おやすみプンプンの感想





個人評価:★★★★★

(途中までネタバレほぼなしで書きますので、未読の方も是非)



おやすみプンプンとはどんな作品か?



こじらせ系負け組
社会不適合コミュ障
などなど、何かしら生きにくい人
上手く生きられない人。
人生に鬱屈感がある人。

向け。

そーいう人なら
とにかく私を信じて買っていい。
くらいは勧められる作品。



やべー人生ヒャッハーって人向けではない。





この作品を知った経緯



無料漫画アプリでね。
マンガワンっていう。

この作品が掲載されていたんですね。
ええ、ここ↓です。


全編無料で読める漫画がいくつかあり、その中の一つがこれだったんですね。一気読みは出来ませんが、毎日少しずつ読んでいけます。みなさんもマンガワンのアプリを落として、今日からおやすみプンプンを読みましょう。無料で読めますよwいいなと思ったら私みたいにコミックを揃えてみて下さい。


読み終わって今、思うんですけど。

よく、私はこんなにすごい作品
今まで知らずにいた
ものだな、と。



2007年から2013年まで
6年半も連載されていたんですよ?



鱗片も知らなかった。(いやなんかこういう動物(プンプンのこと)がいるなーくらいは知ってましたけど)




最初ね。

その無料アプリで見かけた時に

『前衛にして王道』っていうキャッチコピーが飛び込んできたんですよ。






ああ、これはアレだな、と。


この画風からして、
ほのぼのとした、
ぬるい恋愛物語なんだな、
と。

思って。

まぁ無料だし一応読むか~~、
と。

そんな感じで読んでたんですが。
最初は何も引き込まれなかった。
なんだかノスタルジックだけど。
何もこの作品から特別なにかは伝わってこなかったし。

ああ、ほのぼの路線なんだなぁ、
くらいに思ってた。



女の子キャラの絵が可愛いなくらいにしか(プンプンのひよこ姿もイマイチ?な印象だったし)思えなくて、無料だから適当に(それこそ適当に、毎日1話ずつ読み進められるんだけど、毎日も読まなかったし(読み飛ばす日があったし)途中でダレて何話か抜かして読んでたりもして)


まぁ、すごく適当な
感じで読んでた
んだ。


そんな感じでかなりの時間をかけながらものすごく気が向いたときにチラチラ見てた作品だったんだけど


で、最初に、あれ?


ってなったのが、
雄一おじさんの過去の独白シーンだった。
翠ちゃんという女性キャラが可愛いな
とか思ってたら
プンプンと似たような姿のキャラ(おぢさん)が
なんか語り始めて



そこで一気に引き込まれた。








で、最初の小学校編が頭から飛んでたので(というか読み飛ばしてた話もかなりあったので)。それを読み返しつつ、オジサンの独白を読み終えて







後は
ずっと毎日かじりついて読んでた。








で、プンプンが18歳になって幸さんと出会った(実は再会)したときに(コミックで言えば7巻あたり)。



これはマジすげえ漫画じゃねぇのか、
って思い始めてて

こんな
ちまちま毎日無料で
読む漫画じゃねーんじゃねぇか

って思い始めてて


キャラクターが適当に造られてない

メチャクチャ丁寧に描かれてる

プンプンにも割と共感できるし()


まぁこの時すでにこの漫画のことが相当好きになってたんですよね。

ちゃんとコミックを買って読みたい、コミックを持ちたい、と思ってコミック13巻まとめ買いました。






で、買って一気に読んだんだけど。

この歳になって
読む手が止まらなくなる
とは思わなかった
よ。


プンプンに語りかけはじめてたもん。。

なにやってんだ!
って感じに。






10巻の終わりくらいまで

pんぷぅあぁああああああああああああ

ってなってて(詳しくは↓に書きます)

それ以降はもう逆に絶句だった。

別漫画読んでるみたいになった。



あ、では感想編にいきます。
ここからネタバレを含むので、ご注意ください。





私がこの作品で好きなキャラは、
愛子ちゃん
そしてプンプンです。
次点で、
雄一おじさん、翠ちゃん、蟹江梓ちゃん
あたりですね。
なのでほぼこれらのキャラ中心の感想
になります。





私は10巻くらいまで
ずっとヤキモキしてたんですよね。

プンプンは愛子ちゃんとしか心から幸せになれないと思うんですよね。他の子と恋愛して結婚しても。あれ? なんか違う、ってなると思う。

だから、最初から

愛子ちゃん全力ルートしかなかった。







最大のハードルである
「愛子ちゃんから必要とされる」
超えてるんだから

残りの障害をひとつひとつ超えて
愛子ちゃんとの幸せを目指すのが


プンプンにしてほしい行動だった。







ただ、これは読者でありファンとしての立場からの意見であり

プンプンがめっちゃ頑張ってもがき苦しみながら生きてるのはすごく伝わってきたし。

もっとこうしろ、
だなんて言えないくらい
プンプンは必死に生きていた

と思う。




ただ

思ってたよりも、
愛子ちゃんの闇が深かった。
あれほどだとは思ってなかった。

プンプンとあいさつに行く前の愛子ちゃん「お母さん、ちょっと気難しい人だから」……あれ、「気難しい」ってレベルじゃないでしょ^^;「狂ってる」ってレベルでしょ。もっとちゃんと説明しようぜ……


でもあの漫画を見た限り、愛子ちゃん自身は非常にアウトな家庭で育ってきたにも関わらず、まだアウトな人間ではないんですよ。(11巻以降はアウトになってましたが、あれはあの状況なら誰でも壊れるので)

