労働者とは、基本
搾取されるもの、であり、
奴隷です。
往々にしてこの
自分で自分の首を絞めるという
状態が起こります。
今回は実例で
私自身の体験から
自分で自分の首を絞めた経験を語ります。
この仕事の時ですね。
読むのが面倒くさい方のために
簡単に語ると、私は郵便局で郵便配達員をしていたのですが、ある時、配達距離が異常なくらい伸びたんです。
新自由主義の悪影響を
超わかりやすい形で、受けてました
(この時は何も知らなかったけどw)
まさにこれぞ新自由主義の
被害の典型だろw
っていう人でしたね、私^^;
構造改革による
郵政「民営化」ですよ?w
結果現場の非正規が増やされ、
一人当たりの労働量も増やされる。
もう、まんまじゃないですか^^;
配達距離が長くなったことで
多くの配達員が残業必須になり、
また1時間の昼休憩が取れなくなりました。
配達距離が長くなってからは毎日昼休み潰して1時間確定で無銭労働していました。
私など朝も早めにきて業務(無銭労働)を開始していました。多くの配達員が昼の1時間休憩を丸々潰しても残業必須になってしまう始末。課長からは残業をするなと言われ、残業になると怒られます(残業代コストカットの為)。
で、いよいよ本題に入ります。
この時、良い人だった
長老的な主任の方がいたんですが
その人が、昼休憩を潰してまで配達をする
我々にこう言ったんですね。
配達をしてはいけない。
それは、
自分の首を自分で絞める行為になる。
タダ働きをして配達したら
上は、この時間で配達が
出来ているとみなす。
結果的に、
自分の首を自分で絞める」
と。
その通りでした。
しかし、当時の私はこの言葉を聞いて、
こう思ったんです。
実際配達しきれないんだから、
仕方ないじゃないか。
配達しきれなくて怒られるよりは
休憩時間潰してでも配達した方がマシ」
非常に、労働者(しかも非正規)のクセして
搾取側に都合の良い奴隷の思考をしていました。
……ま、実際どうしようもないんですけどねw
今だって「辞める」くらいしか回答ないしw
この主任の方も、本当に職場環境を変えたいなら、課長と議論位してくれないとダメだったんです。
しかし、そこまではしてくれなかった。
(一回キレてはくれたけど)
そりゃ、そうですよね~~^^;
この主任のかたはもうすぐ定年で、
業務からは離れるし、
我々にそこまで親身になるメリットがない。
私がこの人の立場でもしないでしょう。
(十分いい人でしたよ。
これを言ってくれるだけで、そりゃ、もうねw)
さてさて。
ここでの
問題は、
私が完全に
実際配達しきれないんだから、
仕方ないじゃないか。
配達しきれなくて怒られるよりは
休憩時間潰してでも配達した方がマシ」
この思考しかしなかったことです。
これが「正しい」と思ってた。
「仕方ない」と思ってた。
「正しくはない」と
思うべきだった。
配達員全員がそう思って
課長に訴えかければ
(労働者の立場なら本来そうするべき)
状況は変わるかもしれなかった。
(少なくともそのためのスタートラインには立てた)
しかし、他のみんなも
私と同じ「仕方ない」の思考回路だったんです。
仲間内では愚痴るんですよ。
「休憩なしで走ってる」とか
「定時(残業無)は無理だ」とか
「距離が長くなった」とか・・・。
でも課長に意見する事はしない。
日本人は、苦しみを耐えたり嘆いたり分かち合ったりすることには、結構乗り気なのだが、原因を特定して解決しよう、と動き始めた途端に「それはちょっと……🥺」みたいになる。要するに、愚痴りながらも耐えながらも、長い物には巻かれている状態がベスト、と考える気質なんだろう。
— くろやぎ (@semirita1000) March 27, 2022
これだけ露骨に搾取されてる私たち(この時点で私が勤めていた局(支店)の郵便配達員の大半が非正規)ですらこれなんだから……。
会社も国も常識も
大正義で、不条理であってもそれは
仕方のないもの。
吞み込んでいくもの。
としか考えられなかったんです。
私も、他のみんなも。
(そして、今なお日本の労働者のほとんどが、この思考回路です。そしてそれが、一人前の大人であり、社会適合者です)
黙って過剰労働・過剰搾取に応える。
非常に都合の良い奴隷を
黙って生きるために続ける。
みんな
自分で自分の首を絞めていた。
そしてそのことをオカシイとも
思わなかった(だからこそ!
自分の首を自分で絞めていた)。
あほらしい^^;
この労働呪縛が、
解けないんですよ。
無理ゲーなんですよ、これ;;
そう、こんなのが。
こんなのが、どうにもならないんですよ
日本は。
自分の首を自分で絞めない働き方をする為には?
起業しろ、とか株主になれ、
とか置いておいて。
起業は僅かな人しか成功しませんし、
株主になって報われるのは
それなりに投資資産(収入=入金力)がある人です。
(普通が苦しくなってきている世の中だから、みんなそんな世の中でなんとか生き抜く抜け道、みたいなのを探そうとするけど、その抜け道でなんとかなるのは、やっぱり上の方にいる人だけなんだ。)
現実的に多くの人が取れる
有効な手段です。
(労働を神聖視してるわけではないよw)
なので、
普通の人(普通の労働者)が
普通に報われる世の中にすること。
そのために、
労働者として
働いた対価を資本家(経営者)に
要求することが大事。
これだけの給料をくれ、と。
これだけしか給料くれないなら
これだけしか働かないよ?
と。
(労働組合はこのため(労働者が団結して資本家に対抗するため)にある。私が勤めていた郵便局の労働組合は、組合費でただ飲み会をたまにやるだけの謎の組織でしたけどwそしてそれ以降勤めた会社には労組自体ほぼなかったというw)
そう、
団結して
上(経営者(資本家・株主))に要求しなきゃいけない。
これは、本来労働者がやるべきことです。
経営者側も自分に有利な主張をしてきます。
その折衷で、互いの妥協点が見つかるわけ。
本来はそれが、
労働者と経営者の自然な関係
だと私は考えます。
リアルマネーゲーム・弱肉強食の社会
↑今の世の中
2,社会を構築している供給者が
相応に報われる社会
↑まずはここを目指す
3,私のような社会不適合者でも
豊かに生きていける社会(ベーシックインカム的な)
↑確かにこれが理想なんだけど、
まずは2の社会を目指す。
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