銭ゲバのドラマを観た感想【世の中金なのか?】




銭ゲバ
日本ドラマ
評価:★★★★


2019年になって今更ですが
銭ゲバドラマを観ました。

作品自体の完成度はまずまずですが、役者さんがとにかく凄まじく、また作品が訴えるメッセージ性もそれなりに私の心を打つものがあったので、今回感想記事を書いてみようと思います^^;
くろやぎブログ始まって以来の作品レビュー記事ですね。私割とね。作品に入り込んじゃう人間なんで……そういう新たな一面もね。見て楽しんでね^-^)



銭ゲバという単語は稀にネット上で見るので、何だろう? と思っていたんですが、こないだレンタルビデオ店で該当するドラマを発見し、ああ、これのことか、と。

で、観てみました。

どんなドラマなの?
どんな人にオススメなの?



どんなドラマなの?

主人公の風太郎はお金がないせいで、幼いころ母親を病気で亡くしてるんですよね。そのため、「金のためならなんでもやる」といういわゆる銭ゲバになっています。大人になった風太郎は派遣社員として社会の底辺で大変苦しい労働をしているわけですが、なんとかしてこの底辺から這い上がろうと、派遣先の造船会社を経営する一家に入り込み、一家を乗っ取って金持ちになろうと奮闘(?)します。
放映時は2009年。ちょうどリーマンショックが起こり、派遣切りなどが横行し、派遣村が話題になっていた時期ですね。


どういう人にオススメか? 

……底辺の人ですね。底辺労働者とか。社会に挫折したニートとか。元々挫折しているヒキコモリとかね。そういった方にオススメですね。物語自体面白いので、基本的にどんな方にもお勧めできるんですが、全般的に救いがないので、暗い話に耐性のない方は止めた方が良いです。

【以下は、ネタバレあり。
本作を観終わった人用の感想記事です】


まだ観てない人は


まず観てね!!

このドラマは余りにも暗いし過激なので、苦情が殺到し、スポンサーが6社中5社降りたそうです(笑)


……やー、
確かに暗いし過激ですが。



「殺人」の要素だけ
除けば。


日本(の現実)と
さほど変わらなくね?



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いちばん絶望感があったのは言うまでもなく、最初の派遣労働シーン


もう冒頭も冒頭。

主人公の蒲郡風太郎派遣先の工場で機械から吐き出されるプレートみたいなのを流れ作業で受け止めているシーン。


あれ、
メチャメチャきた。


一気に精神きた。

工場派遣の経験がない私ですらこれだから、実際に工場系の流れ作業に従事した人は私どころじゃないくらい

あのシーンは
くるものがあったと思う。


だってあれって
ドラマでもなんでもない。

現実ジャン?


今日だって、
明日だって
明後日だって。

この先

ああいう労働環境で働いている人が大勢いて。
それに何より


自分だっていつああなるかわからねぇんだぜ。



正直、あの仕事、
絶対したくない
と思った。





あの絶望感は
やばい。。。。



あのまま三國家に入り込まなければ非正規奴隷人生は確定


です。
あのまま、

あんな、


見ていて苦しくなるような、
ドラマ初期の
派遣での単純労働



ずっ



と死ぬ迄やる人生が
確定していたんです。






100%



作中で
「そうするしかなかった」
って風太郎が言ってたじゃないですか。

じゃあ……
そうしなかったら?


そうしなかったらあのまま
あの1話の冒頭のような人生が延々と死ぬ迄続く人生が待っているだけなんです。

派遣の工場でずっと単純労働。
私が先ほど絶望感があったと書いた
あれがずっと続くか、


むしろずっと続けられれば
良い方じゃね?
って
レベルの地獄。


派遣切られたり、
怪我したり病気になったり。







よく、物語を見ていて
ここでこうすれば未来は変わったのに、そしてそうすることは出来ないことじゃないのに

って思う場面もありますよ。

でも風太郎の人生に関しては
もう詰んでる
ので。

ああでもしないと
生涯奴隷確定です(まぁでもやり方は下手だったよね^^;殺人はやったら終わりだろ)。


最初に貯めていた金だって
あれせいぜい2~300万くらいでしょ。





確かに風太郎はね。
この作品の中で悪いこといっぱいします。


でも、そういうのしないまま
風太郎が「普通」に生きていたらさ。
三國家の人やその他の人を誰も不幸にしない道を歩んでいたらさ。


死ぬまで
ああいう職場で
ずっと単純労働の人生。





この苦しみを知っている人なら……
今味わっているか……
過去味わったことがある人
なら


その苦しみがあらゆる一切のもの








凍らせる





ってことがワカるはず。

(これは労働の地獄を経験した人間だけが
解ることだ)


風太郎に良心があったのはなぜか?