母親が完全アウトだった。


つまり、あの家庭から(母親から)可能な限り安全な手順を踏んで(殺すとかではなく)
愛子ちゃんを救い出せれば

道は開けたんじゃないかと。

2人で幸せに暮らしていける道が。

でも先ほども言ったように作品の流れでプンプンにそれをしろというのは無理ですよね。プンプン常にギリギリで戦いながら生きてたし。あの時だって、軽率だ(愛子家に2人でいきなり行ったのが)、なんて言えないですよ。愛子ちゃんの家庭状況がどこまで悲惨かを察することはできても察することくらいしかできないだろうし(気難しい人なんてレベルじゃねーだろあの母親は^^;)。プンプンとしても精神的に際の際でしょう。あの状況で大人な判断をしてあのアウトな母親に対処するのは、無理ですよね。不運が重なりすぎ。


プンプンと蟹江梓ちゃんはどうやっても無理だった



あれを見ながら思ったんですが、
あそこは
プンプンがどのような選択をしても
蟹江ちゃんとのハッピーエンドはなかった

と思います。

まず、プンプンを
蟹江ちゃんは特に好きなわけではないし
(後に出てきたとき、本人がそう言っている)。

蟹江ちゃんがデートのあとに、先に帰ろうとして「またタイミングがあったら遊ぼう」ってプンプンに言ったんですけど。あれは言われたらもう終わりな気遣いセリフで。タイミングなんてもうありません。

なので、あそこで引き留めたのは正解だった。あのまま行かせてたら終わってたので。しかしあの後の会話で上手くプンプンが蟹江ちゃんを自分に引き付けられたかっていうと無理だったと思う(実際プンプンママのNG話題にならなくてもね)。

上手く強引に行けばよかったのかもしれないけど。上手く強引にいくのは無理だろうし。かといって単に強引に行ったら、ああなっちゃったし。

あれはもう見るからに詰んでた。
蟹江ルートは。

幸さんはプンプンの中では妥協した幸せなのではないか


と、私は思うんですね。
だって、幸さんを好きだと言って。
幸さんからも好きだと言われ

結ばれたのに。

直後もうアレ
じゃないですか。


愛子ちゃんのことが頭から消えてない。

あのまま愛子ちゃんに
偶然会わなかったとして。
幸さんとの子供を授かり
育てていったとしても

それは
ずっと妥協した
幸せっぽいものの維持でしかなかった

と思う。


あらゆる不幸な道よりかは
マシだけれども。ってやつ。







どうせどの
女の子ルートでも障害は出てくるわけで
(プンプンは真性の女好きなので一人で幸せにはなれない)

そしたら真の幸せを目指す上での
障害と戦おうよ


って10巻くらいまで
私はプンプンに思ってたんですよね。




とにかく
愛子ちゃん全力で生きて死ねばいいんだと




しかし。。。




ここで、
愛子ちゃんとの未来が消えてしまう出来事
起こってしまって。

母親を殺してしまって。

これが起こってしまうともう終わりです。
(終わりではないか。適切に動ければ)





あの後は2人とも壊れてたので




あの時プンプンが
愛子ちゃんを助けなかったら
愛子ちゃんは母親に殺されてたし。
プンプン自身も足刺されてたから
生半可な反撃だったら母親に殺されてたし。


本当は母親をぶっ飛ばして殺さずに逃げで警察に駆け込む(そうやって親と愛子ちゃんを引き離す)のが最善だけど、あの状況で(しかもあんな状況になるなんて想定もしていない状態で)そんなベスト解が取れるかっていうとそりゃ無茶ですから。



ただ、あのあとは埋めずに、
ソッコー警察にいくべきだった。。

想像力があるのなら
あの後の展開は予測できた
はずなんだ。

どう考えてもどん詰まりなんだから



殺人なんて、逃げ切れるわけないし、人を殺しておいてのうのうと生きられる人間なんてごく僅かであとは精神的に崩壊して警察に捕まらなかったとしてもどのみち破綻する。普通の生活なんて続けられるわけがない。



もっと早く
積極的に行動すべきだった

ですよね。
あの20歳の時点で
運命任せの出会いまで
待っちゃったのがだめで。
待つのがプンプンという人間なんだけど)


もっと早い段階から
愛子ちゃんや愛子ちゃんの家庭状況を知り

上手く
大人な対策を立てて愛子ちゃんを救っていれば
(毒親家庭から法を犯さず好きな人を救済する)




あんなことにはならなかったし


それがプンプンの人生を
救うことにもなった
のにね。



(後出しならどうとでもいえるわな。。。w)






中学生のときに
鹿児島に行かなかったのは


あれは鹿児島に
いきたいってことじゃなく

自分を救ってほしいっていう愛子ちゃんのメッセージだったので
別に鹿児島に行きたいわけではなく

また同様の時期に言ってた、
一人の人と完全に理解し合えたら死んでもいい
っていうのも

そうなれたら
本当に死んでもいいって
ことじゃない。

あれは、
腐った世界に侵された愛子ちゃんの
この腐った世界に対する、

妥協の気持ちです。

愛子氏の
本音は、


幸せになりたい。


に決まっている(のちに普通の幸せが欲しいって言ってますしね本人)。

(ただし、単なる幸せ(物質的な幸福)を願っているわけではなく(それなら矢口先輩と付き合っていればよかったので(矢口先輩に告白して付き合ってみたのは愛子ちゃんなりに自分の真意を確かめたかったのがあるんでしょう)自分と同じように社会の基準からずれて生きている人間(プソプソとか)と解り合って、幸福になりたい、んですよね。死にたいわけじゃないんです。死んでもいい、って言ってたのは、死にたいわけじゃなくて。





