世の中が貧困になるほど、詐欺師は増える。
そのような傾向が強いと考えます。
貧困が原因で、詐欺が結果です。
Contents
貧困が詐欺を生む
社会が貧困化すると、
ネットやリアルの治安が悪化し、
詐欺が増えます。
(もちろん、詐欺だけでなく、犯罪が全体的に増えます)
この記事で、ネット詐欺が多い理由を
2.世の中金思想が強まったから
と書きましたが、これ以外にも、
3.ネット環境の法整備が十分ではないから
(長い目で見れば、今はまだインターネットの黎明期)
そして、今回の主題である、
4.貧困が進み、選択肢のない人が増えたから
などが考えられます。
最近、闇バイトからの強盗で捨て駒にされた貧困者が逮捕される事件が相次いでいるが
2016年からそうした傾向はあり、不況による貧困の拡大が更に進んできた、ということである。強盗以外にも、以前からよく耳にしていたのは、特殊詐欺の受け子や出し子にされるなどがあった。いずれにせよ、アウトロー組織の捨て駒として使われるのだ。
(2024年時点で、闇バイトによる被害は数多く発生しており、「闇バイト ニュース」で検索をすると事件がわんさか出てきます)
昔からこうした詐欺はあるものの、
昔と今では決定的に違う箇所がある。
それは……
以前ならアウトローの末端構成員がやっていた役割を、今は一般人の貧困者がやっているということだ。
それだけ、余裕のない(貧困化している)
一般人が増えたということだ。
そして、私がよく記事で取り上げている、
インターネット上で行われるネット詐欺もそう。
「かつてはアウトローがやっていたこと
(人を騙して金を得る行為)を
今は一般人がやっている」
とツイートしていた方が昔いました。
(コロナ前)
一般人が詐欺的な行為で
お金を稼ぐ時代になっているのです。
「人を騙してでも金を儲けた者が
正義で正解」
という社会になって、久しいです。
金さえ稼げれば、
(犯罪で逮捕さえされなければ)
何をしてもok、というかそうするべき
(金儲けの為には手段を選ぶな!)
という世の中です。
ネット上には一般人の詐欺師が、
それこそ、石を投げれば詐欺師に当たる
ほど存在しています。
代表的なものでいえば、
こういうのとか。
石を投げれば詐欺師に当たる時代【SNS投資詐欺拡大】
今の世の中、石を投げれば詐欺師に当たる、くらい詐欺師がいる。犯罪者や犯罪にはならない捕まっていないだけの詐欺師(人を騙して金を稼いでいるが現行の法律では犯罪にはならない人の事)も。
(2024年)SNSを利用した投資詐欺被害が増えているという(投資詐欺というか実質的には、投機詐欺)。
投機→値上がり益目的で売買し、差益で稼ぐこと
その背景には、SNSの発達(詐欺を行う土壌の形成)、新NISA登場などで投資(?)が大衆の身近になったこと。私はこれらに加えて、日本の貧困化(長続きするデフレ不況)と新自由主義思想の台頭、があると考える。
要するに、多くの人が貧乏であり、(お金の面での)将来不安があり、その上、「世の中金がすべて」「金を稼げる者・資産をたくさん持っている者、が正義で正解」などの思想が蔓延り、社会がマネーゲーム化したのだ。
バブル期にもうまい儲け話 はたくさんあった。多くの人・企業が高収入、金持ちであるのに、更に欲を出して、土地や不動産、株式などの儲け話、投機に乗ったのは、あまり同情の余地がない気もする。
が、現代のように大衆が貧困化していれば、詐欺師の甘い言葉が、神の救いの手に映るはずだ。
貧困と詐欺は相関性が高い。相乗効果も高い。欲の為に人を騙して金儲けをしない人であっても、自分(や家族)の生活・生命がかかってくれば否応なしに、詐欺に加担(加害者・被害者問わず)してしまうからである。
新自由主義が暴走すると、それは拝金主義と化し、何をやっても儲けたもの勝ち、の思想に社会の多くの人が染まる(もう染まってる)。
自分より馬鹿な奴から
遠慮なく金を奪うか、
というゲーム。
なにしろ、
そうするのが正解、の社会だからだ。
その社会で得をするのは、
社会の何%の人間だろう?
なぜ、大半の人が損をする社会を、
みんなして維持しているのだろう?