金のためにはなんでもする人間の風太郎ですが、
良心はあります。

特に三國造船の社長を(計画的に)殺した後や、茜が死んだ時やその後もがき苦しんでました。

茜に対する愛情は一切なかった。
でも、彼には
良心があったんです。

だから
「罪悪感」があった。



私もこんな人間ですが、
良心もあるし罪悪感もあります。



で。

罪悪感ってのは
厄介なことに理性で取っ払えません。


私がもし(ほぼ)詐欺商材とかで人を騙して大金を巻き上げたとしたら間違いなく罪悪感で、病みます。


だから、できない(罪悪感がなかったら、やってますw別に犯罪じゃないから逮捕されないしねww)。


理性で考えたら
金を儲けた方が良いに決まってるよ。
だって、資本主義だもの。




でも、できない。





風太郎も理性では
金がすべて
だと思っていた。


【私とは覚悟の度合いが違っていたので実行に移しましたけど】


でも、
罪悪感が、
良心
彼にはあったんです。

うなされて起きるとか、
良心がないとまず起きない現象。






良心って人に勝手に備わるものでは
絶対ありません。


どこかで植え付けられない
存在しないもの
なんです。




じゃあ、どこで?


母親と。
失業するまでの父親から。



風太郎は
良心をもらったんですね。




銭ゲバは。。。



その良心
残酷な金がすべてのリアル

戦いの物語でもあったんじゃないでしょうか。

風太郎のやり方は馬鹿丸出しですよね。あんなのいずれバレるだろ、って思った(笑)賢い人間はワッパがかからないようにしながら、人から金を奪います。それで罪悪感なんかに苛まれず素直に高笑いできる人間が、資本主義だとめっちゃ強いです。

風太郎の良心が見れる場面


茜の婿になることが決まった後で、怒られている派遣仲間を助けたとき。

あれって損得で動いてないよね。自分と重なったから、そして今の自分なら助けられるから、助けようとしたんだと思う。後々あの行為が役に立つ(?)ことになるわけだけど。

……そして、もう1つ。
社長に就任してすぐの行動です。
自社の非正規社員を全員正社員にする(役員報酬3割カットして)。施設の子供たちが後に自社で働けるように支援。特別養護老人ホームへ5億の寄付(母親と同じように金がないことで死ぬ人を減らしたい)。
これらの行為を「金のため」と、風太郎は言っているけど、これ、「言ってるだけ」だよね。「金のため」ならエグイやり方が他にいくらでもある(つーか資本主義的にすごく良い資本主義のやり方をしている。本来の資本主義はこうあるべきだよね。搾取せず人材に投資して余剰利益を社会に還元する、ってね(速攻還元してたけどwwww)。素晴らしいね。)。何より、これまでは人を不幸にして金を得てきたわけですが、ここでは幸せにしてる。
ゆえに罪悪感に駆られてもいない。


だから
「言ってるだけのセリフ」なんですよね。
金のため、とか。

これ以外にも、母親に似たホームレス女性への支援や、自分を追っていた刑事への支援、そして借金に困っている定食屋への支援。

風太郎はかつての自分と同じ境遇にいる人に対しては(自分に余裕がある状態なら)すべて良心的な行いをしている。

自分が力を持つ側になったら、
力のない人を救いまくってる。
利害損得なしにね。










これ、本性だろ。


なぜ三國家の婿になり社長の下で働けた時点で満足できなかったのか?


あそこで満足できるなら
あそこまで到達出来てない
んじゃないかな?


仕込みとはいえ、
足を他人が手にしているナイフで刺せますか?