例えば心の底から好きな片思いの相手がいて。あの人と一緒に居られたら死んでもいい、って思いますよね? でも・・・実際そうなったら死にたいわけではなく。そうなったら生きて一緒に幸せになりたいんだけど。
そうなることが
夢のようだから、死にたい、
という言葉を愛子ちゃんは使ってしまった

んでしょう。

彼女は、
プンプンに殺されそう(違うけど)に
なった時に、
死にたくないよ
と言ってました。


で。

プンプンは愛子ちゃんに
依存するあまり
愛子ちゃんの言葉を
字面で受け取ってしまう
んですよね^^;
(ここがすごくダメだ~・・・)


殺すから、とか言われて。
プンプンかなり動揺してましたが、
あれ、言ってるだけだから。
本音は別にある。


愛子ちゃんが
そんなことする人間かどうかくらい
見てて解れよ。



ぷんぷんめ。



小学生の時ならまだしも
中学生のあの時点で

あそこでもっと
(鹿児島に行かなくてもいいから)
今でも君を助けたいよ的な会話をして
仲良くなって

行けばよかったのに。





しかしプンプンは愛子ちゃんの
闇の深さを感じ取り
引いてしまったのです・・・・





この腰抜けめ!!!!!!












愛子ちゃんに命を懸けられるなら
もっと頭を使って命を懸けよう



あれじゃ
(殺人からの逃亡)
救ったことになんてなんねー・・・

ていうか、
ぜんぜん救えてねー。





びっくりした(愛子ちゃん)



愛子ちゃん
吊ったじゃないですか

私、ネタばれとか
感想一切見ずに本編読んでたので


びびった。



いやいつ吊っても
おかしくない精神状態だったけど


いきなり吊ったから


しかもパンツを口に入れてたんですよね(多分飛び出た舌をプンプンに見せないように)。

悲しかった。



愛子ちゃんは、
私はまともな人間だったと思う。
あんな家庭環境で
よくあれだけまともでいられた
と思う
(普通は洗脳されるか完全に壊れる)


愛子ちゃんもプンプンも
周り(同じ職場とか)に
いても構わないし。

友達にでもなれるし


この2人より嫌な奴ならもう
腐るほど私は会ってきたし



事件後プンプンはどうしたらよかったか


愛子ちゃんの
刺された傷がすべて
ですね

あれって
もう見るからに医者に行かなければいけない傷
なんですよね。


素人が縫って放置して
日にち薬で治る様な深さではない
切られたんじゃなく刺されて
んですから


だからもう
愛子ちゃんは病院一択
しかない。

プンプンの本性は?



プンプンの本性が
事件後に出てきたかのように
思っている人もいると思いますが


でも
あれは、プンプンの本性じゃない
と私は思う

あれもプンプンなんだけど
必死に周りと調和を図ろうとし
周りに優しさをもたらし、
周りを気に掛けようとしていた
プンプンもプンプンだと思う
んですよ。

だから
プンプンの本性は
壊れていたとかじゃない。

そうはおもわない。




プンプン容姿はけっこうイケメン
じゃないですか。
女遊びだってやろうと思えばできた
実際ヤケになった後、女遊びに走ってるけど


遊べてないんですよね。


罪悪感で結局楽しめてなくて
女遊びできない

こーいうとここそ
私はプンプンの本性だとおもう




プンプンの中にも
悪(壊)もあれば
そうじゃない
優しさや思い遣りのプンプンもあって

実際プンプンめっちゃイイヤツ
じゃないですか。

プンプン、幸せだったんじゃね?


明らかに生きにくいタイプの人間

俗で幸せになれなくて


愛子ちゃんとも
幸せ(ハッピーEND)になれなかったけど







それでも愛子ちゃんに
唯一愛された人
だったわけで。




その事実が在るだけで、
幾千万の男より幸せじゃね?
(比較しちゃだめだろ


二回目読み直していく


ここからは、二週目で読んでいこうかなと思います。1巻ずつ紹介していきますね。


重複する感想もあると思いますが、
ご容赦ください。

一巻

とにかく作画が凄いですね。画力がパないです。ミヨちゃんとかとんでもなくブサイクなんですが味のある顔してますよね。プンプン部屋にゲームボーイがありますね。しかも初期のデカいやつっぽいです。懐かしいね。最初から家庭が壊れていますね。愛子ちゃんの親はガチ毒親ですが、プンプン親もほぼ毒親ですね。
体育館でプンプンの脳裏に?世界が駆け巡ります。アインシュタインからどっかの首吊りまで。……首吊りか。そしてそれよりも小さな胸の抱いた愛子ちゃんへの気持ちが。loveが。勝るわけですよ。全てに、この瞬間。プンプン、小学生だから真っ直ぐな気持ちを吐けたんですね。愛子ちゃんは根っこがこの時からずっと変わってない気がします。ひたすら病んでは行くけど。
甘い匂いがして柔らかくて温かな女の子にこうしてキスされたら。こんな思い出が小学生で体験できたら奇跡ですよね。雄一おじさんが翼をくださいを聞くところが良いですね。懐かしいなぁ、とかそういうのなく。ただ翼をくださいが流れる中、校舎を歩いている。
4話にして早くも翠ちゃんが出てきますね(いやこれ違う人だろ)。そして尻に反応するおじさん。
保健室でプンプンはまた愛子ちゃんと2人になりました。愛子ちゃんがもたらす奇跡は、愛子ちゃんの家庭がおかしく、故に愛子ちゃんも浮世離れした女の子であるからな気がします。そしてプンプンはその闇にここで初めて触れ、愛子ちゃんを怖がるようになりました。
9話にて愛子ちゃんのお母さんが登場します。イカれてますね。しかも愛子ちゃん虐待されてます。プンプン家の毒度を超える毒度の親ですね。みそ工場に向かうところで一巻は終わります。