「悪意のある人」と「そうするほかなかった人」は分けて考える
のが好ましいと。
前者は社会がどうであれ
関係なく悪事を働きますが、
後者は社会が貧困でなければ、
悪事を働かなかった人たちです。
※ここが本記事の重要なポイント
人を騙してでも金を儲けてやろう、
という考えの人間は一定数いますが、
魔が差したとしても、
良心で踏み止まる人間も多くいます。
しかし、この良心で踏み止まる人間でも、
自分の命や生活がかかっている
という状況まで追い詰められれば、
良心のブレーキが壊れ、
(欲望に負けると言うより、絶望に負けて)
他に生きる手段がなくなり、悪事を働いてしまいます。
闇バイトに応募し、犯罪者の手駒にされて実行犯となってしまう人々の中には、「もうそうする以外に生きていく方法がない」というところまで貧困で追い詰められてしまっている人も少なからずいるでしょう。
貧困者が増えてきた世相を反映しているのが、詐欺、闇バイトや強盗、泥棒、女性が春をひさぐ行為などの、様々な犯罪行為、グレーな行為です。貧困になれば、売れるものを売るしかなくなり、それも無理になれば息絶えるかもしくは奪うしかなくなります。
逆に考えれば、
貧困でなければ、
そういう社会でなければ、
この人たち(の多くは)は
悪事を働かなかった、
ということです。
といった強欲な人と
②「貧困で生活すら困難。もうグレーなことに手を出す以外に生きる方法がない」
という限界界隈の人は
分けて考えるべきではないでしょうか?
②の方は、社会が安定することによって無くせる、または最初から発生しなくなるのだから。
長きに渡って続く社会の貧困は、
ブラック企業の蔓延など労働環境の悪化、
女性が春をひさぐ行為など、
様々なところに波及しています。
で、
その女性が春をひさぐ行為……
これも社会で問題になっていますが、
②学費、生活費、生存費などに困って他に選択肢がない
この2つは違いますよね(現実は白黒截然と切り分けられるのではなく、濃淡の話、そして何よりきっかけの話になると思いますが)。
②の人たちは、上記のように、貧困でなければ春をひさぐことを選ばなくてよかった人たちなんです。
女性に限った話ではなく、手段がなくなれば人間、売れるものを売って生きていくしかない。それは身体であったり心であったり、その両方であったり。
そういう風になります。
これは国や時代関係なく起こります。
悲惨ですよね。
こんなにも悲惨な事って
なかなかない気がします。
【欲に駆られた結果、平穏から地獄に落ちる】のではなく、【今いる状態が地獄であり、窮余一策で何かしらの(非道徳的、詐欺的な)手を打たなければ、地獄から這い出ることが出来ない(もうどうしようもない)】わけです。後者のような人々が犯罪に手を染める(染めざるを得ない)社会って、どんな社会でしょうか?
地獄ですよね。
悪人以外も、悪にならざるを得ない。
これを地獄と呼ばずに、何と呼ぶのでしょう?
元々我欲に染まっているような人間ではなく、貧困さえなければ人の道を外れなかった人々までもが、貧困であるがゆえに、仕方なしに人の道を外れてしまいます(詐欺の道(外道)に走ったり、自分の中の売ってはいけないものを売ってお金を稼いでしまう)。
遣る瀬無いですよね……
今2024年に流行っている闇バイトですが、この「闇バイト」だけを規制して取り締まると「闇バイト」(結果)は消えるかもしれませんが、肝心の貧困(原因)がそのままだと、別の名前で似たような事件が噴出してくるでしょう。
結局、社会自体を良くしなければ、
根本的解決には至らないワケです。
(私が政治・経済の問題をブログで取り上げるのも、そういう理由が強いです。結果(闇バイトなど)だけに着目しても、原因がそのままだと焼け石に水にしかならないし、そもそもの原因を正せば、問題自体が消えてなくなるのです)
貧困と詐欺(や犯罪)には、極めて強い結びつきがある
貧すれば鈍する
衣食足りて礼節を知る
貧乏暇なし
など
社会の貧困、経済的貧困は
悪の道(犯罪や詐欺)へと繋がっています。
本来は犯罪にさえならなければ人を騙しても構わないと考えるのはいわゆる サイコパスだけです。 しかし 我々の住んでる世界が マネーゲーム、 拝金主義、つまり社会権が薄れ、福祉国家的な側面があまりにもない市場原理主義的な、そういった 社会に寄りすぎると、普通の人たちも このサイコパスのような思考傾向が強くなってきてしまうわけですね(ちなみに今の日本は、もう相当その傾向が強いです。
小泉政権(2001~2006)辺りでもうそっち路線に向かっていました。なので日本人は私を含め、多くの人が銭ゲバ的な思考回路になってしまっているわけです)。そうしてないと(真面目にやってても人によっては)生きていけないし、そうした方がはるかに得なんですから。
今の日本社会を見てると「元から倫理が破綻していた人だけが、詐欺的な、いわゆるグレーな行為をしている」段階は、もうとっくに超えている気がします。新自由主義思想+貧困のダブルパンチでネットを中心に詐欺師が台頭し、社会に跳梁跋扈している有様です。このままの路線でいけば貧困者と銭ゲバが「更に」大量生産される地獄みたいな国になるでしょう。
限られたパイを互いに騙し合いで奪い合う、餓鬼界みたいなマネーバトロワの社会が、みんなの生きたい社会ですか?