私にはとても無理。

それ以前に車の前に飛び出して三國家に乗り込もうとする気概すらないでしょう。


そんな私なら、
あそこで満足する
でしょう……。




普通はそうですよね。
あのままやっていれば、いずれは部長……
順当に行けば三國父引退後に次期社長も狙えた
はず。



でもね。


風太郎は普通じゃない。

普通じゃないから
あの位置で満足なんてできなかった
んです。



あの時点で
もう2人殺してるしね。



安泰、とか頭にない
と思う。


(皮肉にも
その安泰が、
風太郎の幸せだったんだけど)



私ならあの状態で満足して
あの状態を守ろうと(維持しようと)する
よ。







そんな私は、あの状態まで
行けない
だろうね。

三國家の父親は「良い人」だったのか?


風太郎を認めてからの父親は良い人でしたよね。
定食屋でベラ定食食べている時も、良い人でした。






しかし。

それは飽くまで
彼が認めた人間だから、です。

初期の頃の風太郎に対する
父親の態度。


あれが庶民に向ける彼の心の姿ですよ。

逆に言えば
風太郎は色々画策して三國家に入り込んでなければあの父親にああいう風に扱ってもらうことは不可能です。

あのまま真面目?に派遣社員で働き続けていても

誰も傷つけず、
真面目
に生き続けても
















父親からみれば
単なるクズでムシケラです。



茜は風太郎の本性を見抜いていた?


風太郎が父親を謀殺した後に

「お金目的なのは分かっていた、
じゃないと私なんて選ばない」

と言い切ります。






が。






これは、理性の部分
そう理解していただけ
であって

感情では風太郎を信じていた
っつーか
そうじゃなくあって欲しかった
のではないかと思います。


(完全に割り切れていたら、
恋なんて盲目なことしませんからね)


金を使う喜びがないから金を貯めても幸せになれるわけがない


金を使う喜びを知らない
風太郎
にとって
金を貯めて得られる恩恵は

不幸の回避です。


なのに、金を貯める過程
不幸を(金持ちになってからも持続する不幸(逮捕の恐怖や、殺人に対する罪悪感)をしょいこんじゃってる
から……^-^;


もうどうやっても
幸せになんてなりようがない
わけ。


つーか、
あれだけの不幸をかかえたら
よほどの鬼畜以外はどれだけ
金を使っても幸せなんて感じない
よ……







明日逮捕されるかもしれないんだぜ?







良心がある人間はね。
人を殺しちゃいけないんですよ……。








サイコパスなら
人殺しても捕まりさえしなければ
人生楽しめる
でしょう。

でも良心があるなら、
人殺したらその時点で
その後にどれだけ幸せ
があっても










人生は終わる。


良心って良いものなの?



良い心と書いて
良心ですけど。

良いものか、
っていうと微妙。


ぶっちゃけさ

完全なサイコパスのほうが

風太郎は
絶対幸せ
だった。


罪悪感がないからネ。


茜が死んだときも
良心がなかったら
「弱者がwwwwww
死んでざまあwwwwww」
って
思うだけだから

警察も買収できてたし、
あの後ももしかしたら捕まらず
幸せに生きられたかもしれない。





ガチサイコだったら。







でもそうじゃない。





なんつーか
風太郎は
自分の行動
自分のメンタル






合ってないんだよねー。




(まるで過去の呪いに動かされているかのような……)