二巻

みそ工場編ですが特に感想がないためスルー。おやすみプンプンには色んなキャラが出ますが割と好きなキャラは決まっていてそれ以外は割とどうでも良いのです。帰り道、関くんが愛子ちゃんをおんぶしています。プンプンおんぶしてたげないんですね。絵的に無理か。最終的には、まあ、おんぶすることになるんだけれども。
18話で翠ちゃんが出てきます。そしてお母さん、プンプンを愛していません。父親は愛しているけれどもノリな感じな人、節度のない風来坊みたいな人、そして母親はこれなんですね。お母さんをひとりにしないで、と言いますがこれは自分のことしか考えていません。母親として未熟過ぎます。プン山家がハーフ毒親(半分くらい毒親家庭なこと)で田中家がガチ毒親って感じですよね。
愛子ちゃんとの約束である鹿児島にプンプンは不安を覚えます。小学生で鹿児島に行くのはキツイでしょう。今の私がアメリカに行くくらい億劫なはずです。それを愛子ちゃんは決行しようとしている。ズレがありますね。2人の間に。実際は鹿児島とかどうでもよくて愛子ちゃんは毒親家庭をなんとかして欲しいんでしょう。誰かに。そしてたまたま一目惚れしてきたプンプンに寄りかかってしまう。しかし重い。小学生のプンプンがどうにかできることでは到底ないです。その難易度が、鹿児島、という風に表されているわけで、プンプンは壁の高さに慄きます。プンプンは追い詰められますが、待ち合わせに行こうとします。しかし運悪く母親が、、、問題は鹿児島に行くかどうかではなく、行こうとしたこと、が大事だったんですよね。愛子ちゃん的には、自分のためにプンプンが一緒に鹿児島に行こうとしてくれれば、その後がどうなろうが取り敢えずは良かったんじゃないでしょうか。しかし、そうはなりませんでした。この溝が教習所まで埋まらないんですよね。鹿児島に行こうとしてたら幸せになれてたかというとそうではないでしょうが。
おじさんが翠ちゃんの尻めっさ見てる。翠ちゃんが初々しくて可愛過ぎますね。
愛子ちゃんの心がプンプンから離れてからは特に展開が変わりませんが、この展開がずっと変わらない様が描かれるのがおやすみプンプン最大の味ですよね。リアルな人生も大体展開変わらないで時間だけ過ぎていく。読者として見ると、早く愛子ちゃんに会いに行けよ(そして上手く気持ちを伝えろよ)って思うんですが、難しいですよね。
23話、2年後。翠ちゃんとおじさんが喫茶店で再会します。プンプンも愛子ちゃんも中学生。愛子ちゃんは美少女になっています。プンプンも美少年なんだけどデフォルメされてるので。

三巻

ここから面白くなります。初読時も面白く感じたのはこのおじさんの下りからでした。
愛子ちゃんは矢口先輩と付き合い始めます。プンプンはそれを見て嫉妬し、心が黒ずみ始めます。教室で噂される愛子ちゃんとパイセン。プンプンは10代の乱れる性(エロ本)を手に取ろうとします。プンプンは恋敵である矢口先輩のことも、なんだか好きになってしまいます。根が良いというか、素で良いやつなんですよねプンプン。勝ち負けとか奪い合うとかではなく、みんなが幸せに。もちろん嫌いなやつ以外は。でも、自分も幸せにならなきゃダメですよねプンプン的にも。好きな人、良い人はみんな幸せになってほしい、そして自分も幸せに。これがプンプンのベストワールドなんでしょう。現実はもっと残酷で奪い合いの側面がずっと強いですけどね。恋愛もお金儲けも。
私は最後まで読んでるから分かるのですが、物語中盤から後半にかけてプンプンは自分の中に大きな闇を抱えていきますね。最終的にはどうしようもなくなる闇ですが。この時なら、どうとでもできるほど小さな闇でした。外的要因(家庭環境ではなく)プンプン自身の闇ね。
そして先輩との会話から、愛子が未だにプンプンが一番だということに気付かされ、また気軽に先輩にボディタッチさせないようにしていることも分かります。ノリで動いちゃう子ならもうキスくらいされちゃってるでしょうが、愛子ちゃんはしてません。大体の女の子はノリとか流れで簡単にキスとかしちゃいます。