詐欺師にしてみれば
社会の貧困化はビジネスチャンスです。
貧困化すれば(みんなに余裕がなくなり)
美味い話(儲け話や救われる話)に
飛びつくカモが増えるから。
普通に生きていれば
普通に幸せになれる人が多い社会だと、
みんな現状に満足しているため
(リスクやエントロピーに手を出しにくく)
なかなか詐欺に引っかかりません。
詐欺師は不安と欲望を
煽り立てて自分の金に換えます。
ほぼすべての詐欺がこれに当て嵌まります。
バブルの頃には、もっと大金が稼げる!という欲望が餌に使われていました。
対して今、不況の日本では、『~しないと将来不安だよ!』 『将来不安を解決する方法!』……などという不安の方が餌に使われることが多いです。
貧困化してない社会って
大衆の
不安や(他害的な)欲望が
あんまりないです。
ディストピアな社会や時代で
カルト宗教が流行するのは、
この不安の心理があるからです。
溺れる者は藁をもつかむ、ってやつです。
宗教以外でも、
様々な退廃的趣向が流行ります。
現実が苦しいから、
何かに依存しやすくなるわけ。
最低限の生活すら
維持できない状態の人は
正常な選択ができません。
選択肢がなく、詐欺などの犯罪に
手を染めるケースが多発する。
(詐欺に引っかかったり、
自ら詐欺を行ったりする)
マイルドサイコパスが日本社会に増えている!
マイルドサイコパスは、映画や漫画に出てくるような犯罪を繰り返すガチのサイコパス(例えば悪の教典の蓮実聖司)ほどではないが、
飽くまで法律を犯さない範囲内であれば、目的のためには手段を厭わない人。良心や道徳観が欠如している人。代表例としてネットに星の数ほどいる、逮捕されないけどやっていることは人を騙して金を儲けている商売人、が該当する。
こういうことしてる人。
マイルドサイコパスの恐ろしい所は、一般人も環境次第でマイルドサイコパス程度にはなってしまうということだ。
環境次第……つまり、
社会が地獄化(貧困化)してきたら……
その地獄を生き抜くために、誰もが鬼にならなければいけなくなる(みんな手段(人道や道徳)を選んではいられなくなる)。
「詐欺をしてでも大金を稼ぎたい人」と
「生活や生命が危うく、
詐欺をする以外に選択肢がない人」は、
違う。
普通なら詐欺への境界を踏み越えない人でも、
生活や(学費などの)支払いで
追い詰められていれば
一線を踏み越えてしまう。
他に方法がないから。
この光景……
残酷だと思いませんか?
むごくないですか?
貧困社会では、多くの人(一部の金持ち以外)の心が貧しくなり、みんなに余裕や思いやりがなくなり、殺伐とした奪い合いが起こる。
は大きく分けて2つ
①最初からマイルドサイコパスの人
(社会がどうであれ、目的(金儲け)の為には犯罪でなければ手段を選ばない人。捕まってないだけの詐欺師は勿論の事、グローバル企業の経営者などにも多いとされる)
②社会が自由競争化していけば、その影響でマイルドサイコパスになる人
(そうしないと地獄を見るレベルで報われないし、最悪生きていけないから。よって残酷な現実である、世の中金・マネーゲームを受け入れてしまう)
私は個人的に、②を見て「ほらな。人間の本性は悪なんだよ」とか言う①が嫌いです(笑)
出典:牌王血戦 ライオン
(↑こういった思想が大手を振って歩く世の中が、お好み?)
これらの解決方法は?
は世論で糾弾し淘汰。
②二次的マイルドサイコパス
はそれが生まれない(詐欺師にならなくとも豊かに生きていける)社会にしていく。
※基本的には、経済的豊かさ
(犯罪にならないものも含む)】の記事
★投資系
★それ以外
愚か者と
愚か者を容赦なく騙す者
によって成り立つ、詐欺界隈。( இωஇ )
社会の治安が悪化(貧困化)するにつれ、
この界隈は活気付き、
愚か者と騙す者の双方が増え続ける。