自分の行動の先に
自分の幸せがあるのか


考えてない(無理もないけど)。







じゃあどう行動したら風太郎が幸せになれたのかっていうのは、私にはわからない。もうあれ最初から詰んでるから。努力次第でどうこうなる人生じゃないと思う。








でもが言ってたけど

風太郎は
バケモノじゃなくて人間だった
、って……






そう。





人間ですよね。






化け物なら
自分にメリットのないこと(罪悪感にかられる)
なんてしない
もの。



ネットの世界でも
違法ではないけど人を騙している人って
結構います
よね。






彼らが化け物か、
と言われたら
それは違うと思う。

ガチサイコも僅かにいるかもしれないけど
ほとんどは良心をもった人間だと思う。


みんな大なり小なり
罪悪感を抱えている
んじゃないかな。





だって今の世の中じゃ
ある程度仕方ない
って思う。







私もこのブログも、
やろうと思えば
いくらでも
もっとエグくやることはできる……







それをしてないのは
ワタスに
罪悪感があるから。



でもこの罪悪感が
私にメリットをもたらしてくれたか
といえば

ぶっちゃけNO。




潔く、NO。







正直ないほうがいいな、って
思うこと結構ある。










「良心」だけど、
「良いもの」ではなかった。



人間は環境次第で善にも悪にもなる



と、私は思いますね。



もともと悪、な人間はいますが
それはごく少数です。


大多数は環境、つまり社会が健全、
つまり人間らしく生きられる社会
であるなら

そこそこの善人として
一生を終えることが可能
なんです。




え、だって今の日本は私は
割とディストピアだと思う。

他の国どうこうじゃなくてね。

私は「金儲けがすべて」みたいな
人間嫌いだけど、
人間のクソだとは思わない。

それは断じて




一度も思ったことない。


























風太郎じゃないけど、
金がないと普通の生活すら送れないじゃん。





生きてすらいけないじゃん。



でもこんな世の中でも
割とみんな良心持って生きてる。
ギリギリなのは肌で感じるけど。



人を食って生きてる奴らもいるけど
全体からしたらそんないうほどの数じゃない。

その人を食って生きている奴らでさえ
もっと社会が良かったらさ。

そういう生き方を
しなかったんじゃないかな
と思う。



人間には当然欲望がありますが
同時に良心も持っている(そういう風に育てられる土壌が本来の日本にはある)

みんな自分の欲望と良心との
葛藤の中で生きているワケなんですが・・・

社会、つまり環境が悪くなると
良心が負けることが多くなるんです。


今の世の中は結構負けてるよねぇ…………。

風太郎はなぜ銭ゲバになってしまったのか?


あの過去じゃ仕方ないだろ^^;

あんな過去背負ってたら
大抵誰でもグレますよ。








それにね。





終盤、
ある衝撃的な事実が在って。






それが
風太郎の眼の傷です。


風太郎には、
世界がこのように見えているんです。
歪んでいて、真ん中に光の川がある。






常にこの視界。
常にこの世界。

この事実を知った時
私は
「あ、コレ仕方ないな」
と思った。








酷い頭痛持ちであったり
何らかの持病を抱えている方
解ると思うんですけど

人間って肉体的な障害が
何か有ると
それに併せて精神状態も
変わる
んですよね。






人間って
そういう生物なんです。






私なんか軽いですけどね。



でも四六時中悩まされる重い持病を抱えている人たちだっている。


世界、変わりますよ。


風太郎の視界のコレは、
十分それに値する。

肉体的な障害は
心をぶっ壊します。






「そうじゃない」、とか
そんなのはね。
単なる綺麗事
です。







なかなか想像できない人は、
風邪で38,9度の高熱が出た時を思い出してください。

あれって、一時的なものだと
解っているから耐えられる
んですよね?











もし、アレが一生続くとしたら?

殆どの人が首を括るでしょう。

最後に緑が風太郎を助けるかと思っていた、いや願っていたが







観ながら……





に小屋に来て導火線を止めてくれ
私は願ってました。







いや、
あまりにも風太郎の死の間際がリアルでね。





私が同じ状態になってもあんな感じになるでしょう。いやあれよりずっと無様かもしれない。

風太郎も自殺したけど
本当は死にたくなんてなかったんです。






あの
もがき方がすべてを物語っていた。





自分が人生で何一つ
やりたいことを成しえていないという事実
を物語っていた。
















最後に「怖いよ」って
言ってましたよね。
(あのセリフ、松山サンすごいと思った)











私も本気で死を考えたことがあるので、
自殺しようとしている風太郎が
自分と重なった。



で、緑に来て欲しい
願ったんです。





はやくきて、
はやく風太郎を助けて、
ってね。






でも物語としては
あれでよかった。









そして冷静に考えても、
あれでよかった。












だってあそこで救出されても
風太郎は罪を重ねすぎているから
救われる展開が何1つ見えない
し。





例によって例の如く
ガチサイコでもないから。。。





生きていても
地獄しかない……。






そして緑も
父親と妹を事実殺されているので。

助けになんていったら
それこそよくわからないお人好しになってしまう。

(それに緑側からしたらいつ小屋が爆発するか読めない(見えない)ですからね。巻き込まれるのも覚悟で行かないといけない)


だから物語としても、
後で考えても









あの爆死しかなかった。












もう死ぬしかなかったし、








そもそも。














死ぬために突っ走ってきたような人生だった。





伊豆屋(定食屋)の4人や刑事は金に負けたのか?