四巻

一方おじさんは翠ちゃんとの関係が深まり始めます。コースターからアプローチとは。余程おじさんイケメンなんですねこれ。ぶっちゃけ初読時はここまで一切惹かれませんでした。おやすみプンプンに。ここからでした。面白くね?これ、って思い始めたのは。翠ちゃんのアプローチの結果、おじさんの過去、いわく付きのJKとの恋が語られます。JKとのアバンチュールな恋(日常生活ぶっ壊れの可能性大)に踏み込めなかったおじさん。くだらない日常を守ってしまいました。おじさんもまたプンプンと同じく(プンプンもまたおじさんと同じく、か)壊れた環境にいる少女に恋をして……壊れた環境で狂っている罪溢れるJKは芸術で28歳の同い年の彼女は腐ったトマトとかボロクソ言ってます。本心で。
くだらない日常を選んだはずが、おじさんは衝動的にJKママを問い詰めます。欲望のままに光(JK)に導かれるままに泥沼に足を踏み入れる。しかし踏み入れていたのは職場の若手もまた同じでした。JKとしては若手はただの手段、おじさんはそこそこ本気で好きみたいでしたけど。一歩間違えば自分が若手になっていた。若手がやらなければ自分がやっていた。おじさんはこの過去を抱えていましたが、改めて現場を訪れ、全てが大事件にならず(プンプンの未来と違って)治ったのを知りホッとしますが。それは結果であり、JKの罪な美しさに惹かれて他どうでも良い感じになった(これが結局人間)過去はそのままなので、おじさんは自殺しかけます。そしてそこを翠ちゃんが救い?2人は付き合うことに。
話はプンプンに戻り、部活の試合へ。プンプンは語ります。「この時プンプンは、なぜかふいに、非常に嫌な予感がしていました。今までもこれからも、人生というのは何一つ思い通りにいかないように出来ているんじゃないのかと」……思い通りとは?愛子ちゃんと両想いになること。(もうなれてるじゃん)愛子ちゃんと付き合うこと。ですよね。それはプンプンの場合はプンプンが思いを再び打ち明ければスタートラインには立てるはず。しかし、プンプンは流れに任せているだけなので、つまりひたすら奇跡待ちしかしてないので、愛子ちゃん側からアプローチされないとそれが無理な感じなんですね(これだと本当に奇跡でしか幸せになれない……)。一方愛子ちゃんは先輩と温度差を感じていたようです。更にはプンプンがかつて愛子ちゃんの重さにたじろいでいたことを忘れていません。いくじなしといわれます。愛子ちゃんは自分のために全て捨ててくれる人、ようは自分をあの家から連れ出してくれる人を求めています。それは、少年には無理なのです。中学生には無理なんです。どんな男でも無理。しかし、大人の男になればそれは可能なのに。愛子ちゃんもガキなのでその辺は解ってません。
プンプンは試合に負けてしまった先輩のことを考えます。そして愛子ちゃんに鹿児島へ行けなかったことを謝る。愛子ちゃんは、今から鹿児島行こうとか言い出します。そしてまたプンプンはビビりに。愛子ちゃんは中学生には攻略不可能な女子です。そしてここで愛子ちゃんと別れてしまう。次に関わるのは遥か先、教習所です。
・・・舞台は、高校生編に。


五巻

おじさんが不倫してしまいます。翠ちゃんは裏切られ傷心。そして優しくしてくれたプンプンにxxしてしまいます。プンプンはDTでありまだ15歳。翠ちゃんは27くらい。かつておじさんがJKにしかけた行為を(JKから迫られてではあるが)ただ優しさで寄り添ってくれたプンプンに翠ちゃんはしてしまいました。これは無茶苦茶な行為です。どっかの知らない女性でもなく、身近な女性。プンプンはメンタルに痛烈なダメージを負いダークサイドに近付いてしまいます。

六巻

プンプンの高校生活が始まります。
そばかす前髪パッツン黒髪女子蟹江ちゃんが出てきます。一方プンプンはおじさんと結婚した翠ちゃんにダメ押しを喰らいます。こんな人だったんでしょうか翠ちゃんは。プンプンも同じことを思っているはずです。そしてプンプンママ、相変わらずダメダメです。母親の資格が殆どないタイプの女性。しかも母親の性行為までプンプン熟知。これはグレますよね。真面目にしてたら兼末健二郎みたいになるでしょう。
話はお母さん編に移ります。プンプンママもプンプンママであの性格ゆえ困難な人生を送ってるみたいですね。そしてあの離婚のきっかけとなった夜の真相が。あの時は父親だけに問題があると思ってしまいましたがこれは普通にダブルで問題がありましたね。……しかし浅野さんはすごいな。普通ならただの毒親判定してしまうプンプンママもしっかり描いててプンプンママが毒親ではなくハーフ毒親になってる。プンプンママ、分かるとこもある。でも母親としては、、って人ですよね。心の距離の離れ具合なら私と私の母親もあんま変わらんもの。
一方プンプンは蟹江ちゃんとのデートに臨みます。
しかし噛み合わない2人。プンプンはすごく優しくしてますが。・・・プンプンは幼い日を思い出します。そして薄汚れてしまった今の自分に落ち込む。しかし、愛子ちゃんは無理ゲー。プンプン家の家庭環境はどうにもならない。翠ちゃんには無理矢理。最悪ではないですが、結構不幸で、しかも自力ではどうにもならないものばかりでした。(不幸に関しては。)いずれにせよ物語がノスタルジーな感じからリアルに変わってきましたね。
蟹江ちゃんはプンプンとは合わないな、って終始感じてしまってます。プンプンは健康な15歳男子なので超xxは仕方ないんですが。お母さんの手術日にデートしてることが発覚し蟹江ちゃんと言い合いになり、蟹江ちゃんはこう言います。「自分が好かれたいから優しくしてるんでしょ」と。私にはプンプンの優しさは全くそうは見えませんでした。単に蟹江ちゃんに優しくしたいからしているのだ、と。そう見えました(蟹江ちゃんに優しくする→蟹江ちゃんが笑ってくれる→自分も嬉しい)。それにさ、仮に好かれたいがための優しさでも良いじゃないですか。重要なのは、一時的な優しさか、ずっと優しくできるか、の違いで。一時的な優しさは例えそれが慈愛だとしても価値のないものだと私は思います。……大体全部わかりましたじゃねーよwでも何が大体全部分かったのかというと、人は自分に都合よく考える生き物だってことでしょう。
そしてプンプンママは癌になってしまいました。
プンプンは「もう二度と誰かを好きになるのはやめよう」と。愛子コースがあるじゃん。蟹江コースは無理だったけど、大抵の恋愛は蟹江コースなんですよねみんな。愛子ちゃんはなぜ鹿児島に行きたいのか?今まで彼女が話していたことを考えれば、彼女の声は「あの家から助けてほしい」なんです。これに気づいて。今すぐは無理だけど、助けられるよう努力して。そしたら愛子ちゃんを迎えに行って。そん時に愛子ちゃんが誰かと付き合って幸せそうにしてたら好きなだけ外道に落ちれば良いじゃないですか。
2年後、プンプンママは死にます。プンプン、あんたの家庭、異常だぜ。私はさー。親との距離感めちゃくちゃある。理解し合えないレベルでは変わらんと思う。でも親が手術日にデートはしないし、親が死んだらあり得ないくらい悲しい。いや、プンプンを責めてるわけじゃない。これは、私が良い人間でプンプンがだめとかじゃなく、ただ家の毒度の違いだけ。私も一時ですがありますし、気持ちや感覚が解らないことはないです。哀しいながら【当たり前のように正しく愛された方は、異常に思うでしょうが、実は何も異常ではなく()。愛されなければ、また正しく愛されなければ、自然にそうなります】

