次の商品に
その2500万を投資できるんですね。
こうすると、
2回目の商戦では、
A社は更に強いマーケティングを打てるし、
単純な商品性能でも
B社の商品Bを超えることが可能。
……気付きましたかね?
1回目のバトルより
2回目のバトルの方が
A社に有利になっている事実に。
もう2回目では確実に
A社とB社は同じ位置にいないんです。
同じ努力ならA社が必ず勝つ。
で、これの怖いところは
この後も差は広がる一方なんです。
例外はあるよ? この仕組みを超えるほどの画期的な商品をB社が打ち出したとか、そういうんがあれば。
でもフツーないよね……。
(個人でサービスを提供している方も、これ↑と同じ理論でいけます)
いやあ笑いが止まらんねwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
いや、ハハ……
もう良いことずくめですよ
勝つと。
勝てば勝つほどいいことずくめ。
それが資本主義。
勝つ人間のパラダイス
(負ける側のインフェルノ)それが
資本主義。
このように今回の件に於いて重要なのは
資本主義は一旦勝つ側に入れば、
加速度的に勝てる事実なんです。
資本主義のピラミッドの頂点がAだとして一番下がZだとすると、上のアルファベットにいる人ほど勝ちやすい。勝つための努力や才能云々が少なくて済む。ような仕組みになってる。
この仕組みが、
そもそも公平じゃないんですよ。
負け惜しみとかいわれるけど
負け惜しみっていうのは感情論とか精神論です。
事実・・・仕組みは私が言った通り。
勝てば勝つほど勝ちやすくなるのが
資本主義。
だからこそ
累進課税が公平なんですよ。
累進課税による
富の再分配が必要なんですね。
勝てば勝つほど勝ちやすくなる公式は、まさに資本主義の姿ともいえる。
だからこそ資本主義には累進課税が必要
ですね。
もちろん高所得者や
高資産保持者は嫌がりますよwwww
そりゃあ嫌がるwwww
でもこれはやって、公平。
やらなきゃ、不公平。
資本主義社会ではね。
それに別に究極、「嫉妬」でも構いません。我々は自分が都合よくなる方向に自分の心のまま動くだけ、です。そう考えれば、金持ちが貧乏人に「嫉妬」のレッテルを貼るのと、貧乏人が金持ちに「強欲」のレッテルを貼るのは同じようなものです。
資本主義は…
仕組みからして
格差がどんどん開いていく仕組みになってる。
勝つ者がどんどん勝って
負ける者はどんどん負ける
それは勝つ者がそれだけ優秀だから、
じゃなく(その側面もあるけど違う側面も大きくあってそれは)
勝てば勝つほど有利な立ち位置で
有利なステージで
戦えるから、
なんです。
……いやもちろんね。
元からの金持ちとかを除いたとしても、
勝っている人間の方が、有能であり努力家である傾向は間違いなくあると思うよ。
でも、その能力や努力の差は、
実際の報酬と比例しない。
それよりも勝つことによる
ボーナスステージの恩恵が大きいんです。
上で説明したようにね。
え?
ボーナスステージでもいいじゃん。
勝つ奴がとことん勝っても
いいじゃん
ってなると?
ものすごい格差社会になるんですね(重要なのは『格差社会』ではなく『ものすごい』のほう)。
そう、新自由主義の
今の世界がまさにそう。
こうなると当然弱者側が多くなり(中間層も段々弱者に落ちる)弱者側の消費力(需要)が落ちるから、世界全体の消費が落ちて、世界全体の成長速度が鈍化します。
今の新自由主義とか国家が資本家脳になるよーなモンだから、弱者から順にガンガン死んでいく世の中になっちゃうんだね。
私は別にね、資本主義を否定してるわけでも、資本家を悪だと言っているわけでもありません。ただ、今の行き過ぎた(金の力が強くなりすぎた)資本主義社会では、今回指摘したような側面が余りにも看過され、とにかく金をたくさん持っているor金をたくさん稼いでいる=絶対正義、のような妄信的な価値観がまかり通っていることに、それはちょっとどうなの(人死にまくってるよ?)?、という指摘をしたいわけですね。
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