この作品のなごませ役であった
彼ら4人も最後はに執心するようになります。

また弟を殺されて風太郎を追い詰めていた
刑事さんもね。

妻の治療費のため、
弟の仇である風太郎に
頭を下げての力に頼ることになる。









しかし、
あれはですよ?










金に負けたんじゃないだろ。











に駆られて生まれた借金でもなく
怠惰のせいで出来た借金でもない。



言ってみれば
あれは。







自分(もしくは愛する者)が拷問を受けて、
助けてほしければ
「金と寝ろ」
と言われているようなもんです。











ああなれば

誰だって、
ああする
よ。











誰だって、
ああする。




誰だって
指折られたり
爪剥がされたり
したら
はたまた
自分の愛する者が
そんな目に遭う
としたら

金と寝るだろ?



要は
それと同じことじゃん、
あれ。







あれは
醜いことなんかじゃない。

ちっとも
醜くくなんかない。









金に負けたかどうかは


自分の欲に負けたかどうか……






これのみで測るべきであって。



誰だって死や
死に等しい苦痛
引き合いに出されたら

もしくは
愛する人の命
引き合いに出されたら





それが金で
解決される
んだとしたら




金に縋りますよ。














それって
醜いことでも何でもなくね?













(風太郎が社長になる少し前に、定食屋の店前に『あえて金を落として拾わせます』よね? でも定食屋の人たちはその金を真面目に警察に届けている。これは単に、彼らがその時点では生命の危険に瀕してないから、です。2000万の借金のときは生命の危機に瀕している(多分あのままいけば破産しかないでしょう)。良心とは、前者のような状況であってこそ測れるもの、なんです。生き死にのかかった状態でまで善良であれ、だなんて私は人間にそんなことまで望みません。……なので、定食屋の人たちは終始、良心的な人間です)








死……、
または死に値する苦痛

引き合いに出して
金を取るかどうか
選ばせる。








こういうのは
フェアじゃない。












欲に負けて金を取る行為と。
そうしなければ
自分、もしくは自分の愛する人が死、
もしくは死に瀕するような危機に陥る状態で

金を取る行為









全然違うだろ。













同列に置いて
考えちゃダメだろ。



















普通程度に頑張れば
普通に生きていける人生
があるのに




それ以上を求めて
金の魔力に取りつかれてしまった
人間が……




そういう人間こそが……






金に負けた人間であって





死や苦痛や不幸を回避するために
金を取った人間








金に負けた人間ではない。




もしそれが
金に負けた人間
なら





そもそも
金に勝つ人間






拷問されても、
殺されても。







「そんな程度の苦痛」には
耐えられる人間、ということになる。






そんなの
地球上に何人いる?







それ軽く
聖人レベルじゃん?






そんなの
「人間」に望むなよ。










キリストにでも望んどけ。














ちなみに
この2つを同じものにして考えることは
金の亡者に都合のいい考え方
になります。












「ほら、誰でも金で落ちるだろ?」
って。












いやいやいやいや















欲に負けて金に落ちるのと
命に負けて金に落ちるのは

















違うからな。
















早い話、
拷問されたら
誰だって折れる。









その拷問並みの苦痛
回避するために金を取る行為






欲に負けて金を取る行為とは














別物だ。






金がすべてとはどういうことなのか?



金で買えるものは
たかが知れてます。



上手い料理?

……そんなに欲しいか?

上手い料理を食べて
豪邸に住むことが生き甲斐?



少数だろ。
マニアだろ。
グルメマニアだろ。

毎日食べてたら
高級料理も飽きるって(いや多分)。



車? 

高級車に乗るのが生き甲斐?

少数派だろ。


車なんて1台カッケーのがあれば
大体の人は満足だよ。




大多数の人は
金で買える贅沢なんて
生き甲斐にしてない。






しかしね。



ある1つものが。

金で買えてしまう
この最高に狂った世界
では


金が絶大な力
持っている
んです。





それは、
人としての普通の生活。





もっといってしまえば、
いのち。






命。






これですら金で買えてしまう。




つーか金じゃないと買えない。





そしてそれこそが
金で買える最も価値の高いもの
なんだ。






これが事実の時点
その社会は

少なくとも私から見れば
無茶苦茶に狂ってる。









金がないと
人間らしい暮らしができない社会
なら

金がすべてというか
金が最優先になるのは当たり前
だ。








人間の本性?