七巻

第70話好きです。もう終わってしまうんです。放課後のしじま。素敵です。学生生活が。モノトリアムが。色々あっても学生だったこれまでとは違い、自分の所属が曖昧になるこれからは、闇落ちの速度が加速します。そのジェットコースターが落ちる寸前、がこの70話。プンプンは高校を卒業し、フリーターになります。色々あったとはいえ地味にでかいですよね。この高卒フリーターの選択は。私も散々フリーターして今もフリーターなので解りますがフリーターは病みますよ。ええもちろん無理して続けてる正社員の方が病みますが。大学はキツかったんですかね、お金的に。とにかくこのフリーター編から病みが加速します。プンプンの。フリーターなんてそれまで健全に生きてきた人ですら病みますからね。なぜかと言うと、社会常識上健全でない、とされているからです。本当に嫌な社会ですよね。
そして再び偶然愛子ちゃんと再会。プンプン愛子ちゃんに依存し過ぎですw愛子ちゃんの求める関係は共依存ですが共依存では幸せになれません。お母さんの貯金が200万くらいあったのか。プンプンは1人暮らしを始めますが、壁が薄いので隣部屋のカップルの声が丸聞こえです。唯一の救いは友人の三村がいい奴なとこですね。プンプン的には好きな女の子以外は割とどうでも良い存在なんでしょうけど。
プンプンは今まで色々拗らせてきたものがフリーター編で一気に性格を捻じ曲げてきて社会不適合者化しています。この時何か衝撃的なことがあったわけではないんですが、今までのことに全部かたがついていないので全部引きずってきてるんですね。
そしてプンプンの形がついに変わってしまいます。三角形みたいな感じに。自分の不幸を誰も分かってくれない系になってしまいます。


八巻

プンプンは運命病に罹ってます。小学生の頃の愛子ちゃんとの出会いが運命的であったばかりに、自分には運命的にまた運命的なことが起こると思い込み、でも現実運命的なことなんて起こらないのでその落差に落ち込んでいるわけです。幸さんにはズバリ言われちゃってますが。
幸さんと漫画とか色々で仲良くなっていくプンプン。そして想いを打ち明け?幸さんも受け入れ。翠ちゃんや蟹江ちゃんのことを忘れ、流れで愛子ちゃんも忘れようとしますが、全然ダメでした。それも受け入れてくれた幸さんとプンプンは仲良くやっていきます。ぶっちゃけ幸さんそんな好きなキャラじゃない(漫画のキャラとしてはね)ので感想あんまりないです。

九巻

関くんがピロシキ(愛子ちゃんのおかんがハマってる宗教の教祖)の葬式に来てた愛子ちゃんと偶然会います。愛子ちゃんは幼い頃語っていた一応な夢であるアイドルを目指していますが、本気でやりたがっているようには見えません。
一方プンプンは幸さんや三村くん、不動産屋のおっさんなど仲良しコミュニティが出来上がっています。初めて見つけた自分の居場所、じゃないでしょうか。居場所はこういうのでいいのでは。彼女は違うけど。
そうするうちにプンプンが死ぬって決めてた期限の2年がきました。
99話、プンプンは死に、次の日から教習所でナンパしまくります。プンプンの肉体が描かれ始めます。イケメンなので3人目で女の子ゲット。そうしてるうちにプンプンは愛子ちゃんと巡り合います。物語は佳境へ。普通ならここから幸せ一直線なはずなのに。
ここからの展開が神。

十巻

プンプン?
教習所にて愛子ちゃんとの運命的再会。しかしナンパしてた子に藤川くんとか言われて焦ってます。プンプンは相変わらず当たり障りのない良い人をしてしまう。久々に会った愛子ちゃんはリア充っぽくてプンプンは順調に暗黒してしまいます。ナンパした女の子といちゃついたりもしますが、愛子ちゃんと再会したことで脳内無茶苦茶なプンプンは壁のタランチュラを叩いたりします。念願の愛子ちゃんとのデートなのに全てが虚飾かつ虚空。その理由は愛子ちんがリア充っぽいのと何より愛子ちゃんに彼氏がいるからです。そこにあるにはもうまぼっきだけでした。闇落ちするプンプンは大人しくまぼっきに従います。ざけんな田中愛子的な感じで。そして絶望的な心境で愛子ちゃんとホテルへ。しかし愛子ちゃんに拒否され行為には至りませんでした。
また教習所で愛子ちゃんに誘われ、色々ヤケクソになっていたプンプンは自分が藤川でないことや他愛子ちゃんを思い続けていたことなど全部しゃべります。すると愛子ちゃんも不幸な現状を打ち明け始めます…しかもプンプンの部屋で!そして愛子ちゃんからチッス。プンプンはまた愛子ちゃんに夢中になり始めます。
一方愛子ちゃんガチな地獄にいました…相変わらず、かな。毒親家庭のまま何も昔(小学校時代)から変わっていません。愛子ママは終わってます。もう色々と終わってます。
愛子ちゃんはプンプンのアパートに訪れ、2人は結ばれます。所詮この娘も只の女、の件は初めてかつ唯一プンプンを見損なったとこです。こんな感想出たら男としては終わりでしょう。プンプンいつから終わってたんですか。愛子ちゃんは処女。もう2人とも大人なので、親から解き放たれて生きていけます。プンプンは愛子ちゃんを毒親から救えます。そしてプンプンはお母さんに事情を説明しようと愛子ちゃんに言います。プンプンは愛子ちゃんの母親の毒度を甘く見ています。いや私も甘く見ていましたけど。あの母親はアンタッチャブルの領域です。プンプンは子供を堕胎する幸さんを振り切り、愛子ちゃん全力で行こうとします。そして壊れ切った田中家へ。

11巻

お母さんはセーラー服を着ていました。愛子ちゃんの。しかも大人の配信をしながら。
完全にアウトです。愛子ちゃんはよくここまでの毒親に育てられながらあの程度のメンヘラで止まっていたものです。もっとぶっ壊れてて普通ですよね。愛子ちゃんの母親はガチ毒親ですが、これくらいやばいのが実は現実にいるわけです。創造上の生き物ではありません。
最初は冷静に話が始まりますが、愛子ちゃんが殴られます。その次はもうナイフです。特にこれといった何かがあったわけでもないのに自然とナイフで斬りかかります。もうこの生き物はダメです。そして愛子ちゃんは普通にお母さんにお腹を刺されます。そのまま追撃でお母さんは愛子ちゃんを殺そうとします。プンプンはお母さんに飛びかかって押し倒し、殴りまくり、ここで愛子ちゃんとお母さんの昔の写真が映ります。愛子ちゃんは3歳くらいでしょうか。途中お母さんにハサミでプンプンは刺されます。しかしプンプンは動じずそのままお母さんの首を絞めます。
「愛子ちゃん。もう大丈夫だよ」
こんなに狂ってたのかプンプンは。私は初めてプンプンが怖いと思いました。
……ここまではどうしようもなかった。反撃しなければ愛子ちゃんもプンプンも殺されてましたから。結果だけ見ると首絞めたのがやり過ぎに見えますがプンプンハサミで刺されてるので攻撃の手を緩めたらそのまま反撃されて殺されてた可能性もありますから。やるかやられるかの状況だったのは間違いない。しかしこの後の行動が、ダメだったんです。逃げてどうするんです。まず何より愛子ちゃんが腹刺されてますよね。この傷を何よりも心配してどうにかすべき、つまり病院一択じゃないですか。もちろん自分は捕まりますよ。でも自分が逮捕されることより愛子ちゃんの腹の傷の方がずっと重要じゃないですか。第一、殺人をして日本警察から一般人が逃げられるわけがない。例え逃げられたとしても?いつ警察に捕まるかわからない、また殺人の罪悪感と闘い続ける。こんな真似ができるのは人を人とも思わないアウトローな輩だけです。プンプンなんて小心者で繊細じゃないですか。絶対無理ですよ。逃げる選択は完全にアウトなのに。捕まったとしても、正当防衛も十分訴えられる。何よりそんなこんな(センチメンタル含め)よりも愛子ちゃんの傷を案じてそれを最優先すべきなのにプンプンはそれをしなかった。
しかしプンプンはお母さんを殺した(正確には愛子ちゃんがトドメをさしてた)後から超冷静冷徹隠蔽モードです。アカン方向に覚醒しすぎだろ。愛子ちゃんの傷を裁縫道具で縫い始めます。……馬鹿じゃないですか。仮に小学生や中学生でこれが起きたなら錯乱動転大混乱してこの対処もわかる。でもプンプン二十歳じゃないですか。やるべきことは速攻警察に電話でした。逃げてもその先に暗黒しかないのは、ほんの僅かな想像力と知性があれば分かるはず。その暗黒を味わうのは自分だけじゃないんですよ。

プンプンは愛子ちゃんを連れて逃げます。
2人は旅館に泊まります。料理が出されていますが口をつけていません。愛子ちゃんは「人を殺してはいけないんだよ」と言います。しかし殺さなければ2人とも殺されていたでしょう。愛子ちゃんは精神的にもう限界です。プンプンはそんな彼女のメンタルを気遣いません。病院行く?と聞いたものの、愛子ちゃんの「いい」で病院行くのやめてます。狂いかける愛子ちゃんを黙らせようとして噛みつかれ、愛子ちゃんにパンチ。もう、ダメダメです。今が一番ダメ男しています。もちろんプンプンもギリギリです。吹っ切れキャラとは正反対なのがプンプン。ギリギリで壊れそうな精神を超然と強がることで必死に隠して支えています。
121話の愛子ちゃんはまるで天使のように奔放としていますね。プンプンは人に気を遣ってしまう自分、を捨ててます。散々みんな勝手に生きて勝手に自分に色々要求してくるのを見てきた。もううんざりだったんでしょうね。そんな自分が嫌いだったか、と言われたらそうだとも言えない。しかしそれを受け入れた、または自分に好き勝手してくる他人のことは、嫌いだったんですね。