笑わせるな。









誰だって生きるか死ぬかまで
追い詰められたら
そうなるわ。







生きるか死ぬかまで
人を追い詰めておいて






それで
人間の本性を見た……







金で人は変わる……








なんて言ってるを見ると












バカ過ぎて笑えるね。













(このドラマでは
お金、お金、と繰り返し訴えていますが

正しくは、

「お金」ではなく、

「社会」、です



お金の問題ではなく
社会の問題なんです


真面目に生きようとしている人生活に困窮するような状況が生まれるならそれは、社会の問題なんです。

金か心か、は最低限度の生活を保障した上で問われる問題


金は



金(強欲)

金(生存)
かで



全く意味合いが違うし、



金(生存)
なら

それは良心とか
心とかいう以前








社会が未成熟。

(日本は未成熟社会です)







それで金を選んでも
っつーか
金を選んで当然だろ。








だって死ぬんだぜ?









という現実
それに至るまでの苦痛
超えるものが良心や心であるのなら











そんなものは、聖人天使にでも望んどけよ。













に望むな。






そんな神様のような心、
持ち合わせてなくていい。




そんな
神様みたいな人間である必要は、
どこにもない。







持ち合わせているなら
良心とかじゃなくそれはもう
キリストレベル。





命を差し出さなければ
良心や心を選べない
ような





状況自体
間違っている
のであって





狂っているのであって。








そこで
だなんて









おまえさんは
キリストでも探してるんですか、

と言いたい。







この国はこんなんだけどさ

こんなんの割には
日本人は良心的な、
それこそ聖人?と思うほど
良心的な人が多い
と思う。


良心的かどうかでいえば
捨てたもんじゃない
って思えるくらいには
良心的な人が数多くいる。



最終話のパラレルワールドでは富の再配分がおこなわれていた




世界だったんじゃないのか、と。


資本主義社会のあるべき形
(資本家が儲けた分を社会に還元している)。




本作で知り得る限りの不幸の発端って、風太郎のお父さんがいわれのない罪を押し付けられて失業したことですよね? つまり、そうさせた奴が諸悪の根源なわけです(そいつにもなにか理由があったかもしれないけれどそれは語られてないので(この話は父によって脚色されている可能性もある))






しかし。



このパラレルワールドを見ると気付くのですが、
三國家も財閥じゃなくなってるんですよ。

少しだけ上流のような気はしますが、普通の家庭なんですよね。



時計が好きな白川も
500万ぽっちって言ってしまう富豪ではなく
50万の時計をカップ麺生活して買うサラリーマン?です。





これってつまり
格差が縮まった世界なんじゃないか、って。







その格差が縮まった社会でなら、
あの作品の登場人物たちも
真っ当な人間(つうか精神を平常に保って)として生きていける。









社会のせい?







はい、社会のせいです。












社会っていうのは巨大すぎる存在なので
個人の力でどうにかならないんです。





どうにかなる部分もあるよ。
でもそれは部分的にだけ。

社会のせいであることはちゃんと社会のせいにしてそれを改善するための行動を起こした方が、自分のせいにして自分を改善するより、私は効率的だと思うね、私は。

もう一度考え直してみました











^-^;










ここまでドラマを観終わった後、感情のまま書きなぐって……






改めてこれを冷静に
数日後に読み返してみて。








あることに気付きました。









私は上で
「社会がちゃんとしていないのが悪い
いうふーに
書いたのですが







その「社会」っていうのは
人の集合体
ですよね???








なら、その社会が悪い状態にある、
というのは、
大多数の人々がそのような判断をしてきた
ということにもなりますよね。
(権力者はフリーザじゃないんですから、大衆の意を完全無視はできません)



その考えでいけば、
、もしくは死に瀕する苦痛
良心によっては救われない社会

というのは








それがそのまま




そこ(社会)に棲む
人間たちの本質を表している
んじゃないか、
って。









つまり




知りもしない他人の命より
自分の単純な欲望の方が優先される
ってことが人間の本質なら
(社長になってもみんな、風太郎みたいに慈善事業しないでしょ?)











自己の単純な欲望他人の命













この本質
ラストで
風太郎が銭ゲバだと言ってるなら













これが
「世の中金」の正体だと
言うのなら











































それは、その通りだ。



















害悪の正体は、ここにあった。

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