12巻

奈落への逃避行。PAでプンプンの目をフォークで刺そうとする愛子ちゃん。それを受け入れるプンプン。2人とももう、異常です。この異常な状態でなんとか、なるはずなんかないのに。
プンプンは刑務所の文字を見て精神がヤバくなります。実際怖いんですよね。吹っ切れたふりしても、プンプン、小心者です。アウトローに耐えられる、馴染める人間じゃない。アウトローでプンプンみたいな性格のやつって多分ですがいませんよ。プンプンはこういう道を歩むべきじゃない。
残された幸さんたちがプンプンについて語ります。プンプン、良いやつなんですよね。色々気にしすぎるけど。気にしない人間ばかりのこの社会で非常に生きづらいでしょう。私は普通に友達に欲しいですよ。気が合うかはわからないですけどwあ、もちろんこうなる前のプンプンね。
プンプンの方は、傷が痛み出しているようです。本来2人とも、特に愛子ちゃんは病院必須の怪我。精神面だけでもやばいのに、体の痛みも加わって更に心を追い込んできますね。
愛子ちゃんが短冊に願い事を書いています。「何しておまんの?」「やめなよそんなの、馬鹿馬鹿しい」「だっせぇ鞄」……プンプンが今まで我慢してた本音はこれですか。こんなんですか。こんなのただの血が通ってない人じゃないですか。私は女性に優しかったプンプンが好きだったんです(優しくして良かったことなかったけどね)よ。こんなのただのカス男じゃないですか。愛子ちゃんは傷がやばそうです。裁縫道具でなんとかなるわけない傷ですから。プンプンはどっかの男に難癖つけて絡みます。もうね、プンプンダメですわこれ。この殴られてる男、別にウザくないじゃないですか。ヤケクソになってるようにしか見えない。ヤケクソ以外のなにものでもないんでしょうけど。一方プンプンパパからプンプンが思いやりのある優しい子だったことが話されます。知ってるよ。プンプンはずっと優しかった。愛子ちゃんの母親をやる前までは。

プンプンたちは鹿児島に着きます。
そしてフェリーで種子島に渡ります。愛子ちゃんのもしも話に、冷酷に切り返すプンプン。成りたかったものですかそれとも成れ果てですか。プンプンはこんな冷たい切り返しができる人間になりたかったんですか。「あたしこの島に住んでみたい。のんびりとした暮らしをしたい」愛子ちゃんは、普通の長閑な暮らしを求めています。我々のような多くの人が求めるものを彼女もまた欲しがっている。狂気しかない家庭でずっと育ってきた彼女は・・・。プンプンは昔のプンプンに少しだけ戻り、愛子ちゃんと砂浜で戯れ合います。初読でここを読んだ時の衝撃はなんか凄かったな。こんなにも絶望と希望に溢れた漫画のカットは生まれて初めてみた。「あたしここで殺されるの?」「うん」……うん、じゃねーよ。愛子ちゃんは死にたくないと伝えます。プンプンは、結局、愛子ちゃんを助けたり守ったりしていません。お母さんから物理的には助けて守りましたが…それだけであとは死地へ追いやる行動しかしていません。人生の全てを投げ打ったのは確かですが、何も救ってねーじゃねーか。やはりプンプンは超然としているようで、殺人の十字架に明らかに耐えきれない自分にどうしようもなくなっていました。警察とかそういうことが考えられなかったのは、殺人をしてしまった時点で自分は完全にアウトだと思ってたんですね。でも、私は殺人=絶対的なアウトだとは思いません。殺した相手と理由に寄ります。殺さなければ殺されていた状況。相手はマジモンのアウト人間。そして愛子ちゃんを助けるため。殺人自体よりも、こっちを重視して欲しい。そして警察へ。愛子ちゃんはそんなプンプンにお母さんを殺したのは自分だと告げます。愛子ちゃんはもうお母さんがとてつもなく消えて欲しい存在だったんでしょう。親子の愛?それはあったかもしれませんが憎悪がそれ以上に深ければ掻き消されるものです。2人とも殺人という行為の重さに苦しめられてましたね。愛子ちゃんは更に一応お母さんを殺したという+があり。プンプンと愛子ちゃんは仕事を探し、島に住もうとし始めますが、お母さんの死体が発見され警察の捜査が始まってしまいます。


13巻

2人は島を出ます。愛子ちゃんの傷は明らかにやばくなってきています。親戚の医者に見せるために山奥へ。しかしほんとに金持ちの医者って愛子ちゃん小学生の時に言ってますね…すごい伏線だな。運転手が気づいたかもしれないと、プンプンと愛子ちゃんは山中で途中下車します。愛子ちゃんは傷が本当に辛そうです。プンプンはなんか、………あれ?なんで愛子ちゃんの傷を第一に考えて行動しないの。精神的にもとっくに限界を超え、更に傷の痛みで追い込まれた愛子ちゃんはプンプンを疑い始めます。プンプンは愛子ちゃんに自らを刺させ、、、
普通に、それなりに。そういうのをプンプンは求めてきました。幼い愛子ちゃんにも蟹江ちゃんにも、そこそこの幸せを提供しようとしていました。しかしそれらは全て糞ったれだと悟った今のプンプンは、そういうのを捨てています。おじさんの病院はもうやっていませんでした。プンプンは愛子ちゃんが出頭したら罪は全部自分がかぶると言います。自分は出頭するつもりはありません。愛子ちゃんは本当のことを話す、と。138話。ここが2人の最後のやりとりですが、かつて語っていた両思いになれたらその瞬間死んでも良い。これが愛子ちゃんの本心には聞こえませんでした。愛子ちゃんは普通に幸せになって普通の家庭を築きたかったんだと思います。あまりにも家庭環境が不幸すぎるが故に出ただけの嘆きのような言葉。故にこの最後の2人の会話も、これが愛子ちゃんが望んでいた最高の幸せとか、私にはまるで思えませんでした。その嘆き、単なる嘆きに、少しだけ縋り、絶望の最中で首を吊った。

プンプンは東京に戻り、幸さんに発見され、治療を受けます。とどめを刺したのは愛子ちゃんだということもあり、プンプンはいうほどの罪にはなりませんでした。プンプンは死んでしまった愛子ちゃんに現状を報告します。ちゃんと前に進んでる。それはそんなに難しいことじゃなかったんだ。


初読時と結構感想変わったなw